プレスリリース

耕作放棄地を「食べられる森」へ再生!新見市×4大学の地域再生プロジェクトが総務省「ふるさとミライカレッジモデル実証事業」に採択 ― 農・食・データ・デザインの融合による関係人口創出と伝統工芸支援―

2026年4月23日

新見市(市長:石田 實)と、本学及び国立大学法人岡山大学(学長:那須 保友)を含む4大学は、総務省の「令和7年度補正 ふるさとミライカレッジモデル実証事業」に共同提案したプロジェクト「耕作放棄地を『価値ある生態系』へ:データ×デザイン×協生農法が創る新見市モデル」が採択されたことをお知らせします。

【プロジェクトの背景と目的】

新見市では、人口減少と高齢化に伴う耕作放棄地の増大が深刻な課題となっています。これは単なる土地の荒廃に留まらず、中世から続く伝統工芸「神代和紙(こうじろわし)」の原料農家の激減を招き、地域の文化的アイデンティティの喪失にも影響しています。
本プロジェクトは、三大都市圏を含む4大学の学生が現地に滞在し、先端農法とデジタル技術を駆使して、負の遺産である耕作放棄地を、生物多様性豊かな「価値ある生態系」へと再生することを目指します。

【実証事業の核となる3つの先進的取組】

1.「食べられる森」の構築
不耕起・無施肥・無農薬で多種多様な植物を混植する「協生農法®」の理念を導入。野菜や果樹とともに、神代和紙の原料となる楮(コウゾ)や三椏(ミツマタ)を栽培し、生態系そのものをデザインする「楽しみ」を価値化します。 

2.デジタル技術による「心理的距離ゼロ」の実現
岡山大学データサイエンス部および岡山県立大学が、遠隔農地モニタリングアプリを独自開発。センサーで収集した生物多様性データを可視化し、都市部にいながら自身の区画の成長をリアルタイムで実感できる環境を整えます。

3.「食卓のトータルデザイン」による高付加価値化
収穫物を単なる農産物として売るのではなく、デザインや食の専門知を持つ大学が介入 。収穫物を使ったレシピや神代和紙のテーブルウェア開発を通じて「五感での体験」として届け、地域資源の価値を可視化し、都市と地域をつなぐ新たなコミュニケーションモデル構築を目指します。

「協生農法®」は株式会社桜自然塾の登録商標。

【プロジェクト体制】

新見市       :プロジェクト全体統括、地域課題の提示
岡山大学      :データサイエンス、大学間連携の全体コーディネート
岡山県立大学    :和紙プロダクトデザイン、プロジェクトのビジュアライズ・対外発信
戸板女子短期大学  :食卓のトータルデザイン、調理レシピ開発
大阪公立大学    :農学知見、ビジネスモデルの検証
地域コーディネーター  :地域における教員・学生受け入れコーディネート、関係者との調整

【詳細情報】

・実証期間:令和8年7月 ~ 令和9年3月
・フィールドワーク(予定)
 夏  季:令和8年7月31日~8月5日(6日間)
 春  季:令和9年2月20日~2月27日(8日間)
 その他、月1回以上の頻度で現地滞在・交流を実施予定
 場  所:新見市神郷地区ほか

お問い合わせ

大阪公立大学 URAセンター 三宅
TEL: 072-254-9128
E-mail: miyake_tomoyuki[at]omu.ac.jp
※[at]を@に変更してください。

該当するSDGs

  • SDGs15
  • SDGs17