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2025年3月7日

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緒方康介教授の査読論文が学術誌『犯罪心理学研究』に掲載されました。

【研究概要】
犯罪心理学とは何でしょうか?これを考える「犯罪心理学論」を構築すべくさまざまな角度から研究しています。本研究はある意味で歴史研究にも該当します。1963年の日本犯罪心理学会設立から60年間にいわゆる「学会発表」された研究が4271題ありました。これらをただ眺めるのではなく,テキストマイニングという計量的な手法を使って分析しました。階層ベイズモデルの1つであるトピックモデルから潜在ディリクレ配分法という解析により,60年の間に22のテーマ(トピック)が研究されていたことがわかりました。これらの研究テーマを10年ごとの時系列変化で分析し,かつては最も研究されていたのに近年ではあまりみられなくなった「知能検査」,常に一定数の研究が報告されている「少年鑑別所」,最近になって注目度の高い「効果検証」や「再犯リスク」といったテーマなど,それらの盛衰を明らかにしました。

掲載誌情報
雑誌名:犯罪心理学研究(日本犯罪心理学会)
論文名:トピックモデルによる本邦犯罪心理学研究の推移―過去60年に及ぶ大会発表抄録の時系列分析―
著 者:緒方康介
DOI:https://doi.org/10.20754/jjcp.62.2_71

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