お知らせ

2023年10月30日

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受賞:博士後期課程(作業療法学領域)2022年度修了生 三野一成さん(共著:立山准教授,石井教授,内藤教授)

2022年度に博士後期課程(作業療法学領域)を修了された三野一成さんが筆頭著者である論文が,第15回日本保健科学学会 優秀賞を受賞されました(共著者:立山清美准教授,石井良平教授,内藤泰男教授)。おめでとうございます。
三野さんにおかれましては,本研究科での研究を発展させ,今後ともご活躍されることを祈念いたします。

受賞論文

Effects of Doll Therapy in Patients with Severe Alzheimer's Disease : A Randomized Controlled Trial
Kazunari Mino, Kiyomi Tateyama, Ryouhei Ishii, Yasuo Naito
The Journal of Japan Academy of Health Sciences, 25(3):151-162, 2022.

受賞者コメント

要旨:認知症の行動と心理症状(BPSD)は、本人のみならず家族や介護者にとって大変な負担となリます。特に重度の認知症患者のBPSDに対して、非薬物療法の選択肢は乏しいとされてきました。今回我々は、重度の認知症患者に対して、非薬物療法の一種であるドールセラピー(DT)の効果をRCTにより検証し、DTは重度認知症患者のBPSDを改善させることを明らかにしました。また,DTによってBPSDが改善する者は,DT実施時に表情やストレス反応に有意な変化があり,病前から子供好きである者が適用となる可能性が高いことがわかりました。今後は重度認知症患者のBPSDに対してDTを応用し、より効果的なリハビリテーション法を開発していきたいと考えています。

 

20231030

 

該当するSDGs

  • SDGs03