書籍紹介

 本学の教員の書籍を紹介しています。

2024年度

著者 発行日/出版社・タイトル・概要 書籍

吉田 直哉
(現代システム科学研究科 准教授)

2024年9月18日/学術情報出版

保育は〈計画〉できるのか:「小川博久・佐伯胖論争」再読

戦後日本の保育学史上、希有な「論争」の記録。子どもの未来は「予想」できるのか? そして保育は「計画」できるのか? 「保育者の専門性」をめぐって、幼児教育学者・小川博久と、認知心理学者・佐伯胖の間で、真摯かつ熾烈に闘わされた論争を再検討し、二人の保育思想の核心に迫る意欲作。保育実践の奥深さに惹かれるすべての人へ、令和の保育カリキュラム論創造への新視座を提供する。

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全 泓奎 監訳
(都市科学・防災研究センター・現代システム科学研究科 教授)

2024年9月10日/明石書店

韓国の居住と貧困:スラム地区パンジャチョンの歴史

韓国では20世紀半ばより産業化の進展と都市への人口集中に伴いパンジャチョンという貧困地区が数多く誕生したが、再開発事業により高層住宅に置き換えられた。開発過程や住民の生活、共同体・行政との闘い等を追った記録である。

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木曽 陽子
(現代システム科学研究科 准教授)

2024年8月29日/中央法規出版

気になる子の保護者支援~揺れ動く思いに応じた保育者のかかわり

気になる子の保護者は戸惑いや不安を抱き、揺れ動きながらも、だんだんと子どものために行動していく。本書では、保育者が気になる子の保護者支援に悩んだ際に活用できるよう、具体的な支援方法について解説する。

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吉田 直哉
(現代システム科学研究科 准教授)

2024年8月15日/大阪公立大学出版会

人権保育の理論的基礎:〈大阪〉からの提言

戦後、大都市〈大阪〉で発祥した保育理論「人権保育」。人権保育論は、同和保育を起源としながら、貧困、障害、ジェンダー、異文化という多様なテーマを包摂しつつ、普遍的な保育理論へと発展してきた。本書は、人権保育論の先駆者であった二人の教育学者、鈴木祥蔵と玉置哲淳の保育論を読み解きながら、人権保育の基礎をなす人間論、発達論、方法論のもつオリジナリティに迫る。その豊饒なレガシーを継承するための、はじめての「人権保育入門」。

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杉山 京
(生活科学研究科 講師)

2024年7月7日/中央法規出版

認知症のある人への経済支援まるわかりガイドブック

認知症のある人や家族のための社会保障制度は多々あるが、特に経済支援に関するものは複雑で、専門職でも十分に活用できていない現状がある。本書では、認知症のある人の経済支援においてよく使用する制度を詳解し、20個の事例で実際に基づいた社会保障制度の使い方やその根拠を解説した。地域包括支援センターや居宅介護支援事業所、医療機関等の専門職のほか、認知症のある人の家族にも読みやすいガイドブック。

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吉田 直哉
(現代システム科学研究科 准教授)

2024年5月18日/学術研究出版

教育経営学入門:保育士養成・幼稚園教諭教職課程

本書は、教職、特に幼児教育・保育職を目指す学生がマスターしておくべき学校・学級の制度・経営に関する基礎的知識について解説するテキストである。初学者を読者として想定したリーダブルな記述を心がけた。教育制度論、教職概論に類する科目のテキストとしてだけではなく、教員採用試験、公務員採用試験の対策用の参考書としても活用できる。

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橋爪 太作
(現代システム科学研究科 准教授)

2024年4月13日/イースト・プレス

大地と星々のあいだで:生き延びるための人類学的思考

荒れ果てた産業林に生じたマツタケ採集のエコノミー、湖底に眠る泥が証す地質学的なカタストロフ……。
3.11をきっかけにメラネシアに渡航し、祖先以前の大地と向き合う人々について思索を重ねてきた人類学者による、生き延びるための思考とは何か。

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2023年度

著者 発行日/出版社・タイトル・概要 書籍

木曽 陽子
(現代システム科学研究科 准教授)
吉田 直哉
(現代システム科学研究科 准教授)

2024年3月30日/晃洋書房

保育所等における子ども家庭支援の展開:生活困難を支える園実践の質的分析

保育所・認定こども園は、日々の子育ての伴走者である。
地域社会の人間関係の希薄化により、個人と社会を繋ぐ保育所等の役割はますます重要になっている。
子育て支援の現場では、複雑化する問題にどのように対応しているのか。
保育施設における組織的支援の実践知のあり方を、多面的に考察する。

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木曽 陽子
(現代システム科学研究科 准教授)

2024年3月25日/明治図書出版

発達障害のある子へのやさしい「個別の保育・指導計画」作成ガイド

本書は、保育所・幼稚園・認定こども園等で、発達障害のある子への「個別の保育・指導計画」を作成する際の手順等を具体的に説明したものである。「個別の保育・指導計画」は子どもの理解を深め、具体的な子どもへの支援を保育者や保護者など子どもを取り巻く人たちと協力して行っていくためのツールにもなる。子ども一人一人の特性や発達による課題に応じた保育を行うために本書を活用いただきたい。

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木曽 陽子
(現代システム科学研究科 准教授)

2024年3月22日/大阪公立大学出版会

OMUPブックレットNo70 保育士の早期離職を防止する園内体制の検討 ―すべての保育士が生き生きと働き続けられる園を目指して―

本書は、近年課題となっている保育士不足解消や保育の質向上の方策の一つとして、保育士の早期離職を防止するための園内体制を検討したものです。筆者は、2017年ごろから保育士の早期離職に関する質問紙調査やインタビュー調査など複数の調査を実施してきました。本書では、それらの研究成果を集約し、単に早期離職の防止という観点のみならず、新人・中堅・管理職すべての保育士が生き生きと働き続けられる園内体制について検討しています。

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吉田 直哉
(現代システム科学研究科 准教授)

2024年3月1日/一藝社

これから学ぶ・理解する子ども家庭福祉

本書は、保育士養成課程で学ぶ学生を対象に、初めて学ぶ人たちにもわかりやすい文章で、子ども家庭福祉に関する最新の情報と現状、施策の動向などについて、ポイントを押さえた内容で解説。各章に設けた調べ学習「ワーク 調べて書いてみよう!」では、自分で調べて記入することで学びの理解を深め、自ら進んで学習に取り組む姿勢を養うことができる。

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橋本 求
(医学研究科 教授)

2023年12月19日/晶文社

遺伝子が語る免疫学夜話―自己を攻撃する体はなぜ生まれたか?

自己免疫疾患(体を守る免疫が逆に自分の体を攻撃する疾患)とは、清潔で快適な環境を求めてきた人類の代償というべき「宿業の病」。そのような病が生まれたのはなぜか? マラリアやインフルエンザなど感染症との戦いの歴史、寄生虫との共生、腸内細菌叢の知られざる力、爬虫類・昆虫などとの毒を介した生存競争、脊椎動物の「顎」の獲得、ネアンデルタール人との混交、農耕革命・産業革命などの生活様式の変化……数々の驚くべきトピックとともに語る、読み出すとやめられない「遺伝子と免疫」の秘密。

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阿久澤 麻理子
(人権問題研究センター 教授)

2023年10月15日/旬報社

差別する人の研究―変容する部落差別と現代のレイシズム

人権政策が進展すると社会は露骨な偏見の表出を受容しなくなり、差別は見えにくくなる。だがマイノリティへの反発は政策批判に転化するなど、新しい形で表出する。本書は部落差別の現代的変容をデータから読み解く。

差別する人の研究―変容する部落差別と現代のレイシズム

吉田 直哉
(現代システム科学研究科 准教授)

2023年10月10日/学術研究出版
保育思想の持田栄一:近代・宗教・公共性

近代教育制度の変革を目指す教育行政学者・持田栄一は、近代教育の矛盾が保育に凝縮されていると見た。
彼の遺稿を読み解き、難解で知られる「持田理論」の最終到達点へ、全ての読者を導く、はじめての持田栄一入門。

本の表紙画像

西尾 圭一郎
(経営学研究科 准教授)

2023年9月11日/有斐閣
変わる時代の金融論

ITの進展に伴い金融が急速に変化しています。キャッシュレス化が進展したり、インフレが生じるなど、金融を取り巻く経済環境も変化しています。本書ではそうした金融の変化を念頭に置きつつ、一方で変わらない金融の機能をわかりやすく解説しています。

変わる時代の金融論

全 泓奎
(都市科学・防災研究センター・現代システム科学研究科 教授)

2023年8月10日/明石書店
映画で読み解く東アジア:社会に広がる分断と格差

東アジアを対象とする研究者たちとの共同作業を通して、各国の居住、雇用、社会保障、マイノリティ、ジェンダー等、社会の貧困や排除、差別、格差、分断にかかわる映画を選んで紹介した編著書。映画を通して東アジアの社会と歴史、暮らし、連帯の経験と未来への理解をはかる企画として刊行した一冊。

本の表紙

大阪公立大学現代システム科学域 教育福祉学類編集委員会(代表 伊井直比呂) / 編 

伊井 直比呂教授
伊藤 嘉余子教授
乾 順子准教授
木曽 陽子准教授
児島 亜紀子教授
隅田 好美教授
関川 芳孝教授
田垣 正晋教授
内藤 葉子准教授
西田 芳正教授
東根 ちよ准教授
松田 博幸准教授
三田 優子准教授
森岡 次郎教授
山野 則子教授
吉田 敦彦教授
吉田 直哉准教授
吉武 信二教授
吉原 雅昭准教授

2023年8月4日/アットマーククリエイト
SDGs for Well-being (英語版/電子書籍 Kindle版)
(注意)英語版は電子書籍 Kindle版のみです。

本書は、2022年度に教育福祉学類教員で出版した「人生が輝くSDGs」(せせらぎ出版)の追補改訂を加えた英語版である。
地域・国際社会が抱える持続可能性(サステイナビリティ)の新たな人類的課題に対して、教育福祉学がどのように学問的に貢献できるかについて、教育福祉学類の各教員の専門領域の立場から、考察・検証・提案している。具体的には、「人の誕生から老齢まで」の期間をとおして、一人ひとりの生と成長の尊厳性を追究するために、社会福祉学、保育学、教育学、社会学、健康科学、人権論、ジェンダー研究の各分野を融合させた視点でSDGsの目標達成に向けた問題提起をするものである。

本の表紙

橋爪 紳也 
(研究推進機構 教授)

2023年8月1日/山川出版社
都市大阪の戦後史 復興・再生・発展

戦後復興期から高度経済成長期、そして1970年大阪万博の開催に至るまで、戦災によって壊滅的な打撃を受けた大阪は、いかに再建され、また今日にいたる都市の基盤を復興してきたのか。都市計画関連の資料や大阪市の広報媒体、建築の竣工写真帳など各種の資料を駆使しつつ、都市建築と都市化の視点から、大阪の戦後史を描き出す。

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池田 良穂
(大阪府立大学 名誉教授・特認教授)

2023年6月22日/講談社
最新図解 船の科学 基本原理からSDGs時代の技術まで (ブルーバックス)

SDGs時代、省エネルギー交通機関である船は環境と共存する上での重要インフラ。
歴史、構造、動力、エネルギーなどあらゆるテーマを豊富な図版と共に解説。これ一冊で、船に関するすべてが分かる。

本の表紙画像

松下 大輔
(生活科学研究科 教授)

2023年5月22日/京都大学学術出版会
デザインは間違う: デザイン方法論の実践知 (学術選書 110)

誰もがあっと驚く斬新な建築物のデザインは、実は「間違い」と紙一重?
解法も答もない厄介な問題と対峙してきたデザイン方法論の強みを探る。

本の表紙画像

吉田 直哉
(現代システム科学研究科 准教授)

2023年5月5日/大阪公立大学出版会
保育学基礎(OMUPユニヴァテキストシリーズ⑥)

本書は、保育士養成課程科目「保育原理」のスタンダードなテキストであると同時に、保育に関心を持つ一般市民が、「市民教養としての保育学」の全体像を簡便に掴むためのガイドでもある。保育学の周辺領域における近年の研究成果を取り入れながら、保育をめぐる社会的状況、諸外国・日本の保育制度の現状、日本・西洋の保育思想史、保育所保育指針に基づく保育の基本理念、保育の計画と記録の方法と多様な保育形態など、現在の保育の全体像をクリアに捉えるための必須知識を簡潔に示す。最新の保育所保育指針・幼稚園教育要領に完全準拠。

吉田先生の著書 表紙画像

吉田 直哉
(現代システム科学研究科 准教授)

2023年4月4日/ふくろう出版
〈子ども〉というコスモロジー:ポストモダン日本における問題圏

〈子ども〉という宇宙=世界。1980年代以降、子ども観と〈宇宙=世界〉観をオーバーラップさせる思想が出現した。
そのムーブメントは、既存の学問諸領域の境界を横断しながら、近代的な価値秩序に揺さぶりをかける。
本書では、本田 和子、村瀬 学、浜田 寿美男、津守 真、鎌田 東二、谷川 俊太郎、堀尾 輝久、矢野 智司という8人の〈子ども〉論を読み解きながら、そこで提示されたコスモロジー的な問題圏の全貌を明らかにする。

吉田先生の著書の表紙画像

吉田 直哉
(現代システム科学研究科 准教授)

2023年4月1日/ふくろう出版
改訂版・保育カリキュラム論講義:児童中心主義的視座からの試論

保育士養成課程科目「保育内容総論」を深く学ぶため、保育学の隣接諸領域における研究成果を盛り込みながら、保育所保育指針に込められた思想を明晰に解き明かす。「ラディカルな児童中心主義」の観点から、〈保育者対子ども〉という古典的な二項対立を突き崩し、新しい保育実践のナビゲーションを示す。2021年に刊行された旧版を改訂、巻末の関連文献一覧も充実させた。

吉田先生の著書の表紙画像

2022年度

著者 発行日/出版社・タイトル・概要 書籍

松永 桂子
(経営学研究科 准教授)

2023年3月31日/学芸出版社
地域経済のリデザイン 生活者視点から捉えなおす

ポスト消費社会での産業都市の衰退と再生、文化や歴史など地域価値の顕現、分散への胎動を読みとき、生産から組み立てられた地域経済・政策の考え方を、働き方・暮らし方から捉えなおし、ポスト資本主義社会を展望する。

松永先生の本の表紙画像

緒方 康介
(生活科学研究科 教授)

2023年3月31日/現代図書
触法少年の知能プロファイリング―犯罪心理学へのシミュレーション・アプローチ

本邦の犯罪心理学研究がむずかしいのには実務家のほとんどが公務員であることも関係している。計算機統計学を援用したシミュレーション手法を提案し,触法少年の知能テストをプロファイリングする。

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小田中 章浩
(文学研究科 教授) 

2023年3月31日/水声社
戦争と劇場 第一次世界大戦とフランス演劇

戦争と「見世物」の不可分の関係
価値観の転倒を引き起こした第一次世界大戦。激動のなか、威光を放ったフランス演劇界が強いられた変化とは?
愛国心を掻き立て、プロパガンダに与し、文化の威信を賭ける者。
一時の娯楽を夢見て、炸裂する風刺の中に一抹の真実を見出す観客。
風俗劇やレヴューの流行、そして前線で開かれる軍隊劇場……新聞・雑誌から検閲調書まで渉猟し、戦争と演劇の関係の本質に迫る。

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菅原 真弓
(文学研究科 教授) 

2023年3月22日/中央公論美術出版
明治浮世絵師列伝

実は明治時代の半ば過ぎまで「浮世絵」は存在していました。
世相を映す鏡として、また激動の時代を伝える報道媒体としても機能しましたが、写真や石版画(リトグラフ)といった新しい複製技術に敗れ、その姿を消します。
本書では、「美術」と「技術」、「近世」と「近代」の狭間に位置した明治浮世 絵の評価を問い直します。 

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北野 友士
(経営学研究科 准教授)

2023年3月16日/文眞堂
イギリスにおける銀行業と自己資本の展開 自己資本比率規制に対する歴史的検証

現代の銀行は自己資本比率が低い典型的な業種であるが、昔の銀行の自己資本比率は現在ほど低くなかった。銀行の自己資本比率の低さが問題視されるようになったのは30~40年ほど前からであり、実は自己資本比率規制が課されるようになったことは歴史的な大転換であった。本書はイギリスにおける銀行業の発展と自己資本の位置づけとの歴史的な展開を考察し、現代の銀行業と自己資本比率規制との関係を検証するものである。

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河野 あゆみ
(看護学研究科 先進ケア科学領域 教授)

2023年1月16日/医学書院
強みと弱みからみた 地域・在宅看護過程+総合的機能関連図:第2版

訪問看護の対象である療養者と家族の全体像と課題を生活の視点から読み取り、看護計画をたてる方法について、訪問看護で遭遇しやすい34例もの疾患や健康課題について解説している。
看護基礎教育での教材であり、本学でも学生の演習や実習の副読本として活用。

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編著
小泉 望
(大阪公立大学 農学研究科 教授)
加藤 晃
(奈良先端科学技術大学院大学 教授)

2022年12月26日/化学同人
植物バイオテクノロジーでめざすSDGs 変わる私たちの食と薬

現在、SDGsの理念に沿った研究が植物バイオテクノロジーの分野でも進められています。
主に遺伝子組換え技術やゲノム編集技術を用いた環境負荷の軽減、生物資源の保護、健康の維持等につながる開発事例を、食品と医薬品を中心に、一般の方へわかりやすく紹介している書籍です。

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全 泓奎
(都市科学・防災研究センター・現代システム科学研究科 教授)

2022年12月10日/明石書店
貧困と排除に立ち向かうアクションリサーチ:韓国・日本・台湾・香港の経験を研究につなぐ

日本を含む東アジア都市で社会問題現場の当事者とともに解決にむけた研究を「アクションリサーチ」として行ってきたこれまでの経験をもとに、貧困・排除に抗する研究の実践と研究手法についてまとめた一冊。

本の表紙

編著
宮畑 一範
(現代システム科学研究科 准教授)
小倉 雅明
(国際基幹教育機構 文学研究科 講師)
瀬戸 賢一
(大阪市立大学 名誉教授)

2022年11月28日/大修館書店
「例解」現代レトリック事典
たかがことば、されどことば。ことばによって人は傷つき、また鼓舞される。そこに働くのはレトリックの力。「ことばのあや」こそが人を動かし、世界を認識させる原動力になる。そこにはどんなメカニズムが働いているのか。生気あふれる実例を挙げ、多彩な言語表現のありようを72のレトリックの技法を手がかりに解明する。

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圓丸 哲麻
(経営学研究科 准教授)

2022年11月26日/千倉書房
百貨店のコミュニケーション戦略 - 消費者基点による「百貨店らしさ」の探究

衰退期にある百貨店業態。その背景には、景気後退、消費者ニーズの多様化、個人化、特にショッピングセンターとの品揃え、サービスに関する同質化が問題視されている。 どのような店舗が百貨店と認識されるのか?どのような属性が百貨店にとって良い評価となるのか?本書では、「百貨店らしさ」とは何か、「百貨店らしさ」や「百貨店広告らしさ」ということに焦点を当て、さらに議論を深めている。厳しい状況にある百貨店業界の再生に役立つヒントを、マーケティング・コミュニケーション戦略の視点から考察する。

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平谷 優子
(看護学研究科 教授)

2022年11月20日/晃洋書房
ひとり親家族の看護学

人はよりよく生きるために、家族を形成したり、拡大あるいは縮小したり、解体するのかもしれない。
おおよそ3組に1組の夫婦が離婚している日本。ひとり親家族はもはやマイノリティではない。看護職はひとり親家族をいかに支援できるのか?

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横山 美江
(看護学研究科 教授)

2022年10月24日/医学書院
ネウボラから学ぶ児童虐待防止メソッド
フィンランドでは、妊娠が分かるとまず向かう先は病院ではなく「ネウボラ」である。ネウボラは、産前から産後に至るまで、定期的な個別健診などを通じて妊産婦とその家族を支援する。継続的に家族の健康を管理・支援するため、虐待防止に大きな役割を果たしている。妊産婦・家族への切れ目ない支援が求められる日本の母子保健に示唆を与える一冊。日本において取り入れるべき点や自治体の実践例も紹介。

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宮川 壽夫
(経営学研究科 教授)

2022104日/ダイヤモンド社
新解釈コーポレートファイナンス理論~「企業価値を拡大すべき」って本当ですか?
多くのコーポレート・ファイナンスの解説書は、その初期設定が間違っている!あまりにも「実務」や「実用」のイメージが強くなったコーポレート・ファイナンス理論を、改めてミクロ経済学から派生した理論群として学び直す入門書。
実務や経営の大本を支える、「教養としてのコーポレート・ファイナンス」が身につく!

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編著
村上 憲郎
(都市経営研究科 教授)
近 勝彦
(都市経営研究科 教授)
小長谷 一之
(都市経営研究科 教授)

2022年9月28日/日本評論社
AIと社会・経済・ビジネスのデザイン[増補版]
ビジネス・社会・経済すべてに革命をもたらすAI。
「データサイエンス・AI」の知識はわれわれの現代生活に必須になった。
待望の増補版。AIの背後にある歴史・原理・特性を短期間で易しく知りたい理系・文系の初学者から中級の応用を考える各種専門家までの参考書。

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佐野 修久
(都市経営研究科 教授)

2022年9月1日/学陽書房
自治体クラウドファンディング 地域創生のための活用策

自治体が地域創生に活用する方法について事例をあげながら解説!
事業の趣旨に共感した不特定多数の方々からインターネットを通じて小口の資金を集める「クラウドファンディング」を、自治体が地域創生に活用する方法について事例をあげながら解説。

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橋爪 紳也 
(研究推進機構 教授)

2022年6月20日/創元社
写真図説 占領下の大阪・関西
新聞社の保存庫に眠る膨大な資料の中から、GHQ統治下、占領期特有の希少な写真を発掘し、テーマ別に編んだ戦後史ビジュアル・コレクション。大空襲、敗戦を経て、進駐軍の上陸、米兵の駐留、各施設の接収から解除に至るまでの特異な時代を写真記録でたどる。焼け野原から復興していく街並みと暮らしの激変ぶりも活写。昭和20年から昭和30年にかけて、大阪を中心に関西2府4県で撮影された約400点の蔵出し写真を収載。

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監修
志田 京子
(看護学研究科 教授)
伊藤 良子
(看護学研究科 講師)
山口 舞子
(看護学研究科 講師)

2022年5月2日/エクスナレッジ
会話の場面でわかる!看護聞き言葉使い方辞典
本書は医療従事者の会話で頻出する重要な単語を持ち運びに便利で、使いやすいポケットサイズにまとめました。詳しい意味の解説はもちろん、どのような場面でその言葉が使用されるのかがイメージしやすいように、イラストも添えています。日々の会話で「?」と思ったとき役に立つ心強い1冊です。

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大阪公立大学現代システム科学域 編
(住友 陽文 現代システム科学研究科 教授/西尾 純二 現代システム科学研究科 教授 責任編集)

2022年4月25日/昭和堂
大学的大阪ガイド こだわりの歩き方
自然・社会・人文科学的な諸事象を取り上げ「大学」として、「大阪」という地域の時空間の奥行を読み解き、その魅力をガイドする。

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大阪公立大学現代システム科学域 教育福祉学類編集委員会(代表 伊井直比呂) / 編 

伊井 直比呂教授
伊藤 嘉余子教授
乾 順子准教授
木曽 陽子准教授
児島 亜紀子教授
嵯峨 嘉子准教授
隅田 好美教授
関川 芳孝教授
田垣 正晋教授
内藤 葉子准教授
西田 芳正教授
東根 ちよ講師
松田 博幸准教授
三田 優子准教授
森岡 次郎准教授
吉田 敦彦教授
吉田 直哉准教授
吉武 信二教授
吉原 雅昭准教授

2022年4月1日/せせらぎ出版
人生が輝くSDGs
2022年4月、大阪公立大学の開学と同時に「サステイナビリティ」を学際的に追究する「現代システム科学域」の一学類として教育福祉学類がスタートした。本書は、前身となる大阪府立大学 地域保健学域の枠組みで培ってきた学問成果を踏まえつつ、加えて、地域・国際社会が抱える持続可能性(サステイナビリティ)の新たな人類的課題に対して、教育福祉学がどのように学問的に貢献できるかを考察するものとして出版された。内容は、「人の誕生から老齢までの期間をとおして、一人ひとりの生と成長の尊厳性を追究するために、社会福祉学、保育学、教育学、社会学、健康科学、人権論、ジェンダー研究の各分野を融合させた視点でSDGsの目標達成に向けた問題提起をする。

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2021年度

著者 発行日/出版社・タイトル・概要 書籍

森岡 次郎
(現代システム科学研究科 准教授)

2022年3月31日/大阪公立大学共同出版会
教育の〈不可能性〉と向き合う一優生思想・障害者解放運動・他者への欲望
人間を「能力」によって格付けする能力主義・優生思想はどうすれば乗り越えられるのか。本書は、その端緒を教育の<不可能性>の中に見いだそうとする理論的試みである。

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圓丸 哲麻
(経営学研究科 准教授)

2022年3月31日/白桃書房
百貨店リテールブランド戦略
これまであまり取り上げられてこなかった「消費者の百貨店離れ」の実像とはどのようなものなのか、を明らかにしようと試みる。そして、危機的状況を不況や取引慣行に帰するのではなく、消費者への調査により、百貨店と競合業態、また百貨店間の「同質化」を検証し、消費者が期待する「百貨店像」を描き出す。消費者基点での百貨店の存在意義と今後の事業戦略へのアプローチを提示し、研究者だけでなく、実務にも有用な内容である。

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全 泓奎 編著
(都市研究プラザ 教授)

2022年3月25日/明石書店
東アジア都市の社会開発:貧困・分断・排除に立ち向かう包摂型政策と実践
東アジア各国の都市の貧困・社会的排除に立ち向かう地域実践の仕組みを、「社会開発(Social Development)」という文脈から比較検討し、社会的不利を被りがちな地域や人に対する社会開発の東アジアモデルの導出に資することを目指す。

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新ヶ江 章友
(人権問題研究センター/都市経営研究科 教授)

2022年3月22日/花伝社
クィア・アクティビズム はじめて学ぶ〈クィア・スタディーズ〉のために
「LGBT」「多様性」理解のその先へ。これからの時代のジェンダー/セクシュアリティを考えるための新教養、超入門編。女性や性的マイノリティは歴史の中でいかに闘い、どのような困難に直面したのか。あらゆる境界線を疑い、多様な性/生の在り方を問い直す。

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吉田 直哉
(現代システム科学研究科 准教授)

2022年3月20日/ふくろう出版
平成期日本の「子ども中心主義」保育学:1989年幼稚園教育要領という座標系
現在の保育の原点「1989年幼稚園教育要領」。その作成者は、いかなる保育方法を批判し、いかなる保育理念を構想したのか。10人の保育研究者に共有された問題意識を明らかにし、平成期保育学の成果と限界を照射する。

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久末 弥生
(都市経営研究科 教授) 

2022年3月15日/日本評論社
変革と強靭化の都市法(都市経営研究叢書第7巻)
現代の都市は気候変動や感染症の大流行など未曽有のリスクに直面している。「変革と強靭化」が必要な時代、都市法のあり方を問う。第Ⅰ部では、文化財保護と都市計画の連携をテーマに、文化財保護法制および都市計画法制の先進国であるフランスの法制度に着目し、都市法の変革について考察する。第Ⅱ部では、ニューノーマルと都市の変容をテーマに、都市法の強靭化手法を探る。

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新ヶ江 章友
(人権問題研究センター/都市経営研究科 教授)

2022年3月10日/日本評論社
学際研究からみた医療・福祉イノベーション経営(都市経営研究叢書第6巻)
医療・福祉組織のイノベーション経営モデルを、経営学、医学、哲学、倫理学、社会学、文化人類学の観点から考察。クリティカル経営学習、消費者モデル、インフォームド・コンセント、哲学対話、人権研究、福祉臨床など。

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伊藤康人
(現代システム科学研究科 教授)

2022年2月14日/大阪公立大学共同出版会
大地の営みを学ぶ:日帰り地質巡検ガイド(和歌山県北部編)
気軽に触れることのできる地球の神秘。関西で学ぶ大学生が、野外で地質を観察する際の入門ガイドブック。公共交通機関で日帰りできるエリアを厳選し、プレート沈み込み帯の仕組みなど、役に立つ付録も掲載している。

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伊藤康人
(現代システム科学研究科 教授)

2022年2月14日/大阪公立大学共同出版会
大地の営みを学ぶ:日帰り地質巡検ガイド(大阪府編)
気軽に触れることのできる地球の神秘。関西で学ぶ大学生が、野外で地質を観察する際の入門ガイドブック。公共交通機関で日帰りできるエリアを厳選し、重力異常データ解析の基礎などの、役に立つ付録も掲載している。

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花村 周寛
(現代システム科学研究科 准教授)

2022年1月25日/河出書房新社
まなざしの革命 世界の見方は変えられる
私たちは簡単に何かに囚われ、それに気づかないままに物事にまなざしを向けている。それに乗じて、現代社会では情報操作、フェイクニュース、陰謀論など様々な角度から、私たちの“モノの見方”をデザインしようとする力が強まっている。本書は常識・感染・平和・情報・広告・貨幣・管理・交流・解放という幅広いトピックを取り上げ、私たちの「盲点」についての見取図を描いている。2020年のパンデミックから続く今の社会の異様さの全体像を冷静に理解したい人、これから何かを選択する際のヒントを得たい人、モノの見方に革命を起こしたい人には必読の書。


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新藤 晴臣
都市経営研究科 教授)

2021年12月22日/日本評論社
コーポレートアントレプレナーシップ―日本企業による新事業創造(都市経営研究叢書 第8巻)
大企業によるベンチャー創出の包括的概念コーポレート・アントレプレナーシップ(CE)とは。異業種の4企業を比較検討しつつ詳述。

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山口 悦子 共著
(医学研究科 教授)

2021年10月30日/日総研
ゲーム・ロールプレイを活用した参加型医療安全研修ガイド
ハイブリッドBOOK

本書は、コロナ禍でも安全で、ポストコロナでも効率的な医療安全研修業務のノウハウを、計画から実施・評価まで紹介。企業でも取り入れられている応用演劇を用いた学習効果の高いコンテンツとプログラム集を提案。

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監修
志田 京子
(看護学研究科 教授)
伊藤 良子
(看護学研究科 講師)
山口 舞子
(看護学研究科 講師)

2021年10月24日/エクスナレッジ
ミッフィーの早引き 看護聞き言葉・略語ハンドブック 増補改訂版
臨床現場で用いられるさまざまな専門用語の意味を便利なポケットサイズの本にまとめました。耳慣れない言葉や知らない用語を見聞きした際にサッと引けば基本的な意味をすぐに確認できます。必要な場面で手軽に使える心強い一冊です!

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吉村 典久 編著
(経営学研究科 教授)

2021年10月20日/碩学舎
新しいビジネスをつくる -会社を生みだし成長させる経営学
シェアリング・エコノミーの時代を代表するベンチャー企業の成長を特に追いながら(それ以外の事例もあり)、会社を設立し、そして、成長させるに必要なマネジメントに関わる知識を平易に説明してあります。

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阪本 浩一
(医学研究科 准教授)

2021年10月14日/法研
マンガでわかるAPD 聴覚情報処理障害
音は聞こえているのに、うまく聞き取ることができない聴覚情報処理障害(APD:Auditory Processing Disorder)。本書は耳鼻咽喉科での診療を行っている医師によるAPDの基礎知識や現在わかっている対処法について、マンガをまじえながら解説した一冊。

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幸田 正典
(理学研究科 客員教授)

2021年10月10日/筑摩書房(ちくま新書)
魚にも自分がわかる ー動物認知研究の最先端
「魚が鏡を見て自分だとわかる」、そんな研究が世界を驚かせた。「魚の自己意識」に取り組む世界で唯一の研究室が、動物の知性をめぐる従来の常識を根底からひっくり返す。最先端の動物行動学・比較認知科学の書。

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鶴田 滋
(法学研究科 教授)

2021年9月20日/有斐閣
事例で考える民事訴訟法
民事訴訟法の主要テーマについて、事例問題とそれに対する丁寧な解説を記した演習書である。知識のインプットとアウトプットの間にある「溝」を架橋し、答案への道筋を見つける力を磨くことを目指している。

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村上 憲郎
(都市経営研究科 教授)

2021年5月24日/日経BP社
クオンタム思考-テクノロジーとビジネスの未来に先回りする新しい思考法
大阪市立大学大学院都市経営研究科教授で、元グーグル米国本社副社長・日本法人社長の村上先生が、アメリカの大成功した起業家たちの天才的発想、日本においてデジタル革命をどうすべきか、量子コンピュータやAIの今後、等について解説。AIについて『AIと社会・経済・ビジネスのデザイン』(日本評論社)が姉妹本。

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