経済学部 3ポリシー
学位授与の方針 (ディプロマ・ポリシー)
【⼈材養成の⽅針】
本学部の教育⽬標を、「Active Global Economist(AGE):能動的なグローバル・エコノミスト」の育成に置く。AGEとは、経済学の素養、データ処理能⼒、異⽂化の学習・咀嚼能⼒、他者との協働の能⼒、豊かな構想⼒を活かしながら、グローバルな社会と地域社会が直⾯する諸課題への解決策を能動的かつ先取り的に提案することのできる⼈を指す。AGEは、社会のなかの⺠間セクターと公共セクター、ならびに営利部⾨と⾮営利部⾨のさまざまな分野で活躍することになるであろう。
【ディプロマ・ポリシー】
本学部は、AGEにとって必要な以下の7つの学修成果・能⼒を獲得した者に、学⼠(経済学)の学位を授与する。
- 本学部の専⾨科⽬における「共通基礎科⽬」の履修から得られる経済学の知識をふまえた論理的な思考にもとづき、「専⾨基礎科⽬」の履修による柔軟にして応⽤的な発想ができる。
- 専⾨科⽬における各種演習科⽬の履修により多様なデータおよび情報を収集・分析するスキルを⾝に付け、それを⽇々の⽣活のなかで活⽤することができる。
- 基幹教育科⽬の外国語科⽬や英語を使⽤して授業を⾏う⼀部の専⾨科⽬の履修をとおして外国の⾔語と⽂化を学修・修得し、それらを活かしつつ問題解決の新たな⽷⼝を探ることができる。
- 専⾨科⽬における各種演習科⽬の履修により、⾃らが取り組んだ分析の結果を、⾔語や記号を⽤いて他者にわかりやすく提⽰することができる。
- グローバル社会かつ地域社会の⼀員であることの⾃覚を持ち、⾃らの知識・技能を活かし、社会の発展のために寄与することができる。
- とくに「専⾨演習1A・2」と「卒業論⽂」の履修をとおして、⾃ら学習⽬標・達成⽬標を⽴て、⾃主的・⾃律的に学習し、課題に対してグループで協議し、課題を解決できるための学習、調査、分析を⾏うことができる。
- 多様な⾒⽅を総合して、問題解決の新しい⽅途を複眼的に構想することができる。専⾨科⽬「卒業論⽂」は総合の能⼒を、「専⾨演習1B」は複眼的構想⼒を向上させるための科⽬として位置づけられている。
なお、本学部では、各学⽣が卒業後の⾃らの進路に沿って選択し履修する、以下の7種類のプログラムを設けている。これら7種類のプログラムの各々において、以下の「」内に記されている⼈の像は、AGEの下位類型に相当する。
- 「ジェネラル・プラクティカル・エコノミスト」向けプログラム
- 「エコノミック・データ・サイエンティスト」向けプログラム
- 「ポリシー・プランナー」向けプログラム
- 「リージョナル・クリエーター」向けプログラム
- 「グローバル・アナリスト」向けプログラム
- 「ソーシャル・エコノミスト」向けプログラム
- 「マルチ・ディシプリナリー・エコノミスト」向けプログラム
教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)と4年間の流れ
ディプロマ・ポリシーにおいて⽰した7つの学修成果を学⽣が獲得することを⽬指し、経済学部のカリキュラム・ポリシーは以下の順次性にしたがって必要な科⽬を配置する。
【順次性に関する⽅針】
- 基幹教育科⽬では、幅広い教養、多⾯的な視野、外国語によるコミュニケーション能⼒を修得させるために、総合教養科⽬、初年次教育科⽬、情報リテラシー科⽬、英語及び初修外国語、健康・スポーツ科学科⽬(講義及び実習)を必修科⽬として配置し、主として1年次に履修させる。さらに、本学部での学修に必要な基礎的知識や技能を修得させるため、基礎教育科⽬である「基礎数学A」および「基礎数学B」を必修科⽬として配置し、1 年次に履修させる。
- 1年次には、経済学部の専⾨科⽬の講義である「⼊⾨科⽬」を履修することにより、経済学の知識や能⼒を⾝に付けるための準備を⾏う。また、基幹教育科⽬から、演習科⽬である「初年次ゼミナール」を履修することにより学⼠としての基本的な学習・調査・発表能⼒を養い、「外国語科⽬」および「基礎教育科⽬」を履修することで、国際的な意思疎通の仕⽅および数学的知識の基礎を学ぶ。
- 2年次には、経済学部の講義科⽬としては「共通基礎科⽬」および「専⾨基礎科⽬」を履修することにより、経済学の理論および知識の基礎(「共通基礎科⽬」)と柔軟な発想⼒(「専⾨基礎科⽬」)とを⾝に付ける。演習科⽬としては「イノベーティブ・ワークショップ」および「論⽂演習」を履修することにより、⾃主的・⾃律的な学習および他者との協働 への態度を養う。また、1・2年次を通じて「総合教養科⽬」を履修することにより、幅広い知識を総合し活⽤することのできる能⼒を⾝に付ける。
- 3年次および4年次には、経済学部の講義科⽬としては「応⽤科⽬」を、演習科⽬としては「専⾨演習1A」および「専⾨演習2」を履修することにより、経済学の学⼠に必要な知識および能⼒を⾝に付ける。
【学修成果の達成に関する⽅針】
- 初年次から最終年次までのすべての年次において、少⼈数による演習科⽬を配置することによって、他者と意思疎通する能⼒、⾃律的に学習する能⼒、他者と協働する能⼒を⾝に付ける。
- 豊富に設けられた英語で提供される講義科⽬および演習科⽬を履修することによって、英語による受信・発信スキルを⾝に付ける。
- 講義科⽬および演習科⽬で提供される国内や海外の他⼤学との交流および討論の機会を通して、複眼的な構想⼒と協働への志向性を⾝に付ける。
- 卒業論⽂を作成することによって、それまでに獲得した学修成果を最⼤限に活かしながら多様な⾒⽅を総合して、問題解決の新しい⽅途を複眼的に構想する⼒を⾝に付ける。
経済学部で学ぶ学生の学修成果を適切に把握するため、「大阪公立大学における教育の内部質保証に関する方針」に従って、アセスメントポリシーとアセスメントリストを定め、複数の評価指標・方法を用いて定期的に、本学部の教育カリキュラムの学修成果の評価を行う。
また、各科目の学修成果は、科目の到達目標の達成状況を基準にした成績評価ガイドラインを定め、それに則した成績評価を行うことで評価することとし、科目の到達目標および評価方法・評価基準はシラバスに明記する。
具体的には、学修成果を評価する⽅法は、それぞれの科⽬の種類に応じて異なる。演習科⽬においては授業中の発表やレポートの内容が、英語で提供される科⽬においては授業中の意思疎通の⽔準と英語によるレポートまたは期末試験の成績が、講義科⽬では⼩テストや期末試験の成績が、学修成果の評価において重視される。卒業論⽂については、論⽂の質について多⾓的な評価がなされる。
経済学部が提供する科目は、大阪公立大学のめざす方針および大学設置基準第21 条に則り、単位の実質化を図るべく構成する。
4年間の流れ

入学者受入れの方針 (アドミッション・ポリシー)と入学者選抜の基本方針
本学部は、「経済学の素養、データ処理能力、異文化の学習・咀嚼能力、他者との協働の能力、豊かな構想力を活かしながら、グローバルな社会と地域社会が直面する諸課題への解決策を能動的かつ先取り的に提案することのできる人」を育てるという教育目標にもとづき、高等学校教育段階において人文・社会・自然科学を均衡のとれた仕方で学修し、グローバルな経済・社会が直面している問題に関心を抱き、他者との意思疎通や共同の事業に取り組むことのできる人を受け入れる。
入学者選抜の基本方針
【一般選抜(前期日程)】
大学入学共通テストでは、高等学校教育段階において獲得された基礎学力を、個別学力検査では、経済学部での学修に十分に対応できる知識とそれを活かした思考力・判断力・表現力などの獲得水準を評価する。
【一般選抜(後期日程)】
〔高得点選抜〕
大学入学共通テストにより、高等学校教育段階においてめざす基礎学力と経済学部での学修に十分に対応できる能力とを確認する。大学入学共通テストについては、総点の高得点度を判定する。
〔ユニーク選抜〕
大学入学共通テストでは高等学校教育段階においてめざす基礎学力および経済学部での学修に十分に対応できる能力を、自己推薦書・特別活動要覧等の書類では活動成果・実績を、それぞれ確認することにより、学力の3要素を評価する。
【学校推薦型選抜】
大学入学共通テストにより、高等学校教育段階においてめざす基礎学力と経済学部での学修に十分に対応できる能力とを確認し、調査書、出身学校長による推薦書および活動報告書の内容とあわせて学力の3要素を総合的に評価する。
【私費外国人留学生特別選抜】
日本留学試験では日本語能力と基礎学力を、個別学力検査等では経済学部での学修に十分に対応できる知識とそれを活かした思考力・判断力・表現力などの獲得水準、ならびに学ぶ意欲を、それぞれ確認し、成績証明書とあわせて総合的に評価する。