岩村 幸治 先生

世界の競争に打ち勝つ生産システムの構築

岩村 幸治 先生

イワムラ コウジ

情報学研究科 学際情報学専攻・教授
(現代システム科学域 知識情報システム学類・教授)

ものづくりの分野に効率化をもたらすシステム研究

研究分野は、生産システム科学(機械工学、生産工学などに基づくものづくりのための情報技術)で、生産計画や生産シミュレーション、数理最適化、機械学習、マルチエージェントなどを用いた生産の最適化に関する研究を行っています。研究テーマの1つである「LSTMモデルおよび時系列モデルを用いたPOSデータに基づく販売量の予測と発注管理・在庫管理への活用」では、POSデータから蓄積した情報から数日分の販売量を予測し、在庫や発注のコントロールを担います。ものづくりの分野におけるグローバルな競争に勝つためには、他社より安価、高品質で早い生産能力が必要です。そのような生産システムを実現するのが私たちの学問領域です。

大学院受験は将来的なキャリアを考え、明確なゴールの設定を

私自身は、ファミコン世代だったのでゲームプログラマーになりたかったのですが、どの分野を学べば良いかわからず、高専では電子工学科を受験し、第二志望だった機械工学科に入学。そもそも電子工学科でゲーム制作を学べるわけがなく、壮大な勘違いでしたが,結果的には機械工学科で、プログラムを組んで検証するという学習にゲーム制作の様な面白さを感じ、今の研究に発展しています。

大学院進学を目指す皆さんのゴールは何ですか。将来的なキャリア、自分が就きたい仕事など早期にゴールを設定してチャレンジしてください。世の中に存在する研究について情報収集し、興味のある分野を見つけてください。同じ分野でも研究室によって様々な研究テーマについて取り組んでいます。進学を希望する研究室や研究テーマについて調べることで、設定したゴールに対して努力すべき点が見つかります。情報学は、機械工学などの分野と比べると基礎学問の領域が小さいため、しっかり対策すれば文系の学生でも入学のチャンスがありますよ。

※所属・内容は2023年度のインタビュー時点のものです。