研究紹介
基幹情報学専攻の事例紹介
知能情報学分野
教授 森 直樹
人工知能による創作を進化と感性で創作しよう!
環境問題の解決にあたって鍵を握るのが政府・市場・共同体の役割分担です。この講義では板書、映像資料だけでなく、ゲームを通して環境問題を「実感」していただくなど様々な手法で多様な環境問題の理解を手助けします。
絵本を創作する人工知能システム
遺伝的プログラミングによる音楽生成
どちらが AI による生成画像かわかりますか?
4コマ漫画や実アニメの絵コンテ理解
教授 宇野 裕之
アルゴリズムは世界を変える
検索エンジンやブロックチェーン、乗換経路探索など、現代の社会生活基盤を支えるICT技術の核心はコンピュータ・プログラムであり、人工知能もその実際は高度に集積した計算機上で動作するプログラムです。アルゴリズムは、そのようなプログラムの動作原理であり設計図にあたるもので、グーグルは検索アルゴリズムの技術で世界を代表する企業へと成長しました。正しく効率的なアルゴリズムを設計するための理論や、アルゴリズムが動作する対象となる離散構造の研究を行い、そのうえでさまざまな問題を解決するアルゴリズムの設計・開発に取り組んでいます。それらを実装して現実問題を解決するとともに、わかりやすく提供するためのツールの開発にも力を入れています。
教授 能島 裕介
多目的最適化から知識獲得へ
多くの実世界最適化問題には、同時に考慮したい複数の目的が存在します。それらの目的を考慮した最適な設計パラメータを探索する方法として、生物の進化を模倣した進化型多目的最適化アルゴリズムの開発を行っています。このアルゴリズムにより,複数の目的を考慮した様々な最適パラメータを提供できます。さらに、得られた最適パラメータ集合から、なぜそのパラメータが最適なのか、また設計パラメータと目的の達成度合いにどのような関係性があるのかを言語的に解釈可能な知識として獲得する方法を研究しています。
システム情報学分野
教授 蔡 凱
群制御:理論から応用まで
グーグルはどうやって素早くウェブサイトを探すことができるのか。航空券の値段はどのようにして変動するのか。鳥はどうやって整列して群れるのか。これらの問題は工学、経済、生物学と、それぞれ異なる領域のものですが、すべてシステム制御に関する問題と言えます。制御はそのシステムが目標を達成するための中心的な役割を果たします。私たちは厳密な数理手法を用いて、離散・連続・ハイブリッドダイナミクスをもつ相互作用的エージェントで構成される大規模複雑システムに対する制御法則と構造の設計を行っています。特に、自律ロボット群が協同して目標を達成するための高速分散制御器のデザインや、物流自動化システム、モビリティネットワーク、スマートシティなどのサイバーフィジカルシステムが最適性能を達成できるような階層制御のアーキテクチュアを構築しています。
教授 戸出 英樹
賢く、速く、大量で、安全なネットワーキング基盤技術による新たな価値の創出
将来のネットワークとして、超高速・大容量・低レイテンシな情報通信を提供できるとともに、スマートでセキュアなサービスをも提供できるネットワークの仕組みや制御の実現に向けた研究に取り組んでいます。光回線交換/パケット交換ネットワーク、将来の高速短距離/中低速長距離通信用各種無線ネットワークとそれらの有機的連携、企業への標的型攻撃やDDoS攻撃など各種サイバー攻撃に対するネットワークセキュリティ、工場内や医療施設内などのミッションクリティカルなIoT・センサーネットワーク、自動運転にも関わる超分散エッジコンピューティング技術などに直接関連しています。
教授 阿多 信吾
「あらゆるデータを安全に流通させるかしこいプラットフォームの実現」
さまざまなシステムが連携して作られているサイバー社会において、データを安全かつ適切に流通させるための情報基盤は社会インフラとして欠かせません。この研究室では、そのような基盤(プラットフォーム)を実現するため、さまざまな機器からの情報や通信状況から異常な通信や挙動を推定し、対応策を自動で行うことができるシステムの研究開発を行っています。データによる連携と新しいサービスを創りやすくすることで、より便利で快適な社会の実現を目指しています。