佐賀 亮介 先生

サービス品質向上のカギは、データの中にある

佐賀 亮介 先生

サガ リョウスケ

情報学研究科 学際情報学専攻・准教授

ゲームを「サービス劇場モデル」と捉えて分析

データ解析に基づいて、商品やサービスを研究する学問を「サービス科学」といいます。2022年には、企業のアドバイザーとして、フェムテック*1の観点から体型にフィットする人に適切な着衣などを推薦するシステムの開発に携わりました。また、サービス品質計測のためにSNSやECサイトのレビュー解析に取り組んでいます。特に注力している分野はゲーム。ゲーム実況の登場により、今後のゲームはプレイヤーのみならず実況者や視聴者も楽しませることが要求されるでしょう。こうした「サービス劇場モデル」に必要な要素を探るために、実況者の音声解析、視聴者コメントや絵文字のテキスト解析等でその喜怒哀楽を分析中です。

*1フェムテック(FemTech)……女性が抱える健康の課題をテクノロジーで解決する商品やサービスのこと。

どの業界のトップ企業にも、必ず卒業生がいる

本研究室が学際情報学専攻にあるのは、サービス科学がデータ工学・システム科学・経営工学ほか様々な分野が融合した学問分野だからです。情報に関わるリアルな事象が研究対象で、基礎研究というよりは応用範囲の拡大に重点を置いています。それだけに進路は幅広く、どの業界のトップ企業にも卒業生がいるのが強みです。

研究室のビジョンは「何かの世界一をめざす」。視野もグローバルにとの思いから、カンボジアの王立プノンペン大学との交流を長らく続けています。システム開発において、どの技術をなぜ選ぶのかは重要ですが、学問や進路で岐路に立つ際は必ず選択の理由を自ら考えてください。自分で決めた道なら、前向きに歩んでいけるはずです。

※所属・内容は2023年度のインタビュー時点のものです。