リハビリテーション学研究科について

現代社会で求められる
より生活に密着した新しいリハビリテーション学を

我が国の保健・医療・福祉を取り巻く社会情勢は、高度化する医療技術、少子・高齢化社会への加速度的進行、生活習慣病の台頭に見られる疾病構造の変化などにより、大きく変遷しています。

このような情勢の中、疾病や障がいの有無に関わらず、全ての人があらゆるライフステージで自立した質の高い生活を可能にする「自立支援型福祉社会」を実現するためには、治療、回復、障がいの進行抑制といった従来のリハビリテーション医療の垣根を超えた、地域での自立や社会参加を支援する、より生活に密着した新しいリハビリテーションの考え方が必要になっています。

本研究科では、①理学療法学領域と②作業療法学領域の2領域を設置し、健康維持・増進、疾病や障がいの予防から治療、回復、社会復帰・参加に至る新しいリハビリテーション学の確立を目標として、高度な研究能力を有する人材を養成します。

現代社会で求められるより生活に密着した新しいリハビリテーション学

領域

理学療法学領域

理学療法学領域では、運動制御、神経生理、運動器理学療法、内部障害理学療法、障がい者スポーツ支援、高齢期リハビリテーション、ウィメンズヘルス、予防理学療法など、基礎から臨床まで、幅広い研究に取り組んでいます。

作業療法学領域

作業療法学領域では、高次脳機能、脳卒中後の上肢機能、遠隔リハビリテーション、重度認知症、発達障害、精神障害、難病、がん、高齢者の認知機能低下予防、作業科学など、基礎から臨床まで暮らしを基盤とした幅広い研究に取り組んでいます。

リハビリテーション学研究科の3つの強み

1. 研究施設・設備の充実

三次元動作解析装置、筋機能評価運動装置、超音波画像診断装置、脳波計、ドライブシミュレーターなど、最新の研究設備を整えています。

2. 共同研究の充実

学内の他学部・他研究科や、大学を中心とした国内外の研究施設、さらにさまざまな医療機関や企業との共同研究に取り組み、多くの成果を挙げています。

3. 地域貢献の充実

医療機関や特別支援学校、自治体等と共同し、さまざまな地域貢献活動に取り組んでいます。これらの取り組みは、研究フィールドとしても活用しており、今後さらなる発展が見込まれます。

学士・修士5 年一貫プログラム

本研究科では、博士前期課程科目の先行履修と早期修了を組み合わせ、学科入学から通算5年間で博士前期課程を修了する「学士・修士5年一貫プログラム」を設置しています。具体的には、リハビリテーション学科理学療法学専攻または作業療法学専攻に3年以上在学し、専門科目の単位を優秀な成績で修得した学生を対象とし、学士課程の4年次前期から本研究科博士前期課程科目の「先行履修」と研究活動を開始します。通常の大学院入学試験を経て本研究科博士前期課程に入学し、優れた業績を挙げて1年間で早期修了をめざすプログラムです。

研究生について

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