現代システム科学研究科 3ポリシー

ディプロマ・ポリシー

<博士前期課程>

【環境共生科学分野(学位:環境学)】

現代システム科学専攻博士前期課程環境共生科学分野は、自らの専門領域における高度な研究を遂行する能力と、他領域の研究を理解し協働する力を兼ね備え、実社会における問題に適切かつ効果的な解決策を提供することで持続可能な社会の実現に貢献する人材の育成を目的とする。そのなかでも環境共生科学分野では、気候や生態系の変化に象徴される自然環境の問題を、「ヒトと自然のつながり」の観点から課題解決に取り組むことができる人材を育成する。
そのために、以下の項目を学位授与のために身につけるべき知識・能力とする。

  1. 使命感・責任感
    持続可能な社会の実現に貢献する使命感、責任感、高い倫理観に基づく判断力や行動力。
  2. 高度なシステム的思考力と領域横断的応用力
    現象を多様な要素の相互作用としてとらえ、分析し、理解する高度なシステム的思考力、および、領域横断的な発想に基づく高度な応用力。
  3. 高度なコミュニケーション能力
    研究発表やディスカッションを通して、自らの研究成果を異なる領域の研究者にも適切に理解してもらえるような高度な学際的コミュニケーション能力。
  4. 専門領域における先端的知識
    環境政策学・市場環境学などの政策科学分野、生態学・環境化学・都市環境学などの自然科学分野を含む、環境学における高度な先端的知識。

【言語文化学分野(学位:言語文化学)】

現代システム科学専攻博士前期課程言語文化学分野は、自らの専門領域における高度な研究を遂行する能力と、他領域の研究を理解し協働する力を兼ね備え、実社会における問題に適切かつ効果的な解決策を提供することで持続可能な社会の実現に貢献する人材の育成を目的とする。そのなかでも言語文化学分野では、言語と文化に関する高度な専門性と研究企画力及び国際性を身に付け、現代社会が直面する諸問題の解決に、幅広い文化と隣接する科学に関する知見をもって、柔軟に取り組むことができる人材を育成する。
そのために、以下の項目を学位授与のために身につけるべき能力とする。

  1. 物語・小説・詩歌などといった国内外の文学や様々な文化的事象の研究、および個別言語学、対照言語学、社会言語学、応用言語学などの言語研究といった専門領域における先端的知識を修得し、研究に活かす能力。
  2. 隣接諸科学の知見と自らの専門の研究を関連づけ、批判的・建設的な考察を行う能力。
  3. 授業での発表や修士論文の作成を通して、学術的内容を論理的に構成する思考力、文章や、各種データを用いた効果的な表現能力。
  4. 授業における発表や議論を通して、多様なメディアを活用し、グローバルな視点から情報を収集することで自らの知識・認識を相対化し、これによって、個人の認識や文化、専門分野の違いを超えて目的を達成するコミュニケーション能力。
  5. 自らの研究の遂行および成果の発表と、それを通した社会貢献について、使命感、責任感、高い倫理観に基づいて判断することのできる能力。

【人間科学分野(学位:人間科学)】

現代システム科学専攻博士前期課程人間科学分野は、自らの専門領域における高度な研究を遂行する能力と、他領域の研究を理解し協働する力を兼ね備え、実社会における問題に適切かつ効果的な解決策を提供することで持続可能な社会の実現に貢献する人材の育成を目的とする。そのなかでも人間科学分野は、人間・社会・文化に関する多様な学問領域の高度に専門的な知識を横断的、複合的に身につけて、知的分析力、構成力、情報発信能力を養い、現代が直面する諸問題の解決に向けて、具体的な展望を提示することができる人材の育成を目的とする。
そのために、以下の項目を学位授与のために身につけるべき能力とする。

  1. 人間・社会・文化に関する諸現象を分析し、その動態と機能・意味を通時的、共時的に考察し、現在における問題性を明確に指摘して、未来を展望するために必要な創造的で柔軟な取り組みができる能力。
  2. 社会の構造や実態についての量的把握ならびに質的把握のための調査・分析方法を身につけ、客観的、多面的に対象を理解する能力。
  3. 研究対象がもつ時空の限局性を越えて、グローバルな視点からも考察し、現出している諸問題の世界性、普遍性についての専門的知識をもって国際的に活躍できる能力。
  4. 自らの課題の追究にふさわしい方法を選択し、その方法で研究を遂行するための具体的なスキルを使いこなすことのできる能力。
  5. 自らの課題を追究するにあたり、関連する領域における先行研究を十分な範囲にわたって検討し、批判的な考察をすることのできる能力。
  6. 自らの研究成果を論理的に構成、展開し、表現して、説得的に示すことのできる能力。
  7. 自らの研究の遂行および成果の発表と、それを通した社会貢献について、使命感、責任感、高い倫理観に基づいて判断することのできる能力。

【社会福祉学分野(学位:社会福祉学)】

現代システム科学専攻博士前期課程社会福祉学分野は、自らの専門領域における高度な研究を遂行する能力と、他領域の研究を理解し協働する力を兼ね備え、実社会における問題に適切かつ効果的な解決策を提供することで持続可能な社会の実現に貢献する人材の育成を目的とする。そのなかでも社会福祉学分野は、人間や社会に関する多様な学問領域の高度に専門的な知識を横断的、複合的に身に付けて、知的分析力、構成力、情報発信能力を養い、社会福祉領域における諸問題の解決に向けて、具体的な展望を提示することができる人材の育成を目的とする。
そのために、以下の項目を学位授与のために身につけるべき技術・能力とする。

  1. 社会福祉に関する諸事象を的確に理解し、分析し、課題を整理できる能力。
  2. 把握した社会福祉に関する課題に対して、社会的諸条件を考慮しつつ、具体的、現実的、科学的な解決策を検討し、明示し、発信できる能力。
  3. 自らの研究課題に関する先行研究の精査を不足なく行い、当該課題の学術的到達点を考察できる能力。
  4. これまでの学術的到達点をふまえて、論文で何を明らかにするのかという基本的な問いを適確に示すことができる能力。
  5. 専門的な研究のためのさまざまな方法論を知り、歴史的研究、実証的研究等自らの課題の追究にふさわしい方法を選択し、その方法で研究を遂行する技術。
  6. 研究によって得られた結果を明確に示し、それをもとに批判的に考察や検討を行える能力。
  7. 論文によって示された知見が、社会福祉学において有意義なものであることを説得的に示すことができる能力。
  8. 自らの研究の遂行および成果の発表と、それを通した社会貢献について、使命感、責任感、高い倫理観に基づいて判断することのできる能力。

【臨床心理学分野(学位:学術)】

現代システム科学専攻博士前期課程臨床心理学分野は、自らの専門領域における高度な研究を遂行する能力と、他領域の研究を理解し協働する力を兼ね備え、実社会における問題に適切かつ効果的な解決策を提供することで持続可能な社会の実現に貢献する人材の育成を目的とする。そのなかでも臨床心理学分野では、医療、教育、福祉、産業領域などの多様な心理臨床において高度の臨床心理技能を発揮できるとともに、人間の心と自然・社会環境との関係について従来の人文科学の枠組みを越えた領域横断的発想ができる臨床心理士を育成する。
そのために、以下の項目を学位授与のために身につけるべき知識・能力とする。

  1. 使命感・責任感
    持続可能な社会の実現に貢献する使命感、責任感、高い倫理観に基づく判断力や行動力。
  2. 高度なシステム的思考力と領域横断的応用力
    現象を多様な要素の相互作用としてとらえ、分析し、理解する高度なシステム的思考力、および、領域横断的な発想に基づく高度な応用力。
  3. 高度なコミュニケーション能力
    研究発表やディスカッション、および統計学の習得を通して、自らの研究成果を異なる領域の研究者にも論理的に理解してもらえるような高度な学際的コミュニケーション能力。
  4. 専門領域における先端的知識
    認知心理学や発達心理学等の認知科学分野、精神医学や心身医学などの医学分野、多様な心理臨床現場での臨床心理に関して基礎から応用までを網羅する臨床心理学分野に関する高度な先端的知識。

【認知行動科学分野(学位:学術)】

現代システム科学専攻博士前期課程認知行動科学分野は、自らの専門領域における高度な研究を遂行する能力と、他領域の研究を理解し協働する力を兼ね備え、実社会における問題に適切かつ効果的な解決策を提供することで持続可能な社会の実現に貢献する人材の育成を目的とする。そのなかでも認知行動科学分野では、人間の内面的な状態に起因する問題から構成される現代社会が抱える複合的な問題に対し、「ヒトとヒトとのつながり」および「ヒトの心と環境とのつながり」の観点から課題解決に取り組むことができる人材を育成する。
そのために、以下の項目を学位授与のために身につけるべき知識・能力とする。

  1. 使命感・責任感
    持続可能な社会の実現に貢献する使命感、責任感、高い倫理観に基づく判断力や行動力。
  2. 高度なシステム的思考力と領域横断的応用力
    現象を多様な要素の相互作用としてとらえ、分析し、理解する高度なシステム的思考力、および、領域横断的な発想に基づく高度な応用力。
  3. 高度なコミュニケーション能力
    研究発表やディスカッションを通して、自らの研究成果を異なる領域の研究者にも適切に理解してもらえるような学際的コミュニケーション能力。
  4. 専門領域における先端的知識
    実験心理学、認知科学、学習科学、人間情報システム等の認知行動に関する高度な先端的知識。

<博士後期課程>

【環境共生科学分野(学位:環境学)】

現代システム科学専攻博士後期課程環境共生科学分野は、自らの専門領域である環境学における教育研究を深化させるとともに、領域を横断し、隣接諸領域との学問的交流を促進することにより、従来の枠組みにとらわれない発想にもとづく教育研究を推進し、持続可能な社会の実現に貢献する人材を育成する。
そのために、以下の項目を学位授与のために身につけるべき能力とする。

  1. 俯瞰的な大局観と視野の広い課題発掘能力
    自然と社会の全体像をつかむことのできる俯瞰的な大局観と、それにもとづく視野の広い課題発掘能力。
  2. 専門領域における先端的知識と専門性の高い洞察力
    自らの専門領域における先端的知識と、それにもとづき課題に対して専門性の高い洞察を行う能力。
  3. 高度な研究立案・遂行能力と他の研究領域との協働能力
    専門領域において高度な研究を立案し遂行する能力と、研究の遂行に際して他領域の研究者と協働する能力。
  4. コミュニティ・デザイン能力と社会的調整能力
    研究成果を応用し、具体的な行動につなげることのできるコミュニティ・デザイン能力と、環境関連の調査・計画・政策を実行・策定する際に、地域住民との合意形成に関する領域にも貢献できる社会的調整能力。
  5. 使命感・責任感・倫理観
    自らの研究の遂行および成果の発表と、それを通した社会貢献について、使命感、責任感、高い倫理観に基づいて判断することのできる能力。

【言語文化学分野(学位:言語文化学)】

現代システム科学専攻博士後期課程言語文化学分野では、言語と文化に関する極めて高度な学術的専門性と研究企画力及び幅広い国際性を身に付け、現代社会が直面しうる諸問題を発見し、それに対して独自の視点と高度な学術的知見をもって、柔軟な解決策を提案できる人材を育成する。
そのために、以下の項目を学位授与のために身につけるべき能力とする。

  1. 物語・小説・詩歌などといった国内外の文学や様々な文化的事象の研究、および個別言語学、対照言語学、社会言語学、応用言語学などの言語研究といった専門領域における極めて高度な先端的知識を修得し、研究に活かす能力。
  2. 博士論文作成に向けた研究の過程で、隣接諸科学の知見と自らの専門の研究を関連づけ、批判的・建設的な考察を行い、独創的に課題を設定し、解決を行う能力。
  3. 研究発表や博士論文の作成を通して、自らの研究成果を論理的に構成する思考力、文章や、各種データを用いた効果的な表現・立証能力。
  4. 研究発表や議論を通して、多様なメディアを活用し、グローバルな視点から情報を収集することで自らの知識・認識を相対化し、これによって、個人の認識や文化、専門分野の違いを超えて目的を達成する高度なコミュニケーション能力。
  5. 自らの研究の遂行および成果の発表と、それを通した社会貢献について、使命感、責任感、高い倫理観に基づいて判断することのできる能力。

【人間科学分野(学位:人間科学)】

現代システム科学専攻博士後期課程人間科学分野は、人間・社会・文化に関する多様な学問領域のより高度な学術的探究を進め、専門的、科学的な展望を提示するに必要な、知的分析力、批判能力、論理的構成力、言語運用能力、情報発信能力を養い、現代が直面する諸問題の解決に向けて、取り組むことができる人材の育成を目的とする。
そのために、以下の項目を学位授与のために身につけるべき能力とする。

  1. 自らの研究に関して、自立的に科学的、合理的で明確なテーマ設定をすることのできる能力。
  2. 専門的な研究のための方法論についての見識を有すると同時に、自らの課題の追究にふさわしい研究方法の設計をすることができる能力。またその方法で研究を遂行する高度なスキルを持つと同時に、その合理性を説明することができる能力。
  3. 自らの研究テーマを追究するにあたって、関連する領域における先行研究を十分な範囲にわたって検討したうえで、批判的に考察し、新たな知見を示すことのできる能力。
  4. 文献、データ、資料を収集し、検討する方法を修得したうえで、それらを自らの研究で言及する際に適切に扱うことのできる能力、さらにはその適正さと合理性について明示することのできる能力。
  5. 自らの研究成果を論理性と実証性をもって展開し、説得的に表現することができる能力。
  6. 自らの研究の遂行および成果の発表と、それを通した社会貢献について、使命感、責任感、高い倫理観に基づいて判断することのできる能力。

【社会福祉学分野(学位:社会福祉学)】

現代システム科学専攻博士後期課程社会福祉学分野は、人間や社会に関する多様な学問領域のより高度な学術的探究を進め、専門的、科学的な展望を提示するに必要な、知的分析力、批判能力、論理的構成力、言語運用能力、情報発信能力を養い、社会福祉領域における諸問題の解決に向けて、取り組むことができる人材の育成を目的とする。
そのために、以下の項目を学位授与のために身につけるべき能力とする。

  1. 社会福祉に関する研究課題において、自ら新しい問題を把握、設定して、それを解決する有用な方法を開発しうる能力。
  2. 専門的な研究のための方法論に関して十分に理解し、自らの課題の追究にふさわしい方法を選択することのできる能力、またその方法で研究を遂行する高度な技術を行使することのできる能力。
  3. 自らの研究課題に関連する領域の先行研究を十分に精査し、当該課題の学術的到達点に関して批判的に検討できる能力。
  4. 適確な文献、データ、資料を用いたうえで、全体として十分な整合性をもって展開され、そこから引き出される結論が説得的なものであるような論文を構成する能力。
  5. 十分に検討された明確な問題意識にもとづき科学的、合理的な研究を進めることで、社会福祉学の発展に貢献できる、独創性のある新しい知見を示す論文を執筆できる能力。
  6. 自らの研究の遂行および成果の発表と、それを通した社会貢献について、使命感、責任感、高い倫理観に基づいて判断することのできる能力。

【心理学分野(学位:学術)】

現代システム科学専攻博士後期課程心理学分野では、自らの専門領域における教育研究を深化させるとともに、領域を横断し、隣接諸領域との学問的交流を促進することにより、従来の枠組みにとらわれない発想にもとづく教育研究を推進し、持続可能な社会の実現に貢献する人材を育成する。
そのために、以下の項目を学位授与のために身につけるべき能力とする。

  1. 俯瞰的な大局観と視野の広い課題発掘能力
    心に関わる諸問題を自然と社会を背景として捉える俯瞰的な大局観と、それにもとづく視野の広い課題発掘能力。
  2. 専門領域における先端的知識と専門性の高い洞察力
    自らの専門領域における先端的知識と、それにもとづき課題に対して専門性の高い洞察を行う能力。
  3. 高度な研究立案・遂行能力と他の研究領域との協働能力
    専門領域において高度な研究を立案し遂行する能力と、研究の遂行に際して他領域の研究者と協働する能力。
  4. 高度な発信能力
    自らの研究成果を論文や学会発表などにおいて研究者に向けて的確に伝える能力と、わかりやすく社会に向けて発信することのできる能力。
  5. 使命感・責任感・倫理観
    自らの研究の遂行および成果の発表と、それを通した社会貢献について、使命感、責任感、高い倫理観に基づいて判断することのできる能力。

カリキュラム・ポリシー

〔教育課程の編成方針(カリキュラム・ポリシー)〕

本専攻は、環境共生科学、言語文化学、人間科学、社会福祉学、臨床心理学、認知行動科学の各専門領域における教育研究を深化させるとともに、領域を横断する学問的交流を促進することにより、従来の枠組みにとらわれない発想にもとづく教育研究を推進し、持続可能な社会の実現に貢献する人材育成と研究の拠点となることを目指す。このような理念を実現するために、学士課程において既に専門性を身につけた入学生を対象に、隣接する分野の研究について実践的に学ぶ経験、及び研究発表を通して他分野の大学院生や教員と議論を重ねる経験を積ませることにより、自らの専門領域以外の研究を理解し協働する能力を涵養する。その上で、専門科目の受講と修士論文の作成を通して、大学院生は自らの専門分野における高度な研究を遂行できる能力を身につける。
以上の方針を踏まえ、本専攻博士前期課程に環境共生科学分野・言語文化学分野・人間科学分野・社会福祉学分野・臨床心理学分野・認知行動科学分野を、博士後期課程に環境共生科学分野・言語文化学分野・人間科学分野・社会福祉学分野・心理学分野を置く。各分野を独立した専攻とせず、同一の専攻の中に置くことによって、他分野の科目の履修や演習等における他分野の大学院生・教員とのディスカッション、ならびに分野の異なる複数教員による教育研究上の指導や助言を行うことが可能となり、高度な学際性を涵養することができることが本専攻の特色である。また「新時代の大学院教育―国際的に魅力ある大学院教育の構築に向けて―」を踏まえ、博士前期課程、博士後期課程それぞれにおける体系的なカリキュラムを編成する。博士前期課程には専攻基幹科目に全分野で必修とする「現代システム科学特論」を置き、本研究科の学生全員が必要とする基礎的素養を涵養する。更に専攻基幹科目には「SDGs特別演習」「統計法特論A」「統計法特論B」「統計法特論C」等を置き、各学生の専門分野に合わせて必要な基礎的素養を身につける。更に博士前期課程では大学院共通科目「研究公正A」を、博士後期課程では大学院共通科目「研究公正B」を必修とし、学術研究に必要な高度な倫理観を涵養する。
本専攻では博士前期課程・博士後期課程とも春入学と秋入学の2つの入学時期を設ける。秋入学者に対しては、標準履修年限内での修了に支障のないように、指導教員がきめ細かい履修指導を行う。

<博士前期課程>

【環境共生科学分野(学位:環境学)】

本専攻博士前期課程環境共生科学分野では、ディプロマ・ポリシーにおいて示した能力を持つ人材を育成するために、必修を含む31単位以上の科目を修得することと、研究指導を受けて修士論文を作成し、論文の審査および最終試験に合格することを、課程修了の必要要件として課す。
本課程では、次のような科目編成により、学位取得に必要とされる専門知識・能力を修得させる。

  • 大学院共通教育科目では、「研究公正A」を1年次の必修科目とし、講義およびグループワークを通じて、研究の遂行・発表において必要とされる高度な倫理観を修得させる。
  • 専攻演習科目では、「現代システム科学特別演習1」「現代システム科学特別演習2」を1年次の必修科目とし、指導教員の個人指導を通じて、研究課題における高度な先端的知識を修得させる。
  • 研究指導科目では、「環境共生科学特別研究1」「環境共生科学特別研究2」を2年次の必修科目とし、指導教員の個人指導を通じて、研究課題における高度な先端的知識を修得させると同時に、自らの研究の発表・ディスカッションを通じて、高度なコミュニケーション能力の養成を行う。
  • 専攻基幹科目では、「現代システム科学特論」「SDGs特別演習」を1年次の必修科目とする。「現代システム科学特論」では、現代システム科学専攻の全領域をカバーするオムニバス講義方式により、高度なシステム的思考力と領域横断的応用力を養う。「SDGs特別演習」では、他分野の院生との協働作業により、持続可能な社会の実現に貢献する使命感、責任感、高い倫理観に基づく判断力や行動力を養う。さらに「統計法特論A」「統計法特論B」「統計法特論C」「調査法特論」を選択科目とし、専門領域で必要とされる統計的分析および調査に関する先端的知識及び高度な論理的コミュニケーション能力を養う。
  • 専門科目においては、「環境物理化学特論」「環境生物学特論」「物質循環化学特論」「海洋環境生態学特論」「海域環境再生学特論」「景観計画学特論」「食品安全学特論」「植物生産環境学特論」「地球構造学特論」「環境政策学特論」「市場環境学特論」などの講義を行う。これらの講義を通じて、専門領域における先端的知識を修得させると同時に、システム的思考力と領域横断的応用力を養う。

各科目の学修成果は、定期試験、レポート、授業中の発表などに基づいて評価することとし、その評価方法はシラバスにおいて科目ごとに明示する。

【言語文化学分野(学位:言語文化学)】

本専攻博士前期課程言語文化学分野では、ディプロマ・ポリシーにおいて示した能力を持つ人材を育成するために、必修を含む31単位以上の科目を修得することと、研究指導を受けて修士論文を作成し、論文の審査および最終試験に合格することを、課程修了の必要要件として課す。
本課程では、次のような科目編成により、学位取得に必要とされる専門知識・能力を修得させる。

  • 大学院共通教育科目では、「研究公正A」を1年次の必修科目とし、講義およびグループワークを通じて、研究の遂行・発表において必要とされる高度な倫理観を修得させる。
  • 専攻演習科目では、「現代システム科学特別演習1」「現代システム科学特別演習2」を1年次の必修科目とし、研究指導科目では、「言語文化学特別研究1」「言語文化学特別研究2」を2年次の必修科目とする。これらの科目では、指導教員の個別の研究指導を通して、学術的内容を論理的に構成する思考力、文章や各種データを用いた効果的な表現能力を身につける。さらに、発表や議論を通して、自らの知識を相対化し、相互理解を図るためのコミュニケーション能力を養う。
  • 専攻基幹科目では、「現代システム科学特論」「SDGs特別演習」を1年次の必修科目とする。「現代システム科学特論」では、現代システム科学専攻の全領域をカバーするオムニバス講義方式により、高度なシステム的思考力と領域横断的応用力を養う。「SDGs特別演習」では、他分野の院生との協働作業により、持続可能な社会の実現に貢献する使命感、責任感、高い倫理観に基づく判断力や行動力を養う。
  • 分野専門科目においては、「言語文化学特殊講義」「応用言語学特殊講義」によって分野内の研究領域を俯瞰する。同時に言語文化学、世界各地の文化学、個別言語学、対照言語学、社会言語学、英語教育学、日本語教育学の授業を1年次に講義形式で提供し、これらの科目を通して、先端的知識を修得し、研究に活かす能力および、隣接諸科学の知見と自らの専門の研究を関連づけ、批判的・建設的な考察を行う能力を身につける。さらに「言語データ分析法特論」を置き、専門領域で必要とされる統計的分析および調査に関する先端的知識及び高度な論理的コミュニケーション能力を養う。

各科目の学修成果は、定期試験、レポート、授業中の発表などに基づいて評価することとし、その評価方法はシラバスにおいて科目ごとに明示する。

【人間科学分野(学位:人間科学)】

本専攻博士前期課程人間科学分野では、ディプロマ・ポリシーにおいて示した能力を持つ人材を育成するために、必修を含む31単位以上の科目を修得することと、研究指導を受けて修士論文を作成し、論文の審査および最終試験に合格することを、課程修了の必要要件として課す。
本課程では、次のような科目編成により、学位取得に必要とされる専門知識・能力を修得させる。

  • 共通教育科目では、「研究公正A」を1年次の必修科目とし、講義およびグループワークを通じて、研究の遂行・発表において必要とされる高度な倫理観を修得させる。
  • 専攻演習科目では、「現代システム科学特別演習1」「現代システム科学特別演習2」を1年次の必修科目とし、研究指導科目では、「人間科学特別研究1」「人間科学特別研究2」を2年次の必修科目とする。これらの科目では、指導教員の個別の研究指導を通して自らの研究課題にふさわしい方法を選択し、それを使いこなすことのできる能力、先行研究を必要十分な範囲にわたり検討し、批判的に考察することのできる能力、研究成果を論理的に構成・展開し、表現することのできる能力を修得させる。
  • 専攻基幹科目では、「現代システム科学特論」「SDGs特別演習」を1年次の必修科目とする。「現代システム科学特論」では、現代システム科学専攻の全領域をカバーするオムニバス講義方式により、高度なシステム的思考力と領域横断的応用力を養う。「SDGs特別演習」では、他分野の院生との協働作業により、持続可能な社会の実現に貢献する使命感、責任感、高い倫理観に基づく判断力や行動力を養う。さらに「統計法特論A」「統計法特論B」「統計法特論C」「調査法特論」を選択科目とし、専門領域で必要とされる統計的分析および調査に関する先端的知識及び高度な論理的コミュニケーション能力を養う。
  • 分野専門科目においては、現代思想、政治哲学、環境哲学、生命倫理、ジェンダー、教育、地域文化、地理歴史、社会学、文化人類学といったテーマに関連した授業を、1年次に講義形式で提供する。これらの科目を通して、人間・社会・文化に関する諸現象を分析し、その動態と機能・意味を通時的・共時的に考察することのできる能力、社会の構造や実態についての量的把握ならびに質的把握のための調査・分析を行うことのできる能力、研究対象がもつ時空の限局性を越えて、グローバルな視点からも考察することのできる能力を身につける。

各科目の学修成果は、定期試験、レポート、授業中の発表などに基づいて評価することとし、その評価方法はシラバスにおいて科目ごとに明示する。

【社会福祉学分野(学位:社会福祉学)】

本専攻博士前期課程社会福祉学分野では、ディプロマ・ポリシーにおいて示した能力を持つ人材を育成するために、必修を含む31単位以上の科目を修得することと、研究指導を受けて修士論文を作成し、論文の審査および最終試験に合格することを、課程修了の必要要件として課す。
本課程では、次のような科目編成により、学位取得に必要とされる専門知識・能力を修得させる。

  • 大学院共通教育科目では、「研究公正A」を1年次の必修科目とし、講義およびグループワークを通じて、研究の遂行・発表において必要とされる高度な倫理観を修得させる。
  • 専攻演習科目では、「現代システム科学特別演習1」「現代システム科学特別演習2」を1年次の必修科目とし、研究指導科目では、「社会福祉学特別研究1」「社会福祉学特別研究2」を2年次の必修科目とする。これらの科目では、指導教員の個別の研究指導を通して、自らの研究課題に関する先行研究の精査を不足なく行い、当該課題の学術的到達点を考察できる能力、これまでの学術的到達点をふまえて、論文で何を明らかにするのかという基本的な問いを適確に示すことができる能力、研究によって得られた結果を明確に示し、それをもとに批判的に考察や検討を行える能力、論文によって示された知見が、社会福祉学において有意義なものであることを説得的に示すことができる能力を修得させる。その上で社会福祉学にとって意義がある論文を仕上げさせる。以上のような研究指導と修士論文作成のプロセスにより、把握した社会福祉に関する課題に対して、社会的諸条件を考慮しつつ、具体的、現実的、科学的な解決策を検討し、明示し、発信できる能力を修得させる。
  • 専攻基幹科目では、「現代システム科学特論」「SDGs特別演習」を1年次の必修科目とする。「現代システム科学特論」では、現代システム科学専攻の全領域をカバーするオムニバス講義方式により、高度なシステム的思考力と領域横断的応用力を養う。「SDGs特別演習」では、他分野の院生との協働作業により、持続可能な社会の実現に貢献する使命感、責任感、高い倫理観に基づく判断力や行動力を養う。さらに「統計法特論A」「統計法特論B」「統計法特論C」「調査法特論」を選択科目とし、専門領域で必要とされる統計的分析および調査に関する先端的知識及び高度な論理的コミュニケーション能力を養う。
  • 分野専門科目においては、社会福祉の諸課題を扱う科目、社会福祉理論、社会福祉援助、ソーシャルワーク、児童福祉、高齢者福祉、障害者福祉、公的扶助に関する科目、地域福祉、社会保障、社会福祉に関する法制度を扱う科目などを、主に1年次において提供する。これらの科目を通して、社会福祉に関する諸事象を分析し、考察することのできる能力、専門的な研究のためのさまざまな方法論を知り、歴史的研究、実証的研究等自らの課題の追究にふさわしい方法を選択し、その方法で研究を遂行する技術を身につける。

各科目の学修成果は、定期試験、レポート、授業中の発表などに基づいて評価することとし、その評価方法はシラバスにおいて科目ごとに明示する。

【臨床心理学分野(学位:学術)】

本専攻博士前期課程臨床心理学分野では、ディプロマ・ポリシーにおいて示した能力を持つ人材を育成するために、必修を含む47単位以上の科目を修得することと、研究指導を受けて修士論文を作成し、論文の審査および最終試験に合格することを、課程修了の必要要件として課す。
本課程では、次のような科目編成により、学位取得に必要とされる専門知識・能力を修得させる。

  • 大学院共通教育科目では、「研究公正A」を1年次の必修科目とし、講義およびグループワークを通じて、研究の遂行・発表において必要とされる高度な倫理観を修得させる。
  • 専攻演習科目では、「現代システム科学特別演習1」「現代システム科学特別演習2」を1年次の必修科目とし、指導教員の個人指導を通じて、研究課題における高度な先端的知識を修得させる。
  • 研究指導科目では、「臨床心理学特別研究1」「臨床心理学特別研究2」を2年次の必修科目とし、指導教員の個人指導を通じて、研究課題における高度な先端的知識を修得させると同時に、自らの研究の発表・ディスカッションを通じて、高度なコミュニケーション能力の養成を行う。
  • 専攻基幹科目では、「現代システム科学特論」「統計法特論A」を1年次の必修科目とする。
    「現代システム科学特論」では、現代システム科学専攻の全領域をカバーするオムニバス講義方式により、高度なシステム的思考力と領域横断的応用力を養う。「統計法特論A」では、臨床心理士資格取得に必要な統計法に関する知識・技能を修得する。さらに「SDGs特別演習」「統計法特論B」「統計法特論C」「調査法特論」を選択科目とし、持続可能な社会の実現に貢献する使命感、責任感、高い倫理観に基づく判断力や行動力、あるいは専門領域で必要とされる統計的分析および調査に関する先端的知識を身につける。
  • 専門科目においては、「臨床心理学特論A/B」「臨床心理面接特論A(心理支援に関する理論と実践)/B」の基幹的な講義に加え、臨床心理学の2つの柱であるアセスメントと心理療法に関する講義として「投影法特論」「心理療法特論」「グループ・アプローチ特論」を配置し、さらに近接領域に関する講義として「精神医学特論(保健医療分野に関する理論と支援の展開)」「心身医学特論」「社会心理学特論(産業・労働分野に関する理論と支援の展開)」「学校臨床心理学特論(教育分野に関する理論と支援の展開)」「学習科学特論(教育分野に関する理論と支援の展開)」「司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開」「発達心理学特論(福祉分野に関する理論と支援の展開)」「人間関係特論(家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践)」という講義群を展開する。これらの講義と並行して、「臨床心理基礎実習A/B」「心理実践実習1」「臨床心理査定演習A(心理的アセスメントに関する理論と実践)/B」「臨床心理実習A(心理実践実習2)/B」という演習、実習を通じて、臨床実践能力および専門領域における先端的知識を修得させると同時に、高度なシステム的思考力と領域横断的応用力を養う。

各科目の学修成果は、定期試験、レポート、授業中の発表などに基づいて評価することとし、その評価方法はシラバスにおいて科目ごとに明示する。

【認知行動科学分野(学位:学術)】

本専攻博士前期課程認知行動科学分野では、ディプロマ・ポリシーにおいて示した能力を持つ人材を育成するために、必修を含む31単位以上の科目を修得することと、研究指導を受けて修士論文を作成し、論文の審査および最終試験に合格することを、課程修了の必要要件として課す。
本課程では、次のような科目編成により、学位取得に必要とされる専門知識・能力を修得させる。

  • 大学院共通教育科目では、「研究公正A」を1年次の必修科目とし、講義およびグループワークを通じて、研究の遂行・発表において必要とされる高い倫理観を修得させる。
  • 専攻演習科目では、「現代システム科学特別演習1」「現代システム科学特別演習2」を1年次の必修科目とし、指導教員の個人指導を通じて、研究課題における高度な先端的知識を修得させる。
  • 研究指導科目では、「認知行動科学特別研究1」「認知行動科学特別研究2」を2年次の必修科目とし、指導教員の個人指導を通じて、研究課題における高度な先端的知識を修得させると同時に、自らの研究の発表・ディスカッションを通じて、高度なコミュニケーション能力の養成を行う。
  • 専攻基幹科目では、「現代システム科学特論」「SDGs特別演習」を1年次の必修科目とする。「現代システム科学特論」では、現代システム科学専攻の全領域をカバーするオムニバス講義方式により、高度なシステム的思考力と領域横断的応用力を養う。「SDGs特別演習」では、他分野の院生との協働作業により、持続可能な社会の実現に貢献する使命感、責任感、高い倫理観に基づく判断力や行動力を養う。さらに「統計法特論A」「統計法特論B」「統計法特論C」「調査法特論」を選択科目とし、専門領域で必要とされる統計的分析および調査に関する先端的知識と高度な論理的コミュニケーション能力を養う。
  • 専門科目においては、「認知心理学特論」「発達心理学特論(福祉分野に関する理論と支援の展開)」「社会心理学特論(産業・労働分野に関する理論と支援の展開)」などの心理学の科目、「学習科学特論(教育分野に関する理論と支援の展開)」「人間情報システム特論」などの学際領域の科目を主に1年次において提供する。これらの講義を通じて、専門領域における先端的知識を修得させると同時に、高度なシステム的思考力と領域横断的応用力を養う。

各科目の学修成果は、定期試験、レポート、授業中の発表などに基づいて評価することとし、その評価方法はシラバスにおいて科目ごとに明示する。

<博士後期課程>

【環境共生科学分野(学位:環境学)】

本専攻博士後期課程環境共生科学分野では、ディプロマ・ポリシーにおいて示した能力を持つ人材を育成するために、必修を含む9単位以上の科目を修得し、必要な指導を受けたうえ、博士論文の審査及び最終試験に合格することを修了要件として課す。
本課程では、次のような科目編成により、学位取得に必要とされる専門知識・能力を習得させる。

  • 大学院共通教育科目では、「研究公正B」を1年次の必修科目とし、講義およびグループワークを通じて、研究の遂行や応用において必要とされる使命感・責任感・高度な倫理観を修得させる。
  • 研究指導科目では、1年次に「環境共生科学特別研究3・4」を置く。これらの科目では、指導教員の個別の研究指導を通して、専門領域における先端的知識を習得させ、専門性の高い洞察力を養う。さらに高度な研究の立案・遂行能力と、立案した研究を他分野の研究者と協働して行う能力を修得させる。それと同時に、学位論文執筆に必要とされるデータ・資料の収集を行わせる。
  • 特別演習科目では、1年次に「環境共生科学特別演習1・2」を置く。これらの科目を通して、俯瞰的な大局観と視野の広い課題発掘能力を修得させる。また研究成果を応用するためのコミュニティ・デザイン能力と、調査・計画・政策を実行する際の社会的調整能力を養う。

各科目の学修成果は、レポート、研究計画書、授業中の発表などに基づいて評価することとし、その評価方法はシラバスにおいて科目ごとに明示する。

【言語文化学分野(学位:言語文化学)】

本専攻博士後期課程言語文化学分野では、ディプロマ・ポリシーにおいて示した能力を持つ人材を育成するために、必修を含む9単位以上の科目を修得することと、研究指導を受けて博士論文を作成し、論文の審査および最終試験に合格することを、修了要件として課す。本課程では、次のような科目編成により、学位取得に必要とされる専門知識・能力を修得させる。

  • 共通教育科目では、「研究公正B」を1年次の必修科目とし、講義およびグループワークを通じて、研究の遂行・発表において必要とされる高度な倫理観を修得させる。
  • 研究指導科目では、1年次に「言語文化学特別研究3・4」を置き、必修科目とする。これらの科目では、指導教員の個別指導を通して、自らの研究成果を論理的に構成する思考力、文章や各種データを用いた効果的な表現能力を身につける。また、研究発表や議論を通して、多様なメディアを活用し、グローバルな視点から情報を収集することで自らの知識・認識を相対化し、これによって、個人の認識や文化、専門分野の違いを超えて目的を達成する高度なコミュニケーション能力を養う。
  • 特別演習科目では、言語文化学、個別言語学、対照言語学、社会言語学、英語教育学、日本語教育学等といった専門領域において、極めて高度な先端的知識を修得し、研究に活かす能力を養う。さらに、隣接諸科学の知見と自らの専門の研究を関連づけ、批判的・建設的な考察を行い、独創的に課題を設定し、解決を行う能力を身につける。

各科目の学修成果は、レポート、研究計画書、授業中の発表などに基づいて評価することとし、その評価方法はシラバスにおいて科目ごとに明示する。

【人間科学分野(学位:人間科学)】

本専攻博士後期課程人間科学分野では、ディプロマ・ポリシーにおいて示した能力を持つ人材を育成するために、必修を含む9単位以上の科目を修得することと、研究指導を受けて博士論文を作成し、論文の審査および最終試験に合格することを、修了要件として課す。
本課程では、次のような科目編成により、学位取得に必要とされる専門知識・能力を修得させる。

  • 共通教育科目では、「研究公正B」を1年次の必修科目とし、講義およびグループワークを通じて、研究の遂行・発表において必要とされる高度な倫理観を修得させる。
  • 研究指導科目では、1年次に「人間科学特別研究3・4」を置き、必修科目とする。これらの科目では、指導教員の個別指導を通して、専門研究のためのテーマ設定能力、テーマにふさわしい方法を選択する能力、選択した方法で研究を遂行するための高度な技術を行使する能力、先行研究についての批判的検討能力、文献資料データの収集・検討能力、研究成果の論理的な展開・表現能力を修得させる。
  • 特別演習科目では、現代社会が直面する多様な諸問題について学び、自らの研究テーマがその中においてどのような位置にあるのかを知ると同時に、これらの問題の解決に向けてどのような貢献をなすのかを考察することのできる能力を養う。

各科目の学修成果は、レポート、研究計画書、授業中の発表などに基づいて評価することとし、その評価方法はシラバスにおいて科目ごとに明示する。

【社会福祉学分野(学位:社会福祉学)】

本専攻博士後期課程社会福祉学分野では、ディプロマ・ポリシーにおいて示した能力を持つ人材を育成するために、必修を含む9単位以上の科目を修得することと、研究指導を受けて博士論文を作成し、論文の審査および最終試験に合格することを、修了要件として課す。本課程では、次のような科目編成により、学位取得に必要とされる専門知識・能力を修得させる。

  • 共通教育科目では、「研究公正B」を1年次の必修科目とし、講義およびグループワークを通じて、研究の遂行・発表において必要とされる高度な倫理観を修得させる。
  • 研究指導科目では、1年次に「社会福祉学特別研究3・4」を置き、必修科目とする。これらの科目では、指導教員の個別指導を通して、社会福祉に関する研究課題において、自ら新しい問題を把握、設定して、それを解決する有用な方法を開発しうる能力、専門的な研究のための方法論に関して十分に理解し、自らの課題の追究にふさわしい方法を選択することのできる能力、またその方法で研究を遂行する高度な技術を行使することのできる能力、自らの研究課題に関連する領域の先行研究を十分に精査し、当該課題の学術的到達点に関して批判的に検討できる能力、適確な文献、データ、資料を用いたうえで、全体として十分な整合性をもって展開され、そこから引き出される結論が説得的なものであるような論文を構成する能力、十分に検討された明確な問題意識にもとづき科学的、合理的な研究を進めることで、社会福祉学の発展に貢献できる、独創性のある新しい知見を示す論文を執筆できる能力を養成する。
  • 特別演習科目では、社会福祉に関する多様な研究課題を学び、自ら新しい問題を把握、設定して、自らの研究テーマがその中においてどのような位置にあるのかを知ると同時に、これらの問題を解決する方法を考察する。

各科目の学修成果は、レポート、研究計画書、授業中の発表などに基づいて評価することとし、その評価方法はシラバスにおいて科目ごとに明示する。

【心理学分野(学位:学術)】

本専攻博士後期課程心理学分野(学位:学術)では、ディプロマ・ポリシーにおいて示した能力を持つ人材を育成するために、必修を含む9単位以上の科目を修得し、必要な指導を受けたうえ、博士論文の審査及び最終試験に合格することを修了要件として課す。
本課程では、次のような科目編成により、学位取得に必要とされる専門知識・能力を習得させる。

  • 大学院共通教育科目では、「研究公正B」を1年次の必修科目とし、講義およびグループワークを通じて、研究の遂行や応用において必要とされる高度な倫理観を修得させる。
  • 研究指導科目では、1年次に「心理学特別研究1・2」を置く。これらの科目では、指導教員の個別の研究指導を通して、専門領域における先端的知識を習得させ、専門性の高い洞察力を養う。さらに高度な研究の立案・遂行能力と、立案した研究を他分野の研究者と協働して行う能力を修得させる。加えて、学会発表や論文執筆を通して、自らの研究成果を論文や学会発表などにおいて研究者に向けて的確に伝える能力と、わかりやすく社会に向けて発信することのできる能力を養うと共に、研究の遂行を通して、使命感・責任感・高度な倫理観を修得させる。
  • 特別演習科目では、1年次に「心理学特別演習1・2」を置く。これらの科目を通して、心に関わる諸問題を自然と社会を背景として捉える俯瞰的な大局観と視野の広い課題発掘能力を修得させる。

各科目の学修成果は、レポート、研究計画書、授業中の発表などに基づいて評価することとし、その評価方法はシラバスにおいて科目ごとに明示する。

アドミッション・ポリシー

〔現代システム科学研究科アドミッション・ポリシー〕

科学技術の発達、生産・流通・情報通信のグローバル化、都市化の進展、地域社会の変容といった現代世界に特徴的な動きは、恩恵や利便をもたらす一方で、軋轢や格差の増幅、自然環境の変動による危機も生み出しながら進み、人間の生活を大きく変えつつある。
大規模で根源的な変化のなかで、従来からあった社会的対立や不条理があらわになり、新しく生じた矛盾も加わって、これまでの知識と価値観では理解も対応も困難な問題群を私たちは抱えることになった。社会的公正の実現が難しくなり、個人は未知の不安や恐怖を経験している。
諸科学によるこれまでの知的な積み上げをどう活かすか、どう変えていくかが問われてもいる。人類的規模で経験する変化の時代における喫緊の課題は、変化の意味と矛盾を見極め、グローバルな視点に立って問題群に対応し、持続可能な社会の実現に貢献しうる、力ある闊達な知の創成であるのはまちがいなく、それは地域社会の活性化にも繋がるはずである。
そのような知を創成するためには、人間、社会、自然、科学技術の諸相について、現象を多様な要素の相互作用からなるシステムとして捉える視座から過去の検証と現在の分析を重ね、未来を展望することが求められる。
現代システム科学研究科は、こうした課題に積極的に向き合い、諸科学の深化・発展に寄与し、持続可能な社会の実現に貢献する意欲的な知性の養成を責務とする。
こうした観点から、以下のような能力と姿勢を持つ学生を歓迎する。

  1. 基礎的な研究能力を備え、異なる領域の研究成果への関心と理解力、および具体的な問題への応用力を有していること
  2. 論理的思考力を備え、公正で多角的な視点に立つ探究心を有していること
  3. 最新の知見から学ぶ意欲と向上心を持ち、持続可能な社会の実現と次世代への知的継承に積極的な姿勢を有していること

本研究科では、地域と世界に開かれた学府として積極的に知の交流を行い、上記の責務を果たすことに全力で取り組む。

〔現代システム科学専攻アドミッション・ポリシー〕

<博士前期課程>

本専攻博士前期課程では、自らの専門領域における高度な研究を遂行する能力と、他領域の研究を理解し協働する力を兼ね備え、実社会における問題に適切かつ効果的な解決策を提供することで持続可能な社会の実現に貢献する人材を育成する。したがって、本専攻博士前期課程では次のような学生を求める。

  1. 環境共生科学、言語文化学、人間科学、社会福祉学、臨床心理学、認知行動科学のいずれかにおける基礎的な研究能力を備え、異なる領域の研究成果への関心と理解力、および具体的な問題への応用力を有している人
  2. 論理的思考力を備え、公正で多角的な視点に立つ探究心を有している人
  3. 最新の知見から学ぶ意欲と向上心をもち、持続可能な社会の実現に積極的な姿勢を有している人

以上に基づき、本専攻博士前期課程にふさわしい学生を迎えるため、次の1~5の能力や適性を身に付けた学生を選抜する。

  1. 学士課程において幅広い科目を履修し、高い学力を有していること
  2. 環境共生科学、言語文化学、人間科学、社会福祉学、臨床心理学、認知行動科学のいずれかにおける専門的知識と基礎的な方法論を身に付けていること
  3. 当該領域における文献読解の能力を備えていること
  4. 研究に必要な論理的思考力および分析力を有していること
  5. 研究に強い意欲を持ち、持続可能な社会の実現に積極的な姿勢を有していること

<博士後期課程>

本専攻博士後期課程では、自らの専門領域における高度な研究を立案し、自律的に研究を遂行する能力と他領域の研究者と協働する力を兼ね備え、現代社会への俯瞰的視点に基づく学術研究を通して持続可能社会の実現に貢献する研究者・研究型専門職業人・教員等を育成する。したがって、本専攻博士後期課程では次のような学生を求める。

  1. 環境共生科学、言語文化学、人間科学、社会福祉学、心理学のいずれかにおける研究能力を備え、異なる領域の研究成果を理解して学際的な研究に取り組むための素養を有している人
  2. 高度な論理的思考力と分析力を備え、公正で多角的な視点に立つ探究心を有している人
  3. 新たな専門的知見を切り拓く強い意欲を持ち、学術研究によって持続可能な社会の実現に寄与する意思を有している人

以上に基づき、本専攻博士後期課程にふさわしい学生を迎えるため、次の1~5の能力や適性を身に付けた学生を選抜する。

  1. 環境共生科学、言語文化学、人間科学、社会福祉学、心理学のいずれかにおける高度な専門的知識を有していること
  2. 自らの専門領域における学術研究の方法論を身に付けていること
  3. 専門領域の学術文献を理解し、他の研究者とコミュニケーションする能力を備えていること
  4. 学術研究を遂行するために必要な高度な論理的思考力および分析力を有していること
  5. 自ら問題を発見して研究を遂行することに強い意欲を持ち、持続可能な社会の実現に寄与することに積極的な姿勢を有していること