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2023年7月26日

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出口美輪子特任助教、本宮暢子特任教授らグループの研究課題が令和5年度障害者スポーツ医科学研究拠点の共同研究に採択されました

研究課題名

「パラアスリートの競技力と健康意識を向上させるカスタムメイド型栄養サポートの確立に向けたパイロットスタディ」

 目的

「どうすればパラアスリートのエネルギー消費量を正確に推定できるか」

「パラアスリートの理想的な食の実践を妨げている問題とは何か、どうすれば解決できるか」

を明らかにし、栄養サポートをカスタムメイドする手法の確立をめざします。

 背景

今やアスリート⾃⾝の栄養管理は、彼らのトレーニングの⼀部となり、多くの健常アスリートが専⾨スタッフから栄養サポートを受けています。

パラアスリートに対する栄養サポートのニーズも⾼まっていますが、脊髄損傷や四肢の切断・⽋損を有する選⼿では、エネルギー必要量の設定根拠となるエネルギー消費量の推定が難しく、さらに「競技⼒向上よりも体重を増やさないことを優先的に考えて⾷事を摂る」など、理想的な⾷の実践を妨げる多様な問題の存在が、彼らへの栄養サポートを遅らせています。

概要

パラアスリートが抱える問題は、障がいの種類や個人差によって多岐にわたるため、栄養サポートを行う際は、その実態を明らかにした上で、選手ごとに取り組むべき課題の設定と解決策の提案が必要となります(図1)。

本研究では、パラアスリートのエネルギー消費量の正確な計測方法を確立し、彼らの理想的な⾷の実践を妨げている問題を整理し、解決すべき課題を⾒出すことによってパラアスリートの健康的な生活とスポーツ活動の実現に貢献するカスタムメイド型栄養サポートの確立を目指します。

図1

 

令和5年度障害者スポーツ医科学研究拠点の共同研究についてはこちら

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該当するSDGs

  • SDGs03