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2025年10月22日
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食栄養学分野・微生物学教室 博士前期課程の井上陽晴さんが、第9回抗酸菌研究会において「奨励賞」を受賞しました。
発表題目:抗酸菌が保有するMFS型輸送体の配列多様性解析
共著者:井上陽晴、和田崇之
近年、抗酸菌科における既存抗菌薬に対する耐性の拡大が深刻な問題となっています。特に、自然耐性株では薬剤排出ポンプと呼ばれる輸送体の関与が指摘されています。その中でもMFS(Major Facilitator Superfamily)型輸送体は、細菌からヒトに至るまで広く保存された最大の遺伝子ファミリーであり、創薬ターゲットの一つとされています。
本発表では、抗酸菌科全体におけるMFS型輸送体の保有状況をゲノムデータベースとバイオインフォマティクスを駆使して網羅的に調査分析し、その多様性と分布特性を明らかにすることを目的としました。本研究は、抗酸菌科における新たな抗菌薬ターゲットの効率的な選定方法への新たな一歩であると感じさせるものとなっています。


