2025年度 学位記授与式(春季)学長式辞

2026年3月24日

大阪公立大学
大阪市立大学
大阪府立大学
学長 櫻木 弘之

皆さん、卒業、修了おめでとうございます。

本日ここに、ご来賓の皆さまのご臨席を賜り、2025年度、大阪公立大学、大阪市立大学、大阪府立大学合同の学位記授与式を、このように盛大に開催できますことを、たいへん喜ばしく思います。それぞれの大学・大学院を卒業・修了され、学位記を手にされた皆様に、心より、お祝い申し上げます。

また、このよき日を心待ちにし、長い年月にわたり、卒業生・修了生をさまざまな形で支えてこられた、ご家族ならびに関係者の皆さま方にも、重ねて、お祝い申し上げます。

本日、大阪公立大学、大阪市立大学、大阪府立大学の学部・学域・大学院を卒業・修了され、学位記を授与された方は、3大学あわせて4,147名となります。 皆さんは、今後、この大学で培ったものを基に、それぞれが自分の夢と次なる目標に向かって、さらに前進していかれることと思います。

大学や大学院での高度な教育・研究の課程を修め、その成果を卒業論文あるいは大学院の学位論文としてまとめ上げることは、決して容易なことではありません。その過程には、さまざまな壁や困難もあったはずです。そのような中、皆さんは、それぞれの置かれた環境の中で研鑽を積み、日夜、努力を積み重ね、本日、その証である学位記を手にされました。 皆さんの日々の努力と達成された成果に、深く敬意を表します。


なかでも、本日、大阪公立大学の学士課程を卒業された方々は、4年前、大阪公立大学の開学とともに入学された第一期生です。新大学と共に歩み、成長し、大阪公立大学の記念すべき最初の卒業生として、人生の次のステージに進んで行かれます。就職して社会で活躍する方、大学院へ進学して研究を深める方など、進む道はさまざまですが、大阪公立大学の新たな歴史が、第一期生である皆さんから始まります。大阪公立大学の卒業生としての自信と誇りをもって、今後の人生を切り拓いていってください。皆さんのご活躍を大いに期待しています。

また、社会人大学院で、仕事と勉学の両立を図りながら、最新の研究テーマに取り組み、修士や博士の学位を取得された皆さん方には、その熱意と努力に、心からの賛辞を送りたいと思います。

留学生の皆さんは、言葉の壁や習慣の違いを乗り越えて、日々の勉学に励み、努力を積み重ねて、今日のこの日を迎えられたことと思います。皆さんのその姿は、あとに続く方々に、勇気と希望を与えることでしょう。卒業後は、どこにあっても、本学で身につけた力と経験を活かしながら、活躍されることを期待しています。


本日、卒業・修了される皆さんが、こうして、晴れの日を迎えられたのは、もちろん皆さん自身が懸命に努力を重ねてこられた結果です。しかし同時に、ご家族や友人、お世話になった教職員など身近な方々や、本日ご登壇の、教育後援会や校友会・同窓会の先輩方、ひいては大阪市民、大阪府民をはじめとする、社会の多くの方々のご理解とご支援があったことも、心に留めておいて下さい。

皆さんを支えてくださった方々の思いには、皆さんそれぞれの夢や目標を実現してほしいという願いがこめられています。同時に、この大学で培った力を、社会の中で活かし、より良い未来社会を築いて頂きたいという、期待と信頼も込められているはずです。

貢献のありかたはさまざまでも、大切なことは、自分の力を「誰かのために、社会のために活かそう」とする心を持ち続けることです。これから歩む人生において、その心を持ち続け、それぞれのやり方で社会へ貢献していくことが、皆さんを支えて下さった方々への、恩返しにもなるのではないでしょうか。


皆さんがこれから歩む社会は、価値観が多様化し、変化の速度が増し、先を見通すことが困難な時代です。 私たちは、複雑な課題に向き合い、膨大な情報の中で、物事を正しく判断し、行動することが求められます。

そのような中で、皆さんは、大学や大学院で、それぞれの専門分野における高度な知識を身につけ、研究を重ねる中で、自らの専門を磨いてこられました。その過程で、課題に向き合うための思考力と実践力を鍛えてこられたと思います。
そこで培われた思考力や実践力は、個々の専門分野の枠にとどまらず、さまざまな未知の課題に対応していく力ともなります。皆さんが社会に出てから直面するであろう、複雑な問題に取り組む場面においても、その力は、さまざまな形で活きてきます。

人生は学びと挑戦の連続です。是非、大学で身につけた経験と力をバネにして、それぞれの未来を切り拓き、充実した人生を歩んでいって下さい。


今日という日は、確かに一つの節目です。しかし、それは終わりではありません。海外では卒業式を「Commencement」――始まり、と呼ぶことがあります。まさに今日という日は、皆さんにとって、新たな始まりの日です。

この大学で磨いた力、そして、卒業・修了という目標に向かって、一つのことを最後までやり遂げた経験は、これから始まる、新たな道のりにおいて、皆さんの大きな力と自信になります。 そして、この自分を信じ、支えてくれた人々への感謝と、社会へ貢献しようという心を胸に、それぞれの道を歩んでいってください。

一人ひとりの誠実な歩みの積み重ねが、 やがてこの大学の歴史を形づくり、 社会からの揺るぎない信頼へとつながっていくことでしょう。

皆さんの今後のご活躍を心から祈念し、今日から始まる、新しい人生に幸多かれと願って、私からのお祝いの言葉とさせていただきます。

本日は誠におめでとうございます。