お知らせ
2025年9月1日
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過去と未来をつなぐ桜─交野みらい学園と附属植物園の協働が動画で紹介
かつて交野市内にあった市立の3つの小中学校──交野小学校、旧長宝寺小学校、第一中学校──の校庭には、それぞれ長い年月を見守ってきた桜の木が植えられていました。これらの学校は統合により閉校となりましたが、桜の木は地域の人々にとって、学校での思い出と深く結びついた存在でした。
そうした桜の“命”を未来へと受け継ごうと立ち上がったのが、「交野みらいの桜プロジェクト」です。このプロジェクトでは、2025年4月に開校した小中一貫校「交野みらい学園」の校庭に、旧3校の桜のクローンを植樹することを目指しました。
対象となったのは、ソメイヨシノという品種の桜です。老木からの挿し木による苗の育成は難易度が高く、非常に繊細な技術が求められます。そこで大阪公立大学附属植物園が技術協力を行い、プロジェクトの成功に大きく貢献しました。
植物園では、ミスト装置を備えた特別な温室を使って約500本の挿し木苗を育てました。気温や湿度を丁寧に管理しながら、専門的な手入れを重ねた結果、最終的に14本が成長に成功。その中から選ばれた苗が、交野みらい学園のシンボルツリーとして校庭に植えられました。
「交野みらいの桜プロジェクト」は、単なる植樹活動にとどまらず、過去の記憶と未来の学びを“桜”という形でつなぐ、地域の思いを形にした取り組みです。そして、その実現を支えたのは、大阪公立大学附属植物園の確かな技術力と、地域に寄り添う深い想いでした。
下記より動画をご覧ください。