工学部 3ポリシー

学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

このたび設置する⼤阪公⽴⼤学⼯学部のディプロマ・ポリシーを次のとおり定める。⼤阪公⽴⼤学⼯学部は、真理の探究と知の創造を重視し、⾃然環境と調和する科学技術の発展を図り、持続可能な社会の発展と次世代の都市の創造にむけ、地球的・地域的観点から多⾯的に諸問題を解決し、卓越した学術・技術そして新産業の創⽣などにより社会の発展に⼯学的に貢献することを教育・研究の理念とし、科学を基礎とした柔軟な⼯学的センスと確かな倫理観を備えた技術者・研究者を育成することを⼈材育成の理念とする。学位は所定の単位を修得し、次に⽰す知識と能⼒及び各学科が定める知識と能⼒を⾝に付けた者に学⼠(⼯学)を授与する。

新⼯学部の養成する⼈材像

  1. 豊かな教養をもち、⼯学が、⾃然、環境、社会、歴史、⼈間、⽂化とどのような関係にあるかを深く理解できる
  2. 技術者・研究者倫理を⾝に付け深く理解できる
  3. ⼯学に必要な基礎学⼒を⾝に付け⼯学的課題を論理的に思考できる
  4. ⼯学に関する専⾨知識を⾝に付けそれらを応⽤し論理的思考と創造(デザイン)ができる
  5. 語学⼒と論理的表現⼒に基づきプレゼンテーションとコミュニケーションができる
  6. 上記を駆使し様々な問題が解決できる

<航空宇宙⼯学科>

航空宇宙⼯学科は、本学科のカリキュラムに沿って、以下の能⼒を⾝に付けたものに学⼠(⼯学)の学位を授与する。

  1. 数学、物理学および情報科学に関する知識を有し、それらを⼯学に応⽤できる。
  2. 航空宇宙⼯学の専⾨知識(流体⼒学、推進⼯学、構造⼯学、航法・誘導・制御⼯学、システム⼯学、宇宙⼯学)と技術を体系的に学び、それらを応⽤できる。
  3. 航空宇宙⼯学に関する⽂章を、読み、書くことができ、論理的な議論ができる。
  4. グローバル化し、⾼度にネットワーク化された情報化社会に柔軟に対応でき、多⾯的に物事を考えることができる。
  5. 国際的コミュニケーション能⼒を⾼め、異⽂化との交流を⾏う対話ができ、⾃⼰表現できる。
  6. 航空宇宙⼯学が社会および⾃然に及ぼす影響や効果、および航空宇宙⼯学の専⾨家、技術者が社会に対して負っている責任を理解し、倫理観に基づく判断・⾏動ができる。
  7. 航空宇宙⼯学の基礎および専⾨技術に関する知識を問題解決に応⽤し、システムデザインできる。
  8. ⽣涯学習の観点から、⾃主的、継続的に航空宇宙⼯学について、その応⽤を含む学問分野全般を学習できる。
  9. 与えられた制約のもとで計画的に学習・研究を進め、まとめることができる。

<海洋システム⼯学科>

海洋システム⼯学分野では、次の能⼒・姿勢を⾝につけたものに、学⼠(⼯学)を授与する。

  1. 数学、物理学および情報科学に関する知識を有し、それらを⼯学に応⽤できる。
  2. 海洋システム⼯学の専⾨知識と技術を体系的に学び、応⽤できる。
  3. ⽇本語で、海洋システム⼯学の⽂章を、読み、書くことができ、論理的な議論ができる。
  4. グローバル化し、⾼度にネットワーク化された情報化社会に柔軟に対応でき、多⾯的・俯瞰的に物事を考えることができる。
  5. 国際的コミュニケーション能⼒を有し、対話や⾃⼰表現により異⽂化と交流できる。
  6. 海洋システム⼯学について、社会および⾃然に及ぼす影響や効果、およびこれらの分野の専⾨家、技術者が社会に対して負っている責任を理解し、具体例を通して倫理観とそれに基づき適切な判断や⾏動を⾏うことができる。
  7. 海洋システム⼯学を利⽤して、社会の要求を解決するための創造的な思考を⾏うことができる。
  8. ⽣涯学習の観点から、⾃主的、継続的に海洋システム⼯学について、その応⽤を含む学問分野全般を学習することができる。
  9. 与えられた制約のもとで、計画的に学習を進め、物事をまとめることができる。
  10. 海に対する愛情を持ち、海洋に関わる技術者として、地球システムの中の海洋システムにおける⼈間活動の在り⽅について考えることができる。
  11. 海洋に関わる⾃然および⼈⼯システムに関する基礎知識を修得し、それらを応⽤して問題を解決することができる。
  12. 海洋に関わるさまざまな問題を総合的に解析し、その本質を知るとともに、知識を統合化して、調和のとれた問題解決策を導くことができる。
  13. 上記の解析⼒と統合化⼒を駆使して、海洋に関連する新しいシステムを創造することができる。

<機械⼯学科>

⼯学部および機械⼯学科の⼈材養成の⽅針にもとづき、以下の能⼒を⾝に付けたものに学⼠(⼯学)の学位を授与する。

  1. 数学、物理学および情報科学に関する知識と技能を⼯学に応⽤できる(基礎能⼒)。
  2. 機械⼯学に関する専⾨の知識と技能を体系的に⼯学に応⽤できる(専⾨能⼒)。
  3. ⽇本語等で、機械⼯学に関連する⽂章を、読み、書くことができ、論理的な議論ができる(論理的思考⼒)。
  4. グローバル化し、⾼度にネットワーク化された情報化社会に柔軟に対応でき、豊かな教養に基づいて多⾯的、俯瞰的に物事を考えることができる(幅広い視野)。
  5. 国際的コミュニケーション能⼒を有し、対話や⾃⼰表現により異⽂化と交流できる(異⽂化コミュニケーション能⼒)。
  6. 機械⼯学の専⾨領域において、社会および⾃然に及ぼす影響や効果、およびこれらの分野の専⾨家、技術者が社会に対して負っている責任を認識し、倫理観とそれに基づいた判断と⾏動ができる(倫理観)。
  7. 機械⼯学の専⾨分野を利⽤して、社会の要求や課題を理解し、解決に向けた⼿法や取り組み⽅を創造できる(課題解決のためのデザイン能⼒)。
  8. ⽣涯学習の観点から、⾃主的、継続的に機械⼯学の専⾨分野について、その応⽤も含めて学術分野全般を学習できる(学び直し能⼒)。
  9. 与えられた制約のもとで計画的に課題を進めて、まとめることができる(マネジメント能⼒)。

<建築学科>

本学科の教育は「建築総合教育」と「少⼈数教育」を特⾊としており、以下の能⼒を⾝に付けたものに学⼠(⼯学)の学位を授与する。

  1. ⾃然や社会に対する技術者の責任を理解する能⼒
    技術が⾃然や社会に及ぼす影響を多⾯的に洞察し的確に対処するための、技術者としての倫理
  2. ⾃然科学、および⼯学の基礎的な知識・技能
    建築学を理解する基礎としての、⾃然科学、および情報技術を含む⼯学に関する基礎的能⼒
  3. 国際コミュニケーション基礎能⼒
    建築学のグローバル化に対応するための、国際的コミュニケーションにおける基礎的能⼒
  4. 建築学および建築学関連の基礎的な知識・技能
    建築計画・歴史、建築環境・設備、建築構造、および建築⽣産に関する建築学および建築学に関連する基礎的な知識・技能
  5. 建築学および関連分野の専⾨知識とその応⽤能⼒
    建築学の⾼度化および複雑化に対応するための専⾨知識と、幅広い領域にわたる基礎的および専⾨的な知識・技能を統合して応⽤する能⼒
  6. 持続可能な⽣活空間を実現するためのデザイン能⼒およびエンジニアリング能⼒
    建築に関わる社会の諸課題に対し、優れた感性をもって幅広い領域にわたる基礎的および専⾨的な知識・技能を統合し、持続可能な⽣活空間を実現するための計画を主体的に⽴案し、実⾏するための柔軟な発想⼒および論理的な思考⼒

<都市学科>

都市学科では、所定の単位を修得することにより以下の能⼒を⾝につけた学⽣に、学⼠(⼯学)の学位を授与する。

  1. ⼈⽂・社会科学分野の幅広い基礎学⼒を習得し、技術者の備えるべき社会に対する責任感と倫理観に基づいて⾏動できる。また、国際的コミュニケーションの基礎能⼒を活⽤できる。(幅広い教養と技術者倫理、外国語能⼒の習得)
  2. 持続可能都市の実現に向けた⼯学的・技術的な取り組みに不可⽋な数学・⾃然科学分野の基礎学⼒を活⽤できる。(数学・⾃然科学分野の習得)
  3. 都市の計画とデザイン、環境の保全と再⽣、および都市基盤整備と防災に関わる基本的専⾨⼒を活⽤できる。(基本的専⾨⼒の習得)
  4. 持続可能都市を実現するための⼯学的専⾨知識を⾝につけ、論理的思考に基づいて応⽤できる。(専⾨知識に基づいた論理的思考⼒の習得)
  5. 都市の現状と課題を正しく評価するための調査や実験を計画・遂⾏し、得られた結果を専⾨的知識と結び付けて正確に分析することができる。(調査・実験を計画・遂⾏・分析する能⼒の習得)
  6. 地域や社会のニーズをくみ取り、習得した知識や技術を⽤いて、持続可能都市の実現に向けた具体的な提案をまとめることができる。(提案能⼒の習得)
  7. 都市に関わる諸問題の解決へ⾄る⼀連のプロセスと解決策の提案を論理的に記述できる。また、適切にこれらを⼝頭で他者に伝え、質疑応答ができる。(表現⼒とコミュニケーション能⼒の習得)
  8. 持続可能都市の実現に向けた課題を、⾃主的に認識・提起し、継続的な学習によって⼯学的に解決できる。(問題解決能⼒、⾃主的・継続学習能⼒の習得)

<電⼦物理⼯学科>

電⼦物理⼯学科では、電⼦物理⼯学分野に基礎を置き、本課程のカリキュラムに沿って、教育⽬標にかかげる以下の能⼒を⾝に付けた者に学⼠(⼯学)の学位を授与する。

  1. 専⾨分野を習得するための基礎学⼒、ならびに幅広い学問に接することで育成される幅広い視野、豊かな⼈間性、⾼い教養を有する。(⾼い教育と広い視野)
  2. 科学技術分野に対する様々な広い⾒識を養うための⾃然科学、数学、情報科学などの広範な基礎知識を修得し、それらを問題解決に応⽤することができる。(⾃然科学の基礎知識)
  3. 国際社会において技術的な情報を受信・発信することができる。(語学的コミュニケーション能⼒)
  4. 電⼦⼯学および関連する物理学の基礎・専⾨知識を修得し、それらを問題解決や未知領域の開拓に応⽤することができる。(電⼦物理⼯学の基礎・専⾨知識)
  5. ⾃主的に課題を⾒つけ、修得した科学・技術の知識と情報を利⽤し、問題点の把握、グループワーク、発表と討論などを通じて、計画的に学習・研究を進めることによって解決を図る総合的能⼒を有する。(科学技術的コミュニケーション能⼒、課題遂⾏能⼒)
  6. 社会に対して知識や技術を応⽤する専⾨家としての倫理観を備え、実務上の⼯学的課題と専⾨知識の関わりを理解できる。(技術者倫理、実務技術)
  7. 必ずしも解が⼀つでない課題に対して、種々の学問・技術を利⽤して実現可能な解を⾒出すために、⾃主的に達成の道筋を設定し、計画的に複数の学問・技術を総合応⽤して課題を達成できる。(デザイン能⼒)

<情報⼯学科>

情報⼯学科は、本学科のカリキュラムに沿って、以下の能⼒を⾝に付けたものに学⼠(⼯学)の学位を授与する。

  1. 豊かな教養を⾝に付けることにより、情報⼯学の専⾨領域において、⾃然や環境、社会や⽂化とどのような関係をもっているかを、理解することができる。
  2. 情報⼯学の専⾨知識と技術を体系的に学び、応⽤できる。
  3. ⽇本語で、情報⼯学に関連する⽂章を、読み、書くことができ、科学的論理的な議論ができる。
  4. 情報⼯学について、英語を⽤いて論理的な⽂章を、読み、書き、⼝頭発表し、討議することができる。
  5. 情報⼯学に関する専⾨知識を利⽤することにより、社会の様々な問題を⼯学的⼿法を⽤いて分析することができる。
  6. インターネットなどを⽤いて、情報⼯学の専⾨に関する情報を収集し、分析し、判断することができる。
  7. コンピュータに代表される情報処理システムをモデル化して解析し、設計することができる。
  8. インターネットに代表される通信ネットワークシステムをモデル化して解析し、設計することができる。
  9. 情報⼯学が社会に及ぼす影響を認識するとともに、技術者が社会に対して負っている責任を⾃覚し、⾼い倫理観をもって⾏動することができる。
  10. 情報⼯学について、⽣涯に亘って、⾃主的、継続的に学習することができる。
  11. 情報処理・情報通信技術の基礎知識とそれらを応⽤することができる。
  12. 情報処理・情報通信技術の専⾨知識を深く修得するとともに、それらを応⽤することができる。
  13. 社会的なニーズを分析して新たな問題を⾃ら⾒つけだし、モデル化・定式化するとともに、得られた結果をシステムやソフトウェアの要求仕様の形で表現し、解決することができる。
  14. 与えられた条件下で計画的に学習・研究を進め、⼯程を管理することができる。

<電気電⼦システム⼯学科>

電気電⼦システム⼯学科は、本学科のカリキュラムに沿って、以下の能⼒を⾝に付け、所定の単位を修得した学⽣に学⼠(⼯学)の学位を授与する。

  1. 豊かな教養を⾝に付けることにより、電気電⼦システム⼯学が、⾃然や環境、社会や⽂化とどのような関係をもっているかを理解することができる。
  2. 電気電⼦システム⼯学について、基礎知識、専⾨的知識と技術を体系的に学び、応⽤できる。
  3. 電気系・システム系・情報通信系の専⾨的知識を幅広く⾝に付け、応⽤できる。
  4. 与えられた制約の下で実験を計画・遂⾏し、データを適切な⽅法で取得し、正確に分析し評価するとともに、⼯学的に考察することができる。
  5. 電気電⼦システム⼯学について、⽇本語で⽂章を、読み、書くことができ、科学的かつ論理的な議論ができる。
  6. 電気電⼦システム⼯学に関する英語の⽂献を理解し、英語を⽤いて⽂章を論理的に記述できる。
  7. 電気電⼦システム⼯学について、英語を⽤いて⼝頭発表し、討議することができる。
  8. 電気電⼦システム⼯学の知識を活⽤することにより、社会の様々な問題に対して⼯学的⼿法を⽤いて分析することができる。
  9. プログラミングの基礎知識を⾝に付け、その知識を⽤いて課題を解決するためにアルゴリズムを創造し、それをプログラミングすることができる。
  10. インターネットなどを⽤いて、電気電⼦システム⼯学に関する科学技術について、情報を収集し、分析し、判断することができる。
  11. 電気電⼦システム⼯学の知識を活⽤することにより、社会の様々な問題を解決するために創造⼒を発揮することができる。
  12. 電気電⼦システム⼯学が社会に及ぼす影響を認識し、技術者が社会に対して負っている責任を⾃覚し、⾼い倫理観をもって⾏動することができる。
  13. 電気電⼦システム⼯学の知識を、⽣涯に亘って、⾃主的、継続的に学習することができる。

<応⽤化学科>

応⽤化学科では、本学科のカリキュラムに沿って、以下の能⼒を⾝につけたものに学⼠(⼯学)の学位を授与する。

  1. 化学技術者・研究者としての教養、倫理観に基づいて⼈類の福祉という⾼い観点から化学の役割を考え、化学技術者の使命と責任を⾃覚することができる。
  2. 化学全般を⽀える基礎としての分析化学、無機化学、物理化学、有機化学、⾼分⼦化学を駆使して新しい化学技術や物質を創造することができる。
  3. 各種化学実験を通じて化学物質や化学反応の本質を⼗分に理解し、実験の計画、実⾏、データ整理、考察、成果発表することができる。
  4. 数学、物理学ならびに情報処理に関する基礎知識を化学の定量的な理解に活かすことができる。
  5. 計算機化学の発展に対応でき、理論化学の知識に基づいて機能性物質・材料を設計することができる。
  6. ⽇本語による論理的な記述、国際的な場で必要な英語の読解・記述ならびに会話によって意思疎通することができる。
  7. 危険物の取扱い、廃棄物の処理、化学物質の環境への影響について⼗分に理解し、適切に対処することができる。
  8. 基礎から最先端にいたる幅広い分野の研究課題を解決するための情報収集、研究の計画、実⾏、成果発表を⾃主的に⾏うことができる。

<化学⼯学科>

⼯学部化学⼯学科では、化学⼯学科のカリキュラムに沿って、次の能⼒を⾝に付けたものに学⼠(⼯学)の学位を授与する。

  1. 豊かな教養を⾝に付けることより、化学⼯学科に関する専⾨能⼒を備えた⼈材として社会において果たす役割を認識することができる。
  2. 技術が社会に及ぼす影響を認識し、技術者が社会に対して負っている責任を⾃覚し、⾼い倫理観をもって⾏動できる。
  3. ⽇本語で、物質化学⽣命(物理学、化学、⽣命化学と⼯学が融合した幅広い学際領域)、特に化学⼯学の専⾨に関する⽂章を読み、書くことができ、科学的・論理的な議論ができる。
  4. 英語による、論理的な記述⼒、⼝頭発表⼒、討議などの国際的コミュニケーション能⼒を⾼め、異⽂化との交流を⾏う対話および表現ができる。
  5. 物質化学⽣命、特に化学⼯学に関する専⾨知識を⽣涯わたって⾃主的、継続的に、計画的に学習することができる。また、学習したことを使って課題の解決⽅法を期限までに提⽰できる。
  6. インターネットなどを⽤いて物質化学⽣命の専⾨に関する情報を収集・分析し、その価値判断をすることができる。
  7. 化学⼯学に関する専⾨知識を利⽤することより、対象とする事柄について⼯学的⼿法を⽤いて分析することができる。
  8. ⾼い倫理観にもとづき、技術が社会に及ぼす影響を認識でき、技術者が社会に対して負っている責任を⾃覚できる。
  9. 化学⼯学に関する専⾨知識を利⽤することより、循環型社会の様々な問題を解決するための創造能⼒を⾝につけている。

<マテリアル⼯学科>

マテリアル⼯学科では、⼯学部のカリキュラムに沿って、以下の能⼒を⾝に付けたものに学⼠(⼯学)の学位を授与する。

  1. 基幹教育および基礎教育により豊かな教養を⾝に付けるとともに、マテリアル⼯学に関する専⾨能⼒を備えた⼈材として社会において果たす役割を認識することができる。
  2. 地球環境保全、資源・エネルギー、情報社会など、あらゆる科学・技術分野の基盤をなすマテリアル⼯学に関する専⾨知識と技術を体系的に学び、それらを様々な科学・技術分野の⼯学に応⽤できる。
  3. ⽇本語で、マテリアル⼯学の専⾨に関する⽂章を読み、書くことができ、科学的・論理的な議論ができる。
  4. 英語による、論理的な記述⼒、⼝頭発表⼒、討議などの国際的コミュニケーション能⼒を⾼め、異⽂化との交流を⾏う対話能⼒と表現能⼒を⾝に付けている。
  5. マテリアル⼯学に関する専⾨知識を⽣涯に亘って、⾃主的、継続的に学習する能⼒を⾝に付けている。
  6. インターネットなどを⽤いてマテリアル⼯学の専⾨に関する情報を収集・分析し、その価値判断をすることができる。
  7. マテリアル⼯学に関する専⾨知識を利⽤することにより、対象とする事柄について⼯学的⼿法を⽤いて分析することができる。
  8. 技術が社会に及ぼす影響を認識し、技術者が社会に対して負っている責任を⾃覚し、⾼い倫理観をもっている。
  9. マテリアル⼯学に関する専⾨知識を利⽤することにより、社会の様々な問題を解決するための創造能⼒を⾝に付けている。

<化学バイオ⼯学科>

化学バイオ⼯学科では、以下のような能⼒を⾝につけ、かつ所定の単位を修得したものに⼯学(学⼠)を授与する。

  1. 教養知識とコミュニケーション能⼒
    基幹教育の多⾯的履修を通して、幅広い教養と国際コミュニケーション能⼒を⾝につける。
  2. ⼯学基礎知識とその応⽤能⼒
    数学、物理、情報および⼯学技術に関する基礎知識を⾃主的・継続的に学習し、問題解決に利⽤できる。
  3. 専⾨知識とその応⽤能⼒
    化学と⽣命科学に関する専⾨知識と実験技術を習得し、それらをもとに問題解決でき、かつ応⽤能⼒を⾝につける。
  4. データの収集、解析、およびその結果を表現する能⼒
    社会あるいは⾃⾝を取り巻く状況の変化や必要に応じて、幅広い学習を⾃主的、継続的に⾏い得る能⼒、技術者・研究者として与えられた課題の解決のためにデータを収集し解析する能⼒、さらには得られた結果を正確に伝達するために⽇本語により論理的に記述できる能⼒、およびプレゼンテーションできる能⼒を⾝につける。
  5. 問題を解決する能⼒
    ⾃ら積極的に社会の要求や問題を⾒出し、それらを基礎および専⾨知識を総合して分析し、解決、設計、提案する能⼒、さらに技術的および社会的な制約の下で研究課題を計画的、継続的に遂⾏し、完成させ得る⾃⽴した技術者・研究者となるための能⼒を⾝につける。
  6. 技術者・研究者としての倫理観をもって⾏動する能⼒
    科学技術が環境、社会、資源、安全性にどの様な影響を及ぼすかを理解できると共に、技術者・研究者としての責任を⾃覚し、⾏動し得る素養、さらには⾃国並びに他国の⽂化、社会、経済を理解し、物事を地球的・国際的視点から考えることができる。

教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)と4年間の流れ

  • ⼯学の基礎に根ざした学問の系統性と順次性を尊重し、基幹教育科⽬、基礎教育科⽬及び専⾨科⽬(学部共通科⽬、学科専⾨科⽬)により構成される整合性・⼀貫性を持つ体系化された教育課程を編成する。
  • 基幹教育科⽬の履修により、教養豊かな⼈間性、幅広い知識、⾃然科学・⼈⽂科学・社会科学の体系的な学修を⾏う。特に基礎教育科⽬の履修により、⼯学を学ぶために必要な⾃然科学全般についての基盤的知識を修得させる。専⾨科⽬の中でも、特に学部を問わず幅広く必要とされる科⽬を学部共通科⽬に指定する。
  • 基礎学⼒を重視するために基礎教育科⽬を履修させ、専⾨科⽬の基礎となる数学や⾃然科学を学修することにより、⽣涯に渡る学びの基礎を築かせる。
  • 1年次では、幅広い学修を保証し、豊かな教養を涵養するために必要な基幹教育科⽬を中⼼に配当し、2年次では、初年次で得られた基礎的で幅広い学修成果を3年次以降の専⾨科⽬履修に繋げることを⽬的に、基礎教育科⽬と各学科の基礎的な専⾨科⽬を中⼼に配当し、3年次以降では、学科専⾨科⽬を中⼼に配当し、講義・実験・実習・演習などを通して、専⾨分野に関する問題解決に応⽤できる能⼒を育成する。これに加え4年次では、卒業研究を配当し、これまで⾝に付けた専⾨知識を応⽤し、語学⼒と論理的表現⼒に基づくプレゼンテーションとコミュニケーションの技術を⾝に付け、情報収集・分析⼒を培い、問題解決能⼒を習得させる。

各科⽬の学修成果は、定期試験、中間試験、レポート、発表等の平常点等で評価することとし、その評価⽅法の詳細については、授業内容の詳細とあわせてシラバスに記載する。

<航空宇宙⼯学科>

  1. 「航空宇宙⼯学科のディプロマ・ポリシー」の達成を⽬的として、教育課程の編成を⾏う。
  2. ⼯学の基礎に根ざした学問の系統性と順次性を尊重して、基幹教育科⽬及び専⾨科⽬により構成される整合性・⼀貫性を持つ体系化された教育課程を編成する。
  3. 基幹教育科⽬の履修により、教養豊かな⼈間性を涵養し、幅広い学修成果を⾝に付けさせる。さらに、⼯学を学ぶために必要な⾃然科学全般についての基盤的知識を修得させるとともに、⽣涯に亘る学びの基礎を築く。
  4. 1年次では、学⽣の幅広い学修を保証し、豊かな教養を⾝に付けさせるため、基幹教育科⽬及び基礎教育科⽬を中⼼に配当する。特に、英語・初修外国語を必修科⽬として、グローバルな能⼒を⾝に付けるための⼀助とする。また、1年次に「航空宇宙⼯学基礎1、2(必修)」を配当し、航空宇宙⼯学の最先端研究を紹介して学科の特⾊を理解させるとともに、航空宇宙⼯学の基礎⼒学科⽬の⼊⾨を講義し、2年次以降の専⾨科⽬の導⼊とする。
  5. 2年次では、初年次の基礎教育科⽬を中⼼とする教育で得られた基礎的で幅広い学修成果を、3年次以降の専⾨科⽬履修に繋げることを⽬的として、基幹教育科⽬のうち基礎教育科⽬と航空宇宙⼯学科の基礎的な専⾨科⽬を中⼼に配当する。
  6. 3年次以降では、航空宇宙⼯学の専⾨科⽬を中⼼に配当し、講義・実験・実習・演習などを通して、航空宇宙⼯学に関する問題解決に応⽤できる能⼒を育成する。演習科⽬の中には英語の専⾨書や論⽂の輪講を⾏う科⽬を配当し、専⾨書を読みこなす能⼒を通して専⾨分野の最先端に触れ、グローバルな視点を育成する。さらに、2年次では「⼯学倫理(必修)」を、4年次では「環境倫理(選択)」を配当し、技術者・研究者としての倫理観を涵養する。
  7. 4年次には卒業研究を必修とし、⾃らが学び、制約条件の中で計画的に物事を進める能⼒を⾝につけるとともに、航空宇宙⼯学分野における最先端の研究テーマを設定して学⽣の研究意欲を⾼め、系統的な研究指導により基礎的な研究能⼒を育成する。また、最先端の専⾨知識を習得する過程を通して、グローバルな視点を養うとともに、国際コミュニケーション能⼒を育成する。

各科⽬の学修成果は、定期試験、中間試験、レポート、発表等の平常点等で評価することとし、その評価⽅法の詳細については、授業内容の詳細とあわせてシラバスに記載する。

<海洋システム⼯学科>

海洋における⾃然と⼈間活動の調和を基調としながら、持続可能な海洋の利⽤に関わる多様な⼈⼯・⾃然システムについての教育課程を編成する。

  1. 「海洋システム⼯学科のディプロマ・ポリシー」の達成を⽬的として、教育課程の編成を⾏う。
  2. ⼯学の基礎に根ざした学問の系統性と順次性を尊重して、基幹教育科⽬及び専⾨科⽬により構成される整合性・⼀貫性を持つ体系化された教育課程を編成する。
  3. 基幹教育科⽬の履修により、教養豊かな⼈間性を涵養し、幅広い学修成果を⾝につける。さらに、⼯学を学ぶために必要な⾃然科学全般についての基盤的知識を修得するとともに、⽣涯に亘る学びの基礎を築く。
  4. 1年次では、学⽣の幅広い学修を保証し、豊かな教養を⾝につけるため、基幹教育科⽬を中⼼に履修する。その中で、4年間の学⼠課程教育の基礎を構築するため、基礎教育科⽬を適切に配当する。これらの履修により、⽇本語で論理的に表現する能⼒や、グローバル化やネットワーク化に対応できる能⼒、国際的コミュニケーション能⼒、数学・物理学および情報科学に関する知識とその応⽤に関する基礎的素養を⾝につける。また、配当される専⾨科⽬において、海洋システム⼯学の特⾊を理解するとともに、海洋システム⼯学の専⾨の基礎的知識を⾝につける。
  5. 2年次では、引き続き基幹教育科⽬の履修によって、豊かな教養を⾝につけるとともに、その中の基礎教育科⽬と配当される専⾨科⽬を中⼼に履修し、3年次以降の専⾨科⽬履修に必要な知識を習得するとともに、海洋に関わる技術者としての⾃覚を⾝につける。また専⾨科⽬の中のプロジェクト科⽬の履修によって、デザイン能⼒や計画⼒、総合⼒、コミュニケーション能⼒を⾝につける。
  6. 3年次以降では、海洋システム⼯学の専⾨科⽬を中⼼に履修し、講義・演習などを通して、海洋システム⼯学に関する問題解決につなげる解析⼒とその応⽤⼒を⾝につける。また、プロジェクト・実験・実習科⽬の履修によって、引き続き、デザイン能⼒や計画⼒、総合⼒、コミュニケーション能⼒を⾝につける。専⾨科⽬の「海洋システム⼯学科学技術英語」の履修によって、多様化価値観と国際的なコミュニケーション能⼒を⾝につける。さらに、「⼯学倫理」、「環境倫理」を履修し、技術者・研究者としての倫理観を⾝につける。
  7. 4年次では、必修とされる卒業研究を履修することで、⾃らが学び、制約条件の中で計画的に物事を進める能⼒を⾝につけるとともに、これまで⾝につけた解析⼒を駆使し、問題解決に向けた統合化⼒と、創造⼒を⾝につける。

各科⽬の学修成果は、定期試験、中間試験、レポート、発表等の平常点等で評価することとし、その評価⽅法の詳細については、授業内容の詳細とあわせてシラバスに記載する。

<機械⼯学科>

⼯学部および機械⼯学科のディプロマ・ポリシーの達成を⽬的として、以下のように教育課程の編成を⾏う。

  1. ⼯学の基礎に根ざした学問の系統性と順次性を尊重して、基幹教育科⽬と専⾨科⽬により構成される整合性・⼀貫性を持つ体系化された教育課程を編成する。
  2. 基幹教育科⽬の履修により、⾃然科学、⼈⽂科学、社会科学を体系的に学修させて、教養豊かな⼈間性と幅広い学修成果を⾝に付けさせる。とくに基幹教育科⽬に含まれる基礎教育科⽬の履修では、⼯学を学ぶために必要な、⾃然科学全般についての基盤的知識を修得させるとともに、⽣涯に亘る学びの基礎を築く。
  3. 1年では、学⽣の幅広い学修を保証し、豊かな教養を⾝に付けさせるため、基幹教育科⽬を中⼼に配当する。とくに数学、⼒学を中⼼とした基礎教育科⽬は、4年間の学⼠課程教育の基礎を築くため、適切に配当する。また、前期には専⾨の概論科⽬を配当し、機械⼯学の概要を紹介してその特徴を理解させるとともに、基幹教育科⽬も含めた幅広い学修の重要性を認識させる。さらに後期には専⾨の導⼊科⽬(数学、材料⼒学、機械⼒学・振動⼯学、流体⼒学、および熱⼒学の基礎)を配当し、学修意欲を⾼めるとともに、専⾨教育への接続を円滑にする。
  4. 2年では、1年の学修で得られた基礎的で幅広い学修成果を2年以降の専⾨科⽬履修に繋ぐ基礎能⼒を育成することを⽬的として、数学、⼒学を中⼼とした基礎教育科⽬を、引き続き適切に配当する。また、2年前期には、材料⼒学、機械⼒学、流体⼒学、熱⼒学および材料学の⼊⾨的な専⾨科⽬を配当し、機械⼯学の基本的な専⾨能⼒を育成して、2年後期以降の専⾨科⽬への接続を円滑にする。
  5. 2年後期から、材料⼒学、機械⼒学、流体⼒学、熱⼒学および材料学と、機械⼯作、機械製図、機械設計、機械制御を中⼼とした専⾨科⽬を配当し、講義、実習、演習、実験の連携により、機械⼯学に関する問題解決に応⽤できる専⾨能⼒を育成する。また、それらの学修を援助するため、機械⼯学の観点から電気、情報、数学などを学修する専⾨科⽬も、適切に配当する。
  6. 3年では、学修を深化させる専⾨分野を、学⽣ごとに素養と希望をもとに設定し、その専⾨分野を中⼼にして、その他の専⾨分野も含めながら縦断的かつ横断的に専⾨能⼒を育成する。また、倫理2科⽬を必修とし、技術者・研究者としての倫理観を涵養する。
  7. 4年では卒業研究を必修とし、機械⼯学分野における最先端の研究課題を設定して学⽣の学修意欲を⾼め、系統的な教育指導により、機械⼯学に関する論理的思考⼒、幅広い視野、課題解決のためのデザイン能⼒、学び直し能⼒およびマネジメント能⼒を育成する。また、専⾨英語の読解を⾏う演習も必修とし、情報収集、読解、発表、討論などにより、幅広い視野、異⽂化コミュニケーション能⼒を育成する。

各科⽬の学修成果は、定期試験、中間試験、レポート、発表等の平常点等で評価することとし、その評価⽅法の詳細については、授業内容の詳細とあわせてシラバスに記載する。

<建築学科>

建築学科では⼀⼈⼀⼈の個性・感性・知性を磨き、柔軟に発想する⼒を⾼めるよう「少⼈数教育」により「建築総合教育」を実践する。本学科では、設計・計画、環境・設備、構造・材料・防災の各専⾨領域を通じて総合的な学習・教育を実施し、持続可能な社会の⽣活空間を創造できるデザイナー、エンジニアの育成をめざしており、ディプロマ・ポリシーに記載している卒業時に習得すべき能⼒に対応した科⽬を以下のように編成する。

1〜2年次には、総合教養科⽬、初年次教育科⽬、情報リテラシー科⽬、外国語科⽬、健康・スポーツ科学科⽬の履修により幅広い教養と技術者倫理、外国語能⼒を⾝につけ、あわせて基幹教育科⽬・基礎教育科⽬(理数系分野)の履修により数学・⾃然科学分野の基礎⼒を⾝につける。それとともに初年次から専⾨科⽬の基礎として、建築構法及び建築プロジェクトスタディを始めとする導⼊科⽬を配置し、専⾨教育の下地を養うとともに建築基礎製図により建築物を図⾯として表現するための基礎的技術を習得する。

2〜3年次には、「建築計画総論」、「建築デザイン1」、「建築環境⼯学⼊⾨」、「建築構造⼒学序説」、「建築防災・防⽕論」及び「建築材料学」を始めとする専⾨教育科⽬(選択必修科⽬および各科⽬群科⽬)の履修により、建築に関わる基本的専⾨⼒ならびに専⾨知識に基づいた論理的思考⼒を⾝につける。また、「設計演習1」を始めとする設計演習科⽬により課題に合わせて⾃ら設計した建築物を図⾯として表現する能⼒を養う。さらに、基礎教育科⽬(理数系分野)及び「材料学実験」の履修により実験を計画・遂⾏・分析する能⼒を⾝につける。

4年次には、「建築学卒業研究A」及び「建築学卒業研究B」の履修により、提案能⼒や表現⼒、コミュニケーション能⼒、問題解決能⼒、⾃主的・継続学習能⼒を⾝につける。

各科⽬の学修成果は、定期試験、中間試験、レポート、発表等の平常点等で評価することとし、その評価⽅法の詳細については、授業内容の詳細とあわせてシラバスに記載する。

<都市学科>

都市学科では、都市固有の歴史と⽂化を継承・発展させつつ、環境への負荷を低減し、⼈間活動と⾃然環境が調和した、豊かでかつ災害などの外的インパクトにも強く柔軟に対応できる、安全・安⼼で機能的な都市、すなわち「持続可能な都市」の実現に資する⼈材を育成するために必要な科⽬を配置する。

1〜2年次には、総合教養科⽬、初年次教育科⽬、情報リテラシー科⽬、外国語科⽬、健康・スポーツ科学科⽬の履修により幅広い教養と技術者倫理、外国語能⼒を⾝につけ、あわせて基幹教育科⽬・基礎教育科⽬(理数系分野)の履修により数学・⾃然科学分野の基礎⼒を⾝につける。それとともに初年次から専⾨科⽬の基礎として、都市学⼊⾨や都市⼯学のための科学基礎を始めとする導⼊科⽬を配置し、専⾨教育の下地を養うとともに専⾨教育へのモチベーションを⾼める。

2〜3年次には、都市計画1、都市環境学、構造⼒学1を始めとする専⾨教育科⽬(必修科⽬及び選択科⽬A、選択科⽬B)の履修により、「持続可能な都市」に関わる基本的専⾨⼒ならびに専⾨知識に基づいた論理的思考⼒を⾝につける。また、基礎教育科⽬(理数系分野)及び都市学実験や都市計画・デザイン演習,スマートシティ創⽣演習などの専⾨教育科⽬の実験・演習科⽬の履修により調査・実験を計画・遂⾏・分析する能⼒を⾝につける。

4年次には、卒業研究を始めとして、環境計画演習、防災計画演習などの総合的な専⾨教育科⽬の演習科⽬の履修により、提案能⼒や表現⼒、コミュニケーション能⼒、問題解決能⼒、⾃主的・継続学習能⼒を⾝につける。
都市における様々な課題に関⼼を持ち、多様な意⾒を取り⼊れながら⾃主的に問題解決案を提案できる⼈を育成するため、学外にて実施する⾒学や学内にて実施する実験、演習、卒業研究などの科⽬を重視する。少⼈数グループによる学⽣主体の活動を⽀援できるように、実験、演習を各学年に確保し、習得した専⾨基礎⼒を段階的に応⽤できるように、科⽬間につながりを持たせる。

各科⽬の学修成果は、定期試験、中間試験、レポート、発表等の平常点等で評価することとし、その評価⽅法の詳細については、授業内容の詳細とあわせてシラバスに記載する。

<電⼦物理⼯学科>

電⼦物理⼯学科は、その教育⽬標を達成するために以下の⽅針でカリキュラムを構成する。

  1. 専⾨分野を習得するための基礎学⼒の養成および、幅広い学問から⾼い教養と広い視野 を⾝につけるために、初年次教育科⽬、情報リテラシー科⽬、総合教養科⽬、健康・スポーツ科学科⽬を提供する。(⾼い教養と広い視野)
  2. ⾃然科学や数学の知識を広く⼀般的に得るために、基礎教育科⽬(線形代数、解析学、応⽤数学、基礎物理学など)を提供する。(⾃然科学の基礎知識)
  3. 国際社会において通⽤する語学⼒と表現能⼒を⾝につけるために、外国語科⽬(英語、初修外国語)及び電⼦物理⼯学英語演習(4年次)を提供する。(語学的コミュニケーション能⼒)
  4. 電⼦物理⼯学の専⾨知識を習得するために、専⾨教育科⽬を提供する。(電⼦物理⼯学の基礎・専⾨知識)

    具体的には、学科共通科⽬においては、電⼦物理⼯学という分野に対する導⼊としての電⼦物理⼯学概論(1年次前期、1年次後期)、基礎教育科⽬を⾼度にした、電磁気学1A(2年次前期)、電磁気学演習(2年次後期)及び電磁気学2A(2年次後期)、統計物理学1(2年次後期)、統計物理学演習(3年次前期)及び統計物理学2(3年次前期)、を提供する。さらに、特に現代の科学技術を⽀える学問的基盤である、量⼦⼒学1(2年次前期)、量⼦⼒学演習(2年次後期)、量⼦⼒学2(2年次後期)、電気回路学(2年次前期)及び電気回路学演習(2年次前期)、アナログ電⼦回路学(2年次後期)、解析⼒学(2年次前期)、電⼦物理計測(3年次前期)、制御⼯学(3年次前期)に関する科⽬を提供する。
    電⼦物性コースにおいては、電⼦物性の観点から電⼦物理⼯学のより深い専⾨知識を修得させるために、上記に加えて結晶物理⼯学(3年次前期)、固体エレクトロニクス(3年次前期)、気体エレクトロニクス(3年次前期)、電磁波・光学(3年次前期)、⾮線形⼒学(3年次後期)、磁性・超伝導(3年次後期)、集積回路デバイス(3年次後期)、量⼦デバイス(3年次後期)、放射光科学(3年次後期)、ナノエレクトロニクス(4年次前期)、光エレクトロニクス(4年次前期)に関する科⽬を提供する。
    電⼦材料コースにおいては、電⼦材料の観点から電⼦物理⼯学のより深い専⾨知識を修得させるために、上記に加えて、プログラミング⾔語(2年次後期)、固体物理学(3年次前期)、半導体⼯学(3年次前期)、物理光学(3年次前期)、電⼦材料学1(3年次前期)、電⼦材料学2(3年次後期)、計算物理学演習(3年次後期)、磁性材料学(3年次後期)、ディジタル電⼦回路学(3年次後期)、量⼦エレクトロニクス(3年次後期)、パワーエレクトロニクスA(3年次後期)、電⼦計測学(3年次後期)に関する科⽬を提供する。
  5. 基本的物理現象の理解・実験装置や器具の扱い⽅・実験結果の整理と評価法等を習得する。グループワーク、課題における問題点の把握、実験結果の討論、技術レポートの作成等、実験的課題を計画的に遂⾏するための総合⼒の基礎を養う。(科学技術的コミュニケーション能⼒、課題遂⾏能⼒)

    具体的には、基幹教育科⽬において、基礎物理学実験1B(1年次後期)、応⽤物理学実験(2年次後期)を提供する。電⼦物性コースにおいて、電⼦物理⼯学実験1(電⼦物性)(3年次前期)及び電⼦物理⼯学実験2(電⼦物性)(3年次後期)を提供する。電⼦材料コースにおいて、電⼦物理⼯学実験1(電⼦材料)(3年次前期)及び電⼦物理⼯学実験2(電⼦材料)(3年次後期)を提供する。
  6. 実務上の⼯学的課題と電⼦物理⼯学の繋がりに対する理解を深めるために、科学技術に関わる専⾨職としての⽴場や責任、取るべき姿勢についての講義である⼯学倫理(3年次前期)、環境倫理(3年次後期)、エンジニアのためのキャリアデザイン/経営論(3年次前期)、最新のトピックに触れるための⼯学部インターンシップ(3年次通期)、エンジニアのための経済学(3年次後期)、特殊講義(4年次前期)科⽬を提供する。(技術者倫理、実務技術)
  7. 電⼦物理⼯学分野の未解決の課題に対して、複数の学問・技術を総合応⽤して解を⾒つけ出すデザイン能⼒を養成するために、電⼦物性コースで電⼦物理⼯学卒業研究A(電⼦物性)(4年次前期)と電⼦物理⼯学卒業研究B(電⼦物性)(4年次後期)を、電⼦材料コースで電⼦物理⼯学卒業研究A(電⼦材料)(4年次前期)と電⼦物理⼯学卒業研究B(電⼦材料)(4年次後期)を、それぞれ提供する。3年次前後期で各コースにおいて提供される電⼦物理⼯学実験1、電⼦物理⼯学実験2は、卒業研究を遂⾏するための基礎能⼒を養う科⽬として位置付けられる。卒業研究にあたっては、さらに深く電⼦物理⼯学の専⾨知識を追求するとともに、実験的・理論的技法も磨き、⾃⾝で主体的に新しいテーマに関する研究に取り組みつつ、指導教員や⼤学院学⽣との議論を重ねながら課題を遂⾏していく総合的能⼒を養う。(デザイン能⼒)

各科目の学修成果は、定期試験、中間試験、レポート、発表等の平常点等で評価することとし、その評価方法の詳細については、授業内容の詳細とあわせてシラバスに記載する。

<情報⼯学科>

技術の進化が著しい情報⼯学分野では、特定の分野に対する専⾨的な知識だけでなく、関連する学際分野への応⽤⼒、他分野との連携を含めた⾼度な思考⼒が要求される。そしてこのような応⽤⼒を⾝につけるためには、数学、物理学をはじめとする基礎的学⼒が必要不可⽋である。さらに、ネットワークを通じグローバルな活躍が期待される情報関連分野の技術者には、英語をはじめとする国際的なコミュニケーション能⼒を必要とする。⼀⽅、専⾨知識を持った技術者は、社会的、歴史的視野から技術を評価する能⼒を持つことが要求され、技術知識と同時に幅広い教養と⾼い倫理性が求められる。
情報⼯学科のカリキュラムは、以上の社会的な⼈材育成要求に⼗分対応し、4年間で電気情報関連分野の技術者として⾃⽴できるように配慮され、さらに⾼度な⼤学院教育を受ける基礎教育としても⼗分な内容を持つ。カリキュラムの具体的な構成は以下の通りである。

  1. ⼯学部のカリキュラム・ポリシーのもと、教育課程編成を⾏う。
  2. ⼯学の基礎に根ざした学問の系統性と順次性を尊重し、総合教養科⽬、基礎教育科⽬、並びに専⾨科⽬により構成される整合性・⼀貫性を持つ体系化された教育課程を編成する。
  3. 総合教養科⽬の履修により、教養豊かな⼈間性と幅広い学修成果を修得させる。基礎教育科⽬の履修により、⼯学を学ぶために必要な、⾃然科学全般についての基盤的知識を修得させるとともに、⽣涯にわたる学びの基礎を築かせる。
  4. 情報⼯学の専⾨的な知識を修得するため、計算機科学、情報処理⼯学および情報通信⼯学に関連する専⾨教育科⽬(講義、実験・演習)を提供する。実験および演習は、情報⼯学に関連するさまざまな課題に取り組み、情報の基礎的な理解と素養の向上、および、課題解決の⽅法を⾃ら設定し、論理的思考で結論を導ける能⼒を養う。
  5. 数学(微積分、線形代数)および基礎物理学などの基礎教育科⽬を提供し、⼯学の技術者として必須の⾃然科学分野における基礎学⼒を養成する。
  6. 外国語科⽬および卒業研究を通じ、国際的な視野、グローバルな語学⼒およびコミュニケーション能⼒、表現能⼒を⾝につける。
  7. 1年次では、学⽣の幅広い学修を保証し、豊かな教養を⾝に付けさせるため、総合教養科⽬を中⼼に配当する。同時に、4年間の学⼠課程教育の基礎を構築するため、基礎教育科⽬を適切に配当する。また、これから学修する情報⼯学の技術がどのように活⽤されているかを理解するため、導⼊科⽬を配当する。
  8. 2年次では、1年次の総合教養科⽬と基礎教育科⽬を中⼼とする教育で得られた基礎的で幅広い学修成果を、3年次以降の専⾨科⽬履修に繋げることを⽬的として、基礎教育科⽬と基礎的な専⾨科⽬を中⼼に配当する。さらに、3年次に、「⼯学倫理(必修)」、「環境倫理(選択)」を配当し、技術者・研究者としての倫理観を涵養する。
  9. 3年次以降では、計算機アーキテクチャやソフトウェア⼯学、情報⼯学実験1および情報⼯学実験2などの専⾨科⽬を中⼼に配当し、講義・実験・実習・演習などを通して、情報⼯学の専⾨に関する情報を収集分析し判断する能⼒、情報処理システムや通信ネットワークシステムをモデル化して解析し設計する能⼒を⾝に付けさせ、情報⼯学に関する問題解決に応⽤できる能⼒を育成する。
  10. 4年次には卒業研究を必修とし、情報⼯学における最先端の研究テーマを設定して学⽣の研究意欲を⾼め、系統的な研究指導により基礎的な研究能⼒を育成する。⾃ら設定した未解決な研究課題のもと、問題解決に必要とされる社会的なニーズを分析して専⾨知識の集積と論理的展開能⼒を駆使し、計画的に作業⼯程を管理し課題を解決して成果をまとめることができる総合的能⼒を養う。卒業研究履修には、履修資格を設ける。

各科⽬の学修成果は、定期試験、中間試験、レポート、発表等の平常点等で評価することとし、その評価⽅法の詳細については、授業内容の詳細とあわせてシラバスに記載する。

<電気電⼦システム⼯学科>

⼯学部の教育課程編成の考え⽅を電気電⼦システム⼯学科に則した形に具体化し、電磁気学、電気回路およびプログラミングの基礎科⽬に重点を置くことにより、ハードとソフトの両⾯から独創的な発想ができる素養を修得させる。
電気電⼦システム⼯学科のカリキュラム・ポリシーを、以下のとおり掲げる。

  1. ⼯学の基礎に根ざした学問の系統性と順次性を尊重して、基幹教育科⽬(総合教養科⽬、初年次教育科⽬、情報リテラシー科⽬、外国語科⽬、健康・スポーツ科学科⽬、基礎教育科⽬)、及び専⾨科⽬(学部共通科⽬、学科専⾨科⽬)により構成される整合性と⼀貫性をもつ体系化された教育課程を編成する。
  2. 総合教養科⽬、情報リテラシー科⽬、外国語科⽬、健康・スポーツ科学科⽬の履修により、教養豊かな⼈間性と幅広い学修成果を修得させ、⾃然や環境、社会や⽂化と専⾨領域の関連を修得させる。基礎教育科⽬の履修により、⼯学を学ぶために必要な、⾃然科学全般についての基盤的知識を修得させる。また、専⾨科⽬の中でも、特に電気電⼦システム⼯学で必要とされる科⽬をA群科⽬、B群科⽬に指定し、これらにより科学的かつ論理的な議論ができる基礎能⼒を修得させるとともに、⽣涯にわたる学びの基礎を築かせる。
  3. 1年次では、幅広い学修を保証し、豊かな教養を⾝に付けるため、基幹教育科⽬を中⼼に配当する。また、電気電⼦システム⼯学科で学ぶ学問全般を理解させるため、前期に「電気電⼦システム⼯学概論(必修)」を配当して概論的な講義を⾏うと共に、後期に「電気数学(必修)」を配当することで、2年次以降に学習する専⾨科⽬との接続を円滑にする。
  4. 2年次では、初年次の基幹教育科⽬を中⼼とする教育で得られた基礎的で幅広い学修成果を、3年次以降の専⾨科⽬履修に繋げることを⽬的として、基幹教育科⽬に加えて、「電気電⼦システム⼯学基礎実験(必修)」「電気電⼦システムプログラミング(必修)」「電磁気学1B(必修)」「電磁気学2B(選択)」「電気回路1(必修)」「電気回路2(選択)」「ディジタル信号処理(必修)」などの電気電⼦システム⼯学科の基礎的な専⾨科⽬をA群科⽬、B群科⽬に配当し、3年次以降に学習する専⾨科⽬への接続を円滑にする。
  5. 3年次では、電気電⼦システム⼯学科の専⾨科⽬をC群科⽬として指定し、講義・実験・実習・演習などを通して、電気電⼦システム⼯学分野に関する様々な問題を正確に分析し評価するとともに、⼯学的に考察し、問題解決を図る創造性能⼒を修得させる。また、学部共通専⾨科⽬として「⼯学倫理(必修)」、「環境倫理(選択)」を配当し、技術者・研究者としての倫理観を修得させる。さらに、「⼯学部インターンシッ プ(選択)」や産業界の専⾨職の⽅を講師とした「エンジニアのためのキャリアデザイン/経営論(選択)」を配当し、⽣涯にわたる学びの重要性を理解させるとともに、学⽣⾃らのキャリアデザイン能⼒を修得させる。
  6. 4年次には卒業研究を必修とし、電気電⼦システム⼯学科における最先端の研究テーマを設定して学⽣の研究意欲を⾼め、系統的な研究指導により基礎的な研究能⼒を修得させる。卒業研究履修には履修資格を設ける。また、D群科⽬として専⾨分野と関連の深い他学科開講科⽬を指定するとともに、電気電⼦システム⼯学科の専⾨領域に関する「電気電⼦システム⼯学技術英語(必修)」を配当し、英語でのコミュニケー ション能⼒を修得させる。

各科⽬の学修成果は、定期試験、中間試験、レポート、発表等の平常点等で評価することとし、その評価⽅法の詳細については、授業内容の詳細とあわせてシラバスに記載する。

<応⽤化学科>

⼯学部応⽤化学科における教育課程の編制⽅針については、以下のように定める。

  1. 「応⽤化学科のディプロマ・ポリシー」の達成を⽬的として、教育課程を編成する。
  2. ⼯学の基礎に根ざした学問の系統性と順次性を尊重して、基幹教育科⽬、基礎教育科⽬ 及び専⾨科⽬(学部共通科⽬、学科基礎科⽬、学科専⾨科⽬)により構成される整合性・⼀貫性を持つ体系化された教育課程を編成する。
  3. 基幹教育科⽬の履修により、教養豊かな⼈間性を涵養し、幅広い学修成果を⾝につけさせる。また、基礎教育科⽬の履修により、⼯学を学ぶために必要な、⾃然科学全般についての基盤的知識を修得させるとともに、⽣涯にわたる学びの基礎を築かせる。
  4. 1年次では、学⽣の幅広い学修を保証し、豊かな教養を涵養するために必要な基幹教育科⽬を中⼼に配当する。同時に、4年間の学⼠課程教育の基礎を構築するため、基礎教育科⽬を適切に配当する。例えば、応⽤化学科に必要な数学・物理学・化学・情報に関する必修を中⼼とする科⽬である。さらに、応⽤化学科で学ぶ学問分野全般を俯瞰する視点を獲得し、2年次以降に学修する専⾨科⽬への接続を円滑にするため、⼊⾨的な学科専⾨科⽬(応⽤化学概論など)を適切に配当する。
  5. 2年次では、初年次の基幹教育科⽬と基礎教育科⽬を中⼼とする教育で得られた基礎的で幅広い学修成果を、3年次以降の専⾨科⽬履修に繋げることを⽬的として、数学・物理学に関する基礎教育科⽬と分析化学、無機化学、物理化学、有機化学、⾼分⼦化学に関する基幹的な専⾨科⽬を配当する。また、講義で⾝につけた基礎知識を定着させるために、実験科⽬(応⽤化学実験1)や演習科⽬(物理化学演習1、有機化学演習1)を配当する。さらに、専⾨英語の読解⼒や英語での⽂章表現⼒あるいは会話での表現⼒を養い、国際的な場で必要な英語の読解・記述ならびに会話によって意思疎通する能⼒を養うための専⾨科⽬(化学外国語演習)を配当する。
  6. 3年次以降では、応⽤化学科の基礎的な専⾨科⽬(物理化学2A、⾼分⼦化学2)や応⽤的な専⾨科⽬(無機材料化学、有機⾦属化学、環境化学、電気化学A、触媒化学、有機機能化学、⾼分⼦材料化学、⽣体⾼分⼦化学など)を配当し、計算機化学的、実験化学的および理論化学的⾒地から化学現象の理解を深め、物質創成の⽅法論を修得するとともに、実験(応⽤化学実験 2、3)・演習(物理化学演習2、有機化学演習2、構造解析演習、応⽤化学総合演習)を通じて、応⽤化学に関する問題の解決に応⽤できる能⼒を⾝につけさせる。また、化学技術者・研究者としての倫理観を涵養するための専⾨科⽬(⼯学倫理など)を配当する。
  7. 4年次では、卒業研究を必修とし、応⽤化学における最先端の研究テーマを設定して学⽣の研究意欲を⾼め、系統的な研究指導により基礎的な研究能⼒を⾝につけさせる。

各科⽬の学修成果は、定期試験、中間試験、レポート、発表等の平常点等で評価することとし、その評価⽅法の詳細については、授業内容の詳細とあわせてシラバスに記載する。

<化学⼯学科>

⼯学部化学⼯学科における教育課程の編制⽅針については、以下のように定める。

  1. 「化学⼯学科のディプロマ・ポリシー」の達成を⽬的として、教育課程の編成を⾏う。
  2. ⼯学の基礎に根ざした学問の系統性と順次性を尊重して、基幹教育科⽬及び専⾨科⽬に より構成される整合性・⼀貫性を持つ体系化された教育課程を編成する。
  3. 基幹教育科⽬の履修により、教養豊かな⼈間性を涵養し、幅広い学修成果を⾝に付けさせる。基礎教育科⽬の履修により⼯学を学ぶために必要な、⾃然科学全般についての基盤的知識を修得させるとともに、⽣涯にわたる学びの基礎を築く。専⾨科⽬の中でも、特に物質化学⽣命において必要とされ、分野横断的に基礎的な教育を⾏う科⽬を学科基盤科⽬(化学⼯学序論、物理化学序論、無機化学序論)として設け、物質化学⽣命の専⾨に関する⽂章を読解、記述することができ、科学的・論理的な議論をする基盤の醸成を⽬指す。
  4. 1年次では、学⽣の幅広い学修を保証し、豊かな教養を⾝に付けさせるため、基幹教育科⽬(例えば、外国語科⽬、情報リテラシー科⽬など)を中⼼に配当する。同時に、4年間の学⼠課程教育の基礎を構築し、化学⼯学の専⾨科⽬の⼯学的⼿法を理解するため、基礎教育科⽬(例えば、微積分1B、2、線形代数1、2B、基礎⼒学B1、基礎無機・ 物理化学、基礎化学実験、基礎物理学実験1Bなど)を適切に配当する。また、1年次前期に「化学⼯学序論(必修)」を配当し、化学⼯学の最先端研究を紹介するとともに、化学⼯学の概要を理解させ、今後の勉学に対する⽬的意識を⾼める。
  5. 2年次では、初年次の基幹教育科⽬を中⼼とする教育で得られた基礎的で幅広い学修成果を、3年次以降の学科専⾨科⽬履修に繋げることを⽬的として、専⾨学科の導⼊と学⽣の創造能⼒の育成を⽬的として、「ケミカルエンジニアリングプラクティス」を2年次前期に開講する。また、基礎教育科⽬(例えば、常微分⽅程式、基礎⼒学B2など)と化学⼯学科の基礎的な専⾨科⽬(例えば、化学⼯学量論、化学⼯学熱⼒学、化⼯物理化学、化⼯有機化学、化⼯分析化学など)を中⼼に配当する。さらに、物質化学⽣命で学ぶ学問分野全般を俯瞰する視点を獲得し、3年次以降に学習する専⾨科⽬への接続を円滑にするため、2年次には⼊⾨的な学科専⾨科⽬(例えば、反応⼯学1、拡散分離⼯学1、移動速度論1など)とその演習科⽬(化学⼯学演習1)を適切に配当する。これらの基礎教育科⽬と専⾨科⽬を通して、化学⼯学の専⾨に関する⽂章を読解、記述することができ、科学的・論理的な議論ができるとともに、化学⼯学の専⾨知識を利⽤し、様々な化学⼯学の対象に対して⼯学的⼿法を⽤いて分析できる⼒を養う。
  6. 3年次に、技術者・研究者としての倫理観を涵養するため「⼯学倫理(必修)」、「環境倫理(選択)」を配当する。3年次以降では、化学⼯学科の専⾨科⽬(例えば、粉体⼯学1、プロセスシステム⼯学、プロセス設計、移動速度論2など)を中⼼に配当し、講義(化学⼯学特殊講義)・実験(化学⼯学実験1、2)・実習(⼯学部インターンシップ)・演習 (化学⼯学演習2)などを通して、特に化学⼯学に関する問題解決に応⽤できる能⼒、すなわち化学⼯学の専⾨や関連する専⾨分野の⽂章を読解、記述でき、科学的・論理的な考察・議論・検証を⾏い、これらの専⾨知識を利⽤し、⼯学的⼿法により問題を解決 する⼿段を的確に選択、実践し、評価する⼒を育成する。また、「化学⼯学特殊講義」を開講し、化学⼯業の現状や化学⼯学という学問分野の最先端と課題に触れることにより、最先端の知識と製品の開発⼿法から問題解決能⼒の実践⽅法を習得させる。
  7. 4年次には卒業研究を必修とし、化学⼯学における最先端の研究テーマを設定して学⽣の研究意欲を⾼め、系統的な研究指導により基礎的な研究能⼒を育成する。卒業研究を通して、図書館、学会、学術雑誌、インターネットなどを駆使し、物質化学⽣命、特に化学⼯学の専⾨に関する情報を収集・分析し、その価値判断を⾏い、1から3年次に学んだ専⾨知識や⼯学的⼿法を駆使して研究テーマにおける問題解決を⾏い、⼯学研究としてまとめる⼿法を実践させる。卒業研究履修には履修資格を設ける。また、「化学⼯学英語演習」を開講し、英語による、論理的な記述⼒、⼝頭発表⼒、討議などの国際的コミュニケーション能⼒と、専⾨に関する英⽂の専⾨書や学術論⽂等を速く、正確に読解できる能⼒を習得させる

各科⽬の学修成果は、定期試験、中間試験、レポート、発表等の平常点等で評価することとし、その評価⽅法の詳細については、授業内容の詳細とあわせてシラバスに記載する。

<マテリアル⼯学科>

⼯学部マテリアル⼯学科における教育課程の編制⽅針については、以下のように定める。

  1. 「⼯学部およびマテリアル⼯学科のディプロマ・ポリシー」の達成を⽬的として、教育課程を編成する。
  2. ⼯学の基礎に根ざした学問の系統性と順次性を尊重して、基幹教育科⽬、基礎教育科⽬、ならびに専⾨科⽬(学部共通科⽬、導⼊科⽬、学科専⾨科⽬)により構成される整合性・⼀貫性を具備し、体系化された教育課程を編成する。
  3. 基幹教育科⽬の履修により、教養豊かな⼈間性を涵養し、幅広い学修成果を⾝に付けさせる。基礎教育科⽬の履修により、⼯学を学ぶために必要な⾃然科学全般についての基盤的知識を修得させるとともに、⽣涯に亘る学びの基礎を築く。専⾨科⽬の中でも、特に物質化学⽣命系で必要とされる科⽬を導⼊科⽬(無機化学序論、物理化学序論)として指定する。
  4. 1年次では、学⽣の幅広い学修を保証し、豊かな教養を涵養するために必要な基幹教育科⽬を中⼼に配当する。同時に、4年間の学⼠課程教育の基礎を構築するため、基礎教育科⽬を適切に配当する。例えば、マテリアル⼯学に必要な数学・物理学・化学に関する必修を中⼼とする科⽬である。また、物質化学⽣命系に関連した分野で学ぶ学問分野全般を俯瞰する視点を獲得し、2年次以降に学習する専⾨科⽬への接続を円滑にするため、1年次にマテリアル⼯学の⼊⾨的な専⾨科⽬(マテリアル⼯学概論)を配当する。
  5. 2年次では、初年次の基幹教育科⽬と基礎教育科⽬を中⼼とする教育で得られた基礎的で幅広い学修成果を、3年次以降のより専⾨的な科⽬履修に繋げることを⽬的として、基礎教育科⽬(数学と物理学の科⽬)と基礎的な専⾨科⽬(材料物理化学基礎、初等結晶学、材料化学基礎、熱・統計⼒学、初等量⼦論)を中⼼に配当する。また、技術者・研究者としての倫理観を涵養するため科⽬(⼯学倫理、環境倫理)を配当する。
  6. 3年次以降では、マテリアル⼯学科の柱となる材料物性・材料化学・材料物理化学・材料強度に関する専⾨科⽬(マテリアル⼯学実験1,2,3、固体物性1,2、材料化学1,2、材料物理化学1,2、材料強度1,2)を中⼼に配当し、講義・実験などを通して、マテリアル⼯学領域における問題解決に⼯学的⼿法を⽤いて分析・応⽤できる能⼒を修得させる。また、英語による論理的な記述⼒、⼝頭発表⼒、討議などの国際的コミュニケーション能⼒、異⽂化との交流を⾏う対話能⼒、表現能⼒を習得させる(マテリアル⼯学英語基礎)。
  7. 4年次にはマテリアル⼯学卒業研究A,Bが必修であり、マテリアル⼯学分野における最先端の研究テーマを設定して学⽣の研究意欲を⾼め、系統的な研究指導により基礎的な研究能⼒を修得させる。また、インターネットなどを⽤いてマテリアル⼯学の専⾨に関する情報を収集、⽂章を読み、理解することを通して、科学的・論理的な議論その価値判断をすることができる能⼒を習得させる。卒業研究履修には履修資格を設定する。

各科⽬の学修成果は、定期試験、中間試験、レポート、発表等の平常点等で評価することとし、その評価⽅法の詳細については、授業内容の詳細とあわせてシラバスに記載する。

<化学バイオ⼯学科>

化学バイオ⼯学科の教育課程では、化学と⽣命科学をそれぞれ網羅的に学ぶだけではなく、1年次および2年次に、これらを同時に習得する意義と両者に共通する基礎的な専⾨科⽬をしっかり学び、学年次の進⾏と共に、学⽣が志望する進路に合わせて、それぞれの専⾨性を⾼めることができるよう配慮し編成している。これによって、化学と⽣命科学を基盤とする基礎学⼒に優れ、さらには多様な専⾨性を有する卒業⽣を社会に送り出すことができる。また、本学⼤学院⼯学研究科物質化学⽣命系専攻へ進学することによって、本学科で養った基礎学⼒および研究・開発能⼒をより⼀層向上させることができる。本学科のカリキュラムの具体的な構成は、ディプロマ・ポリシーに記載の卒業時に⾝につけるべき能⼒に対応して以下のようになる。

  1. 広範で多様な教養知識と基本的学習能⼒、⾃国並びに他国の⽂化、社会、経済を理解し、物事を地球的・国際的視点から考える能⼒の獲得のため、基幹教育科⽬の総合教養科⽬、外国語科⽬、健康・スポーツ科学科⽬を提供する。
  2. 技術者・研究者に必要な⼯学基礎知識とその応⽤能⼒を習得するため、情報リテラシー科⽬や基礎教育科⽬の数学系科⽬、物理・地学系科⽬、化学・⽣物・情報系科⽬、実験系科⽬を提供する。
  3. 1年次および2年次には、主として化学と⽣命科学の両分野に共通する基礎的な専⾨知識を習得するために、物理化学・化学⼯学系科⽬、有機・⾼分⼦系科⽬、⽣物化学系科⽬、⽣物⼯学系科⽬、無機・分析系科⽬の専⾨科⽬を設置する。また、科学技術が環境、社会、 資源、安全性にどの様な影響を及ぼすかを理解し、技術者・研究者に求められる⾼い倫理性を養成するため、3年次に⼯学倫理と環境倫理の倫理系科⽬を提供する。
  4. 3年次から、化学および⽣命科学の専⾨科⽬を重点的に提供する。学⽣は全提供科⽬の中から任意に選択して履修することが可能であり、各教員の指導を受けながら⾃⾝の志望に応じて履修内容を計画・⽴案し、化学と⽣命科学のいずれか、もしくは両者の融合分野における専⾨性を⾼めることができる。また、化学と⽣命科学の科学的・技術的接点について学ぶために、2年次に化学バイオ⼯学論を提供する。さらに、プレゼンテーション能⼒、論⽂読解⼒、データ処理能⼒などの獲得のため、化学バイオ⼯学演習、化学演習、バイオ英語演習などの演習科⽬を実施する。また、化学およびバイオ⼯学に関わる実験技術の基礎を⾝につけるために、3年次に化学バイオ⼯学実験AおよびBの実験科⽬を必修科⽬として提供する。
  5. 4年次には、卒業研究AおよびBを必修とし、丁寧な個別指導を⾏う。各教員の指導の下で⾃ら提案、設定した研究課題に計画的、継続的に取り組み、専⾨知識を総合して技術的および社会的な制約の下で問題や課題の分析と解決を⾏い、その成果を適切にまとめて発表する能⼒を養成する。

各科⽬の学修成果は、定期試験、中間試験、レポート、発表等の平常点等で評価することとし、その評価⽅法の詳細については、授業内容の詳細とあわせてシラバスに記載する。

4年間の流れ

4年間の流れ

入学者受入の指針 (アドミッション・ポリシー)

⼯学部は、「⾃由と進取の気⾵、新しい⽂化と産業の創造、世界雄⾶」をモットーに、真理の探究と知の創造を重視し、⾃然環境と調和する科学技術の進展を図り、持続可能な社会の発展と⽂化の創造に貢献することを⽬指す。
このために、⼈と社会と⾃然に対する広い視野と深い知識をもち、豊かな⼈間性と⾼い倫理観および専⾨能⼒を兼ね備え、⼯学における重要な課題を主体的に認識して問題の解決に努め、社会の発展、福祉の向上および⽂化の創造に貢献できる技術者・研究者を育てることを⽬標とする。
したがって、⼯学部では、学問を深く継続して学ぶ意欲に富み、⼈や⾃然を愛し、⼈類の持続可能な発展と世界平和に関わる未知の問題に果敢に⽴ち向かい、地球環境を守るという気概をもつ、次のような学⽣を求める。

  1. ⼯学を学ぶことに対する⽬的意識を明確にもち、社会の発展に貢献する意欲をもっている⼈
  2. ⾃由闊達で何事にも興味をもち、主体的、積極的に学び、⾃ら新たな課題を⾒つけ研究をしていこうとする⼈
  3. ⼯学的諸問題への強い関⼼と、問題解決への⽬標意識をもっている⼈

以上のような、⼯学部の教育理念・⽬的にふさわしい次の(1)〜(4)の能⼒や適性を⾝に付けた学⽣を選抜する。

  1. ⾼等学校における教科・科⽬を広く学習し、⾼い基礎学⼒を有している⼈
  2. ⼯学における諸課題に取り組むための基礎的な数学、物理学、化学の素養を⾝に付けている⼈
  3. 英⽂を読んで理解し、書いて表現するための基礎的な能⼒を⾝に付けている⼈
  4. 論理的に考える素養を⾝に付けている⼈

<航空宇宙⼯学科>

持続可能な社会の発展に貢献するためには、地球環境に調和した、⼈類に役⽴つ新しい航空宇宙システムを創出していくことが必要である。そのために航空宇宙⼯学科では、複雑化、多様化、複合化する現代社会の⼯学システムの中で、特に、⾼機能化、知能化、システム化が求められている航空宇宙システムを確⽴するために、基礎から最先端までの幅広い視野にたって航空宇宙⼯学の教育・研究を⾏うことにより、豊かな⼈間性と⾼い倫理観、論理的な思考⼒を併せ持つ活⼒のある技術者・研究者を育てることを⽬標とする。したがって、航空宇宙⼯学科では、⼯学部のアドミッション・ポリシーに加え、次のような学⽣を求める。

  1. 航空宇宙⼯学の基礎から応⽤に対する強い関⼼があり、持続可能な社会の発展に寄与しようとする意欲を持っている⼈
  2. 新しい航空宇宙システムを創出するための論理的な思考⼒と柔軟な創造⼒の獲得をめざして、向学⼼に溢れる⼈
  3. 航空宇宙⼯学に関する専⾨知識と技術を基に、国際的視野をもって豊かな社会の構築に貢献できる⼈
  4. ⾼い倫理観を持ち、航空宇宙⼯学の専⾨知識と技術を利⽤して社会の諸問題の解決に意欲的に取り組める⼈

<海洋システム⼯学科>

私たちの住む地球は、地圏、⽔圏、気圏とそこで⽣きる⽣物圏から構成されるひとつのシステムととらえることができる。いま、この地球システムは⽣物圏での⼈間活動によって⼤きな影響を受け、さまざまな障害が起こることが懸念されている。海洋システム⼯学科では、地球システムの中の⽔圏、特に海の環境という⾃然を理解し、その⾃然を壊すことなく海を利⽤し豊かな⼈間社会に貢献するために、海という⾃然システムと海を利⽤する⼈⼯システムを統合する学問の構築を⽬指す。
海洋における⼈間活動に関わるすべての技術は、⼈間および環境との調和の上にあるべきとの基本理念のもとに、海洋における各種の⼈⼯システムに関する研究、開発、設計、⽣産、運⽤を担う⼈材、および海洋環境の計測、保全、創造に寄与できる⼈材を育成する。
この教育理念に基づいて、地球システムの中の海洋システムを理解するために、海洋環境およびその中で使⽤される⼈⼯システムに関する基礎学⼒をつけ、さらに専⾨知識を習得するとともに、総合的に物事を考える能⼒を育成すること、また、社会的倫理観を養い、国際社会においても活躍できるための⾃⼰表現⼒をつけ、幅広い分野で活躍できる創造性豊かな有能な⼈材を社会に送り出すことを⽬指す。
したがって、海洋システム⼯学科では、⼯学部のアドミッション・ポリシーに加えて、⼀般選抜では、次のような学⽣を求める。

  1. 海洋システム⼯学に対する強い関⼼があり、この分野で、⼈と調和した豊かな社会の発展に貢献する意欲をもっている⼈
  2. 論理的な思考⼒と豊かな創造⼒の獲得をめざし、学習意欲を継続できる⼈
  3. ⾼い倫理観をもって課題解決に意欲的に取り組む⼈

海洋システム⼯学科では、多様な⼈材を選抜するために総合型選抜を実施する。総合型選抜においては、⼯学部のアドミッション・ポリシーに加えて、次のような学⽣を求める。

  1. 海洋システム⼯学分野において先駆的に活動する意欲がある⼈
  2. 海洋システム⼯学で扱う、海という⾃然と船舶や海洋構造物などの海で使われる⼈⼯物に強い興味や関⼼がある⼈
  3. ⾼い倫理観を持ち⾃⾝の学業・⽣活に対して責任感のある⼈
  4. 海洋システム⼯学における諸課題に取り組むための基礎的な数学の素養、物理学の素養を⾝につけている⼈

<機械⼯学科>

持続的発展が可能な社会を構築していくことが求められる中で、⼈・環境と共存・共⽣する機械技術、機械システムの確⽴が必要不可⽋となっている。そのために機械⼯学科では、機械⼯学を中⼼とした幅広い知識、技能と、豊かな⼈間性、倫理観を持ち、⼤阪から地球規模までの機械⼯学における重要な課題を、材料からシステム、環境、エネルギーまで、原⼦・分⼦レベルのナノ・マイクロスケールから社会のマクロスケールまで多⾓的、俯瞰的な視点で認識・考察して、主体的に克服・解決法を発想し、実践する⼈材を育成することを⽬標とする。
したがって、機械⼯学科では、⼯学部のアドミッション・ポリシーに加えて、次のような学⽣を求める。

  1. 機械⼯学の幅広い技術・学術に強い関⼼があり、社会の持続可能な発展に貢献する意欲を持つ⼈
  2. 機械⼯学に関する専⾨知識と技術、論理的な思考⼒、豊かな創造⼒の獲得を⽬指し、勉学意欲を持つ⼈
  3. 機械⼯学に関する専⾨知識と技術をもとに、国際的な視野で豊かな社会の構築に貢献する意欲を持つ⼈
  4. ⾼い倫理観を持ち、機械⼯学に関する専⾨知識と技術を利⽤して、社会の諸問題の解決に意欲的に取組む⼈

<建築学科>

成熟期を迎えた社会の諸課題を的確に把握し、持続可能な⽣活空間を実現するためには、⼯学から⾃然科学、⼈⽂社会科学に⾄るまで、幅広い領域の知識・技能を統合する必要がある。
建築学科は芸術・学術・技術に⽴脚した「建築総合教育」と、学⽣の個性を育てる「少⼈数教育」によって、社会の諸課題に対し専⾨的な知識・技能を統合し、持続可能な⽣活空間の実現にむけて主体的に⾏動できるような、柔軟な発想⼒と論理的な思考⼒を備えたデザイナーやエンジニアの育成を⽬指す。
したがって建築学科では、⼯学部のアドミッション・ポリシーに加え次のような学⽣を求めている。

  1. 建築という形のあるものを実現するための芸術・学術・技術に幅広く興味のもてる⼈
  2. ⽴体的な思考にもとづく空間やものづくりに主体的に取り組める⼈
  3. ⾃分の意⾒を他⼈に伝えるコミュニケーションに意欲のある⼈

<都市学科>

社会経済情勢、環境問題、災害対策、国際化などにより都市のあるべき姿は常に変化してきた。都市固有の歴史と⽂化を継承・発展させつつ、環境への負荷を低減し、⼈間活動と⾃然環境が調和した、豊かでかつ災害などの外的インパクトにも強く柔軟に対応できる、安全・安⼼で機能的な都市、すなわち「持続可能都市」の実現が強く求められている。都市学科では、この持続可能都市を探求し、またその構築および維持管理に係る技術について学び、それらの最先端課題について研究する。都市学科の教育研究対象は、⼈間社会の介在する公共空間であり、恵みと破壊をもたらす⾃然現象でもある。また、その課題は地域性とともに普遍性を有し、その現象は微⽣物スケールから地球規模のスケールにいたるまで⼤きな幅がある。そのため、都市学科では⼯学部のアドミッション・ポリシーに加えて、次のような学⽣を求める。

  1. 都市の成り⽴ちや機能、現状の課題について⽇ごろから興味・関⼼があり、社会全体の幸福に貢献できる⼈。
  2. 数学や理科などの⾃然科学分野の基礎学⼒を有し、それらの⼯学的応⽤について関⼼がある⼈。
  3. 地理や歴史、公⺠などの社会の基礎学⼒を有し、⽂明の汎⽤性と⽂化の固有性の双⽅を尊重し、学ぶことができる⼈。
  4. 継続的に外国語を学ぶことができる⼈。また、⼊学後に⽇本語または英語による講義が受講可能であり、外国語資料の読解および英語での交流・発表に意欲のある⼈。
  5. 都市に関わる問題について、対⽴する意⾒を公正に評価し、複合的な問題について多⾯的にとらえ、科学的根拠に基づきながら⾃⾝の意⾒を述べることができる⼈。

<電⼦物理⼯学科>

グローバル社会の持続可能な発展には、情報通信、エネルギー、交通等、多様な技術分野の進歩が不可⽋である。これらに共通する基盤技術である、電⼦デバイスのさらなる⾼度化・⾼機能化、新規創成が様々な産業分野において求められている。そのような要求に応えるには、確固たる物理的基礎に⽴脚した電⼦技術に基づく、より独創的な発想が必要である。
電⼦物理⼯学科は、このような社会的要請に応えるために、従来の電⼦⼯学の範疇を超える、電⼦材料、電⼦物性に⼒点を置いた教育を⾏うことで、幅広い物理的視野と電⼦技術の素養をもち、⾼い創造牲を発揮できる⼈材を育成することを⽬標とする。

(求める学⽣像)
したがって、電⼦物理⼯学科では、⼯学部のアドミッション・ポリシーに加え次のような学⽣を求める。

  1. 物理学や電気・電⼦⼯学に対する強い関⼼があり、専⾨知識と技術を体系的に学び、それを幅広い⼯学に応⽤することで社会の発展に貢献する意欲をもつ⼈。
  2. 論理的な思考⼒と豊かな想像⼒の獲得を⽬指し、勉学意欲に溢れる⼈。
  3. 物質がもつ電気、磁気、光などの物理学的性質の解明と新規機能の開拓、実験的また理論的解明などの幅広い電⼦・物理の科学技術に強い興味を持ち、主体的かつ積極的に学修・研究する意欲に溢れる⼈。
  4. 外国語能⼒に優れ、国際的視野をもって新たな課題を⾒出し、その解決に積極的に挑 戦する意欲をもつ⼈。
  5. ⾼い倫理観をもって課題解決に意欲的に取り組む⼈。

<情報⼯学科>

⾼度にグローバル化・ネットワーク化された情報化社会の発展に貢献するためには、情報と通信の劇的な変化に柔軟に対応していくことが必要である。そのために情報⼯学科では、情報の伝送・収集・蓄積から分析・活⽤に⾄るプロセスの理解を通して、基礎から最先端までの幅広い視野にたって情報⼯学の教育・研究を⾏うことにより、豊かな⼈間性と⾼い倫理観、論理的な思考⼒を併せ持つ活⼒のある情報技術者・研究者を育てることを⽬標とする。
したがって、情報⼯学科では、⼯学部のアドミッション・ポリシーに加え、次のような学⽣を求める。

  1. 情報⼯学の基礎から応⽤について強い関⼼があり、グローバル化・ネットワーク化された情報化社会の発展に寄与しようとする意欲を持っている⼈
  2. 新しい情報通信技術を創出するための論理的な思考⼒と柔軟な創造⼒の獲得をめざして、向学⼼に溢れる⼈
  3. 情報⼯学に関する専⾨知識と技術を基に、国際的視野をもって豊かな社会の構築に貢献できる⼈
  4. ⾼い倫理観を持ち、情報技術を利⽤して社会の諸問題の解決に意欲的に取り組める⼈

<電気電⼦システム⼯学科>

今⽇の社会はグローバル化し、⾼度にネットワーク化された情報化社会へと⾰新的に移⾏し続けている。電気電⼦システム⼯学科では、このような社会構造の劇的な変化に柔軟に対応し、豊かで快適な⽇常⽣活を⽀え、発展させていくため、電気⼯学、通信⼯学、システム⼯学を基礎とした最先端の電気電⼦システム⼯学に関する教育研究を⾏うことにより、幅広い視野と豊かな⼈間性、深い教養と厳格な倫理観をもった国際的に活躍できる技術者・研究者を育てることを⽬標とする。
したがって、電気電⼦システム⼯学科では、⼯学部のアドミッション・ポリシーに加え、次のような学⽣を求める。

  1. 電気電⼦システム⼯学に対する強い関⼼があり、専⾨知識と技術を体系的に学び、応⽤し、社会の発展に貢献する意欲をもっている⼈
  2. 電気電⼦システム⼯学に対する論理的な思考⼒と豊かな創造⼒の獲得をめざし、勉学意欲に溢れる⼈

<応⽤化学科>

持続可能な社会の発展に貢献するためには、地球環境に調和した、⼈類に役⽴つ新しい化学物質を創出していくことが必要である。そのために応⽤化学科では、物質の構造、性質、反応を原⼦・分⼦レベルから理解することを通して、基礎から最先端までの幅広い視野に⽴って化学の教育・研究を⾏うことにより、豊かな⼈間性と⾼い倫理観、グローバルな視野を併せ持ち、技術⾰新にも適応することができる化学技術者・研究者を育てることを⽬標にしている。
したがって、応⽤化学科では、⼯学部のアドミッション・ポリシーに加え、次のような学⽣を求めている。

  1. 化学の基礎と応⽤について強い関⼼があり、持続可能な社会の発展に貢献する意欲を持っている⼈
  2. 新しい物質や化学技術を創造するための論理的な思考⼒と柔軟な創造⼒の獲得をめざして、向学⼼に溢れる⼈
  3. 化学に関する専⾨知識と技術を基に、国際的視野をもって地球環境に調和した豊かな社会の構築に貢献できる⼈
  4. ⾼い倫理観を持ち、化学技術を利⽤して社会の諸問題の解決に意欲的に取り組める⼈

<化学⼯学科>

⼈類社会の持続的発展のためには、地球環境に配慮し、限りある資源の有効かつ循環的な利⽤が不可⽋である。そのために化学⼯学科では、原料から化学⼯業製品を⽣産するプロセスの開発、設計および操作に関する基礎理論とその応⽤、すなわち、化学だけでなく⽣物学や物理学等にわたる広領域化、理論の⾼度化、精密化に関する教育・研究を⾏うことにより、地球環境と調和した豊かな社会の構築に貢献できる優れた技術者・研究者を育てることを⽬標とする。
したがって、化学⼯学科では、⼯学部のアドミッション・ポリシーに加え、次のような学⽣を求める。

  1. 新しい物質の科学と技術に対する強い関⼼があり、地球環境と調和した豊かな社会の発展に貢献する意欲をもっている⼈。
  2. 論理的な思考⼒と豊かな創造⼒の獲得をめざし、勉学意欲に溢れる⼈。
  3. 外国語能⼒に優れ、国際的視野をもって社会に貢献することをめざす⼈。
  4. ⾼い倫理観をもって課題解決に意欲的に取り組む⼈。
  5. ⾼等学校における教科・科⽬を広く学習し、⾼い基礎学⼒を有している⼈。
  6. 化学⼯学における諸課題に取り組むための基礎的な数学の素養、物理学の素養および化学の素養を⾝につけている⼈。
  7. 英⽂を読んで理解し、書いて表現するための基礎的な能⼒を⾝につけている⼈。
  8. 化学⼯学科のディプロマ・ポリシーやカリキュラム・ポリシーを理解し⾃⾝の将来と結びつけて考える事ができる⼈。

<マテリアル⼯学科>

現代の⽂明を象徴する様々な機器は、⽬的に応じたいくつもの「材料」によって構成されている。すなわち、時代の進歩には新しい材料の設計と開発が求められている。マテリアル⼯学科では、豊かな社会を築くため、最先端の材料に関する教育研究を⾏うことにより、幅広い視野と豊かな⼈間性、深い教養と厳格な倫理観をもった国際的に活躍できる技術者・研究者を育てることを⽬標とする。
したがって、マテリアル⼯学科では、⼯学部のアドミッション・ポリシーに加え、次のような学⽣を求める。

  1. 科学・技術の基盤であるマテリアル⼯学に強い関⼼があり、地球環境と調和した豊かな社会の発展に貢献する意欲をもっている⼈
  2. 論理的な思考⼒と豊かな創造⼒の獲得をめざし、勉学意欲に溢れる⼈
  3. 外国語能⼒に優れ、国際的視野をもって社会に貢献することを⽬指す⼈
  4. ⾼い倫理観をもって課題解決に意欲的に取り組む⼈

<化学バイオ⼯学科>

化学バイオ⼯学科では、物質・⽣命およびその変化を原⼦・分⼦レベルや遺伝⼦・細胞レベルで理解できる基本的考え⽅を⾝につけ、化学・バイオに関わる基礎理論と技術の実際を学ぶ。さらに、化学・バイオの先端領域で活躍し、かつ技術者としての責任感・倫理観を⾝につけ、広く社会に貢献できる⼈材を育成することを⽬指す。そのため、本学科ではいずれの選抜⽅法においても、⼯学部のアドミッション・ポリシーに加え、次のような⼈を求める。

  1. 化学・バイオについての基礎知識を理解できる能⼒を有し、意欲的に勉学に取り組める⼈
  2. 化学現象や⽣命現象に対する興味と探究⼼が強く、新技術の開発に熱意を有する⼈
  3. 実験や⾃然観察が好きな⼈
  4. 論理的な記述、論理的な発表⼒など、研究能⼒とともにコミュニケーション能⼒を⾼める意欲を有する⼈
  5. 幅広い教養の習得に熱意をもち、倫理観をもって⾏動できる⼈