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【医工連携】工学研究科で開発した装置を医学研究科に設置

2022年5月2日

  • 研究

2022427日(水)、阿倍野キャンパス医学部学舎に工学研究科で開発した装置が設置されました。医学研究科と工学研究科は2015年より共同研究に取り組んでおり、202110月には「骨再生のための低温大気圧プラズマ照射装置」を共同開発。骨欠損部位に直接プラズマを照射することで骨再生が促進することを明らかにしています。

今回設置されたプラズマ装置は、プラズマ照射による骨再生のメカニズムを明らかにするために医学研究科の豊田 宏光准教授の依頼を受け、工学研究科の医工・生命工学教育研究センター(BMEC、センター長:白藤 立教授)の呉 準席教授らが開発したものです。整形外科学の中村 博亮教授らの研究グループが骨折治癒期間の短縮など医療分野での応用化に向けて研究を進めています。

研究リーダーの豊田准教授は、「低温大気圧プラズマ技術を用いることで骨再生が促進されることを発表しましたが、そのメカニズムについてはまだまだ不明な部分が多いです。研究を続けることで、丈夫な骨を早く再生させることができる世界初の骨再生医療に挑戦したいです」とコメントしました。

今回の細胞培養用のプラズマ装置の設置に至っては、工学研究科の立花 太郎教授(BMEC副センター長)による顕微鏡の提供や、工学研究科の工作技術センター(須賀 辰美氏)による部品の加工など、研究科を横断した連携が行われました。

 

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(左上より)呉教授、豊田准教授、折田研究員、八百大学院生
(左下より)斎藤大学院生、中澤大学院生、伴大学院生

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意見交換の様子

参考情報: 2021年10月プレスリリース(大阪市立大学)「プラズマ照射で骨再生を促進」
       https://www.osaka-cu.ac.jp/ja/news/2021/211018