お知らせ
附属植物園が文部科学省の特色ある共同利用・共同研究拠点支援プログラムに採択 ―分野横断的な学際研究と社会実装を加速―
2026年7月15日
- 研究
附属植物園が、文部科学省の令和8年度「共同利用・共同研究システム形成事業〜特色ある共同利用・共同研究拠点支援プログラム〜(機能強化支援)」に採択されました。(拠点の名称:過去に学び未来を拓く植物多様性保全研究・教育拠点)
本事業では、本園が保有する約2,700種類の植物コレクションと、1978年から続く長期生態研究基盤(11樹林型展示など)を最大限に活用し、植物の絶滅要因の解明と多様性保全に向けた学際的な研究を推進します。
生きた植物コレクションは研究や教育、生物多様性保全を支える重要な研究資源であるものの、近年の急激な気候変動の影響もあり、その維持管理は全国の研究施設において困難を極めています。そのため、コレクションを将来にわたって活用するためには、各施設における育成設備の先進化と、施設間で相互に補完し合う保全体制の構築が不可欠です。
今回の採択を受け、本園では光合成活性測定装置などの最新設備を導入して研究基盤を高度化するとともに、育成設備の機能強化によって植物の生育の安定化を図ります。また、植物学のみならず動物学や昆虫学といった異分野との融合研究を促進するとともに、植物コレクションのデータベース化や国内外の研究機関との連携強化を進めます。さらに、各機関が保有する植物コレクションの交換や共有を推進し、複数の施設で分散して保全するネットワークを構築することで、貴重な植物資源を将来にわたり安定的に活用できる体制を整備します。あわせて、自治体や企業、市民との協働を通じた「科学と社会を接続する中核拠点」としての機能を強化し、生物多様性保全の社会実装を目指します。

絶滅危惧種の生育域外保全。写真のアマミカジカエデは、地球上で奄美大島の限られた地域にのみ生育する絶滅寸前の植物。

園内の温帯北部型落葉樹林(左)とタブ型照葉樹林(右)の境界域。明るい緑色の落葉樹林と鬱蒼とした濃緑の照葉樹林の違いが分かる。

樹冠へのチャンバー設置の様子。13C標識を用いて光合成産物の師部輸送速度を調べ、師部構造・樹木進化・炭素循環との関係を解析した。

ドローンによるLiDAR計測の様子(左)とその解析結果(右)。中央上は各樹木の高さを、中央下は地形の起伏を表している。右上は各樹木の樹冠位置を表し、右下は樹冠データから各樹種の位置を解析している。
関連情報
令和8年度「共同利用・共同研究システム形成事業」の公募について(文部科学省Webサイト)
問い合わせ先
大阪公立大学附属植物園 担当:野中
TEL:072-891-2059(9時~17時)
FAX:072-891-2101
E-mail:gr-bg-info[at]omu.ac.jp
※[at]を@に変更してください。
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