生活科学部 3ポリシー

学位授与の方針 (ディプロマ・ポリシー)

⽣活科学部が養成する⼈材像とは、現代社会の⽣活問題を学際的、複合的に学修し、⽣活や社会の問題に関する意識をもち、問題解決の理論的、実践的知識と能⼒をもつことのできる者である。専⾨分野だけでなく、学際的な視点をもち、理論的考察にとどまらず、学修成果を現実の社会に還元できる者を養成する。
上記の⼈材を養成するため、⽣活科学部では、「知識・理解」、「技能」、「実践的姿勢」、「統合的な学修経験と創造的思考⼒」の観点から、各学科における学修成果の⽬標を定め、これに到達した者に対して学⼠(⽣活科学)の学位を授与するものとする。

<⾷栄養学科>

⾷栄養学科では、⾷栄養学分野における研究基礎⼒及び臨床における実践⼒と研究⼒を育成するためのカリキュラムを⽤意し、学⽣には⾃らの学修意欲と興味・関⼼、キャリアデザインに応じて科⽬を選択させる。基幹教育科⽬の履修を通じて基本的教養と国際感覚を、学科基礎科⽬の履修を通じて専⾨分野に関する基礎的な知識・技能等を、これに続く学科専⾨科⽬の履修を通じて、⾼度な知識・技能等を修得し、所定の期間在学して所定の単位を修得した学⽣に学⼠(⽣活科学)の学位を授与する。
⾷栄養学科では、養成する⼈材像に基づき、(知識・理解)、(技能)、(実践的姿勢)、(統合的な学修経験と創造的思考⼒)の領域において、以下のような学修成果をめざす。

(知識・理解)

  • 基幹教育で学ぶ⾃然科学、社会科学、⼈間科学に関する知識を通じて、基本的教養と国際感覚を⾝につけるとともに、専⾨科⽬の履修により、⾷や栄養、健康の相関関係に関する知識を体系的に学び、専⾨知識と総合知識の双⽅を基礎とする思索⼒、理解⼒、洞察⼒を⾝につけ、それに基づき柔軟な思考ができる。

(技能)

  • ⾷資源の確保、その衛⽣的な取り扱い、さらには加⼯調理から流通に⾄るまでの段階で求められる基本的技能を備え、また、傷病者を含めた⼈々の⾷を通じて⽣活の質の向上に寄与することができる。

(実践的姿勢)

  • ⾷と栄養と健康に関して社会の指導的⽴場を担う管理栄養⼠・研究者・教育者・技術者を養成する中で、実践⼒、指導⼒、解決⼒を兼ね備えている。
  • 学際的学修を通じて、⾷を中⼼としながらも、専⾨領域を超えて問題を探求する姿勢を持ち、個⼈から地域コミュニティー、更にはグローバルな観点から現代⽣活を捉え、問題解決に向けて正確な情報を収集し、実践応⽤することができる。

(統合的な学修経験と創造的思考⼒)

  • これまでに修得した知識・技能・実践⼒等を、総合的に活⽤し、⾷と栄養、健康科学および医科学に⽴脚し、⾃らが⽴てた新たな課題にそれらを適⽤し、その課題を解決することができる。

<居住環境学科>

居住環境学科は、基幹教育科⽬の履修を通じて基本的教養と国際感覚を、専⾨基礎科⽬の履修を通じて専⾨分野に関する基礎的な知識・技能等を、これに続く専⾨応⽤科⽬の履修を通じて、⾼度な知識・技能等を修得し、所定の期間在学して所定の単位を修得した学⽣に学⼠(⽣活科学)の学位を授与する。
居住環境学科では、養成する⼈材像に基づき(知識・理解)、(技能)、(実践的姿勢)、(統合的な学修経験と創造的思考⼒)の領域において、以下のような学修成果をめざす。

(知識・理解)

  • 基幹教育を通じて、⾃然科学、社会科学、⼈間科学に関する知識をもつともに、専⾨教育において、住宅、建築分野およびこれらに関連する⾃然科学、技術、⼯学、数学分野の知識・技術などを修得し、応⽤的に⽤いることができる。
  • ⼈間⽣活と社会、⽂化、環境に関する総合的理解と、バランスのとれた判断⼒、住宅・環境・建築技術者に必要な⾃然科学や情報技術の知識・理解⼒を⾝につける。

(技能)

  • 安全で快適な空間を創造的に計画し、計画案を図⾯や模型などの媒体を⽤いて他者に伝達することができる。居住⽣活・居住空間に関する幅広くて深い理解と⾼度な計画能⼒や住宅、建築、地域環境の技術および関連分野の技術に関する知識と応⽤能⼒を⾝につける。

(実践的姿勢)

  • 地域社会および国内外の居住空間やそれを取り巻く環境に関する課題を⾒出し、⽣活者の視点をもって、企画から⽴案、実⾏に⾄る実践的な問題解決ができる。共同作業や実務に役⽴つ論理的プレゼンテーション能⼒と、他者と協調して⾏動し、リーダーシップを取ることができるコミュニケーション能⼒を⾝につける。

(統合的な学修経験と創造的思考⼒)

  • 修得した知識、技能を⽤いて、⾃ら探求あるいは他者との協働を通して、未知の知⾒を明らかにし、問題解決のための新たな解決策を提⽰することができる。快適で美的な空間を設計し、デザインするための創造的能⼒、居住空間・環境における課題を発⾒し、与条件のもとで企画・⽴案・実⾏を⾏う能⼒を⾝につける。

<⼈間福祉学科>

⼈間福祉学科では、基幹教育科⽬の履修を通じて基本的教養と国際感覚を、学科基礎科⽬の履修を通じて専⾨分野に関する基礎的な知識・技能等を、これに続く学科専⾨科⽬の履修を通じて、⾼度な知識・技能等を修得し、所定の期間在学して所定の単位を修得した学⽣に学⼠(⽣活科学)の学位を授与する。
⼈間福祉学科では、養成する⼈材像に基づき(知識・理解)、(技能)、(実践的姿勢)、(統合的な学修経験と創造的思考⼒)の領域において、以下のような学修成果をめざす。

(知識・理解)

  • 基幹教育を通じて⾃然科学、社会科学、⼈間科学に関する知識を得るともに、専⾨教育の中で得た知識を統合し、社会⽣活を多⾯的にとらえ、⼈⼝構造や社会構造の変化、地域社会の変貌にともなって⽣起する現代の⽣活課題を把握することができる。
  • ⽣活と環境、個⼈と社会の関係、⽣涯にわたる⼈間の⼼⾝の発達と⼼理・社会的援助について理解し、修得した知識を応⽤することができる。

(技能)

  • 多様な⾔語や情報通信技術(ICT)などを活⽤し、対⼈援助の場⾯で求められるコミュニケーションの技能を⽤いて、⼈と関わることができる。
  • ⽣活課題を発⾒し、必要な情報を収集し、複眼的・論理的に分析することができる。
  • ⽣活課題を解決するために社会資源を活⽤することができる。
  • ⽣活課題を解決するために必要な技能(洞察⼒、実践⼒、指導⼒、解決⼒など)の基礎を⾝につけている。

(実践的姿勢)

  • 他者と協働して、課題解決に向けた⽅策を⽴案し、実⾏することができる。
  • ⼈権や社会正義に基づき、⾃分の責任で判断し、⾏動できる。
  • ⾃⼰理解と他者理解を深めていく姿勢を持つ。

(統合的な学修経験と創造的思考⼒)

  • 修得した知識・技能・実践⼒などを総合的に活⽤し、⼈と社会における新たな課題の解決に取り組むことができる。

教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)と4年間の流れ

⽣活科学部の教育課程は、⼤阪公⽴⼤学全体の基本⽅針とも連動し、「基幹教育科⽬」及び各学科に設置する「専⾨科⽬」を⼤きな柱とし、各学科の教育⽬標にあわせたカリキュラムが編成されている。また、本学部の教育課程は、学際的、かつ実践的な教育を重視し、各学科のディプロマ・ポリシーを実現するため、それぞれ学科の特⾊を⽣かした編成⽅針となっている。

<⾷栄養学科>

「⾷栄養学科」においては、本学科のディプロマ・ポリシーで掲げた学修成果に⽰された(知識)(技能)等を修得できるように、次の科⽬群を基幹教育科⽬、専⾨科⽬(専⾨導⼊科⽬、専⾨基礎分野、専⾨分野、⾃由選択科⽬、教職科⽬)として設置する。学⽣には、管理栄養⼠養成課程に課せられた必修科⽬を履修させるとともに、⾃らの学修意欲と興味や関⼼、キャリアデザインに応じて、2つの履修モデルコースを設置する。

  • ⾷品栄養学コース:主に⾷品栄養学分野における技術者・研究者を志望する者を対象とするコース
  • 実践栄養学コース:主に実践栄養学分野における研究者・実践者を志望する者を対象とするコース

両コースでは、専⾨基礎分野、専⾨分野において、⾷栄養学分野の専⾨性を、さらに履修モデルコースにより先進性の⼀層⾼い授業、実習を提供する。
以下の(1)〜(6)を通じて、学科共通の学修⽬標を達成するとともに、(7)の学⽣のキャリアデザインに応じた2つの学科内履修モデルコースでの学修によって、より専⾨性、先進性の⾼い能⼒を⾝につけさせ、⾷と栄養と健康に関して社会の指導的⽴場を担う管理栄養⼠・研究者・教育者・技術者の養成を⾏う。以上により、本学科の特⾊に応じた統合的な教育を⾏う。

  1. 本学科での学びの導⼊である⾷栄養学概論の専⾨導⼊科⽬を主として1年次に配置する。
  2. 総合教養科⽬、初年次教育科⽬、情報リテラシー科⽬、外国語科⽬、健康・スポーツ科学科⽬(基幹教育科⽬)を主として1年次に配置する。
  3. 専⾨教育を受講するにあたって不可⽋な基礎事項を修得する基礎教育科⽬(基幹教育科⽬)を主として1年次に配置する。専⾨知識を問う⼀般的な試験に加え、問題意識、論理的な展開を測る論述試験、レポートによって、学修成果を評価する。
    これによりディプロマ・ポリシーで⽰した⾃然科学、社会科学、⼈間科学に関する知識を修得するとともに、⾷や栄養、健康の相関関係に関する知識を体系的に学び、柔軟な思考といった(知識・理解)の基盤を形成する。
  4. ⾷・栄養学の専⾨家を養成するに必要な専⾨基礎の講義と実習を主として、2年次・3年次に配置する。専⾨知識を問う⼀般的な試験に加え、問題意識、論理的な展開を測る論述試験、レポートによって、学修成果を評価する。
  5. ⾷・栄養学の専⾨家を養成するに必要な実地体験(臨地実習)を含む講義、実験、実習を主として3年次に配置する。論述試験、レポートによって、学修成果を評価する。
    これによりディプロマ・ポリシーで⽰した⾷資源の確保、その衛⽣的な取り扱い、さらには加⼯調理から流通に⾄るまでの段階で求められる基本的技能、また、傷病者を含めた⼈々の⾷を通じて⽣活の質の向上に寄与するための(技能)の基盤を形成する。
  6. ⾃らの学びの成果を具現化する演習を3年次、4年次に配置する。レポートによって、学修成果を評価する。
    これによりディプロマ・ポリシーで⽰した学際的学修を通じて、⾷を中⼼としながらも、専⾨領域を超えて問題を探求する姿勢を持ち、個⼈から地域コミュニティー、更にはグローバルな観点から現代⽣活を捉え、問題解決に向けて正確な情報を収集し、実践応⽤する(実践的姿勢)を修得させる。
  7. それぞれのコースに求められる専⾨性、先進性の⾼い知識、能⼒を涵養する卒業論⽂研究や総合演習を4年次に配置する。
    これによりディプロマ・ポリシーで⽰した修得した知識・技能・実践⼒等を、総合的に活⽤し、⾷と栄養、健康科学および医科学に⽴脚し、⾃らが⽴てた新たな課題にそれらを適⽤し、その課題を解決することができる(統合的な学修経験と創造的思考⼒)を涵養する。

<居住環境学科>

「居住環境学科」においては、ディプロマ・ポリシーを踏まえて、4年間の学⼠課程によって、今⽇の技術者に求められる以下の(1)〜(5)の基礎的素養から各種の専⾨的な知識・技術を学ぶとともに、それらを総合して、(6)にある総合的なデザイン⼒を修得し、主体的に課題解決に向けて取り組む⼒、またそのために不可⽋となるプレゼンテーション能⼒、及びコミュニケーション能⼒といった技能を⾝につける。学ぶべき専⾨知識には、⾝の回りの⽣活⽤具やインテリアから、住宅、建築、居住地(地域)、都市に⾄る多様なレベルでの計画、設計、管理に関する理論と技術の学修が含まれる。

  1. 総合教養科⽬、初年次教育科⽬、情報リテラシー科⽬、外国語科⽬、健康・スポーツ科学科⽬(基幹教育科⽬)を主として1年次に配置する。⼈が居住することの意味を考え、まず「⼈間とは何か」を考えるための基礎的素養を⾝につける。⼈間とは何かを考える上での⼿がかりとなる哲学、倫理学、⽂学、社会学、経済学、法学などの基礎的知識を学ぶ。また空間構造を解析する基礎となる数学、物理学、地理学、情報学等の基礎を学ぶ。さらに美しい空間や物をつくるために必要な美学・⼼理学などを学ぶとともに美的感性を磨く。また、1年次に導⼊科⽬として居住環境学概論を置き、居住環境学科の特⾊である⽣活者としての視点の持つ意味や重要性、居住環境学における問題意識、倫理観を育む基盤を形成する。これにより⼈間⽣活と社会、⽂化、環境に関する総合的理解といったディプロマ・ポリシーに⽰した(知識・理解)の基盤を⾝につける。
  2. 2年次の専⾨基礎科⽬、3年次の専⾨応⽤科⽬によって、ディプロマ・ポリシーに⽰した(知識・理解)を⾝につける。住む⼈・使う⼈の視点を⾝につけるために、⼈の⽣活、住み⽅や⾏動、動作、⼼理・⽣理などの特性を学ぶ。その理解を基に、都市空間や居住地(地域)、住居などの居住環境に対する要求を把握し、さらにその要求を居住環境の設計・計画に反映させる技術を修得する。これらの知識・技術を修得するために主として計画系の専⾨科⽬である住居計画学や建築計画学などを配置する。専⾨知識を問う⼀般的な試験に加え、問題意識、論理的な展開を測る論述試験、レポートによって、学修成果を評価する。
  3. 2年次の専⾨基礎科⽬、3年次の専⾨応⽤科⽬によって、ディプロマ・ポリシーに⽰した(知識・理解)を⾝につける。都市空間や居住地(地域)、住居などの居住環境の計画や管理に関わる制度や仕組みについて学ぶ。良好な住まいを確保できないなどの住宅問題に対し、その問題の特質や発⽣するメカニズムを理解する実践的姿勢と共に、その改善に必要な制度や施策を⽴案できる計画技術を修得する。これらの知識・技術を修得するために、法規や制度に関わる専⾨科⽬である居住企画・経営論や建築・環境法規などを配置する。専⾨知識を問う⼀般的な試験に加え、法規集を使いこなす技能を測る試験、即⽇設計の中で適法性をチェックする試験によって、学修成果を評価する。
  4. 2年次の専⾨基礎科⽬、3年次の専⾨応⽤科⽬によって、ディプロマ・ポリシーに⽰した(知識・理解)を⾝につける。住宅や建物における構造の安全性や快適性について学ぶ。構造の安全性を確保するための適切で実践的な構法・構造計画や、その基礎にある構造⼒学や各種の構造学を学ぶ。また居住環境の快適性を確保するには、温熱環境・空気環境・光環境などに関する問題を総合的かつ実践的に解決する必要があり、それらの基礎となる環境⼯学と設備⼯学を学ぶ。これらの知識・技術・実践的技能を修得するために、建築構造・環境に関わる専⾨科⽬である構造⼒学1・2や居住環境⼯学1・2などを配置する。専⾨知識と計算⼒を問う⼀般的な試験、及びその意味を体感する実験によって学修成果を評価する。
  5. 2年次の専⾨基礎科⽬、3年次の専⾨応⽤科⽬によって、ディプロマ・ポリシーに⽰した(知識・理解)を⾝につける。環境・建築材料に関わる知識・技術・実践的技能を学ぶ。建物の安全性と密接に関係している材料強度などの物理的特性、シックハウス症候群や室内環境の汚染に関係する接着剤や塗料などの化学的特性を理解する。さらに⽊質資源材料に代表されるようなエコマテリアルに関する知識や、地球環境問題に対する造詣を深める。これらの知識・技術・実践的技能を修得するために、建築材料、施⼯に関わる専⾨科⽬である建築材料学や建築施⼯法などを配置する。専⾨知識と計算⼒を問う⼀般的な試験、及びその意味を体感する実験によって学修成果を評価する。
    これらの専⾨教育を通じて、ディプロマ・ポリシーに⽰した(知識・理解)、住宅、建築分野およびこれらに関連する⾃然科学、技術、⼯学、数学分野の知識・技術などを修得し、応⽤的に⽤いることができるようにする。
  6. 1年次から3年次までの設計製図によって、空間や物づくりのための総合的なデザイン⼒を修得する。1年次に基礎設計製図、2年次に設計製図1、設計製図2、3年次に設計製図3を置き、創造的デザイン⼒、及び実践的な技能を修得する。また、デザインや居住地(地域)を対象としたフィールドワークを実施する。個⼈または集団による作業によって作成する作品とそのプレゼンテーションによって学修成果を評価する。さらに、4年次に卒業研究をおく。

これらにより、安全で快適な空間を創造的に計画し、計画案を図⾯や模型などの媒体を⽤いて他者に伝達することができる(技能)を修得させるとともに、企画から⽴案、実⾏に⾄る実践的な問題解決ができる(実践的姿勢)および修得した知識、技能を⽤いて、⾃ら探求あるいは他者との協働を通して、未知の知⾒を明らかにし、問題解決のための新たな解決策を提⽰することができる(統合的な学修経験と創造的思考⼒)を修得させる。

<⼈間福祉学科>

「⼈間福祉学科」においては、ディプロマ・ポリシーを踏まえて、以下の(1)〜(8)を通じて、学修⽬標を達成するとともに、学⽣のキャリアデザインに応じた専⾨性の⾼い能⼒を⾝に付けさせる。本学科の特⾊に応じた4年間の教育を⾏うとともに、学部教育において、社会福祉⼠養成及び公認⼼理師養成も合わせて⾏う。

  1. 専⾨的な知識と⽅法を体系的に学ぶために、専⾨科⽬を設置する。⼈間の⼼⾝に関する専⾨知識、家族や社会の構造や⽣活課題に関する専⾨知識、⼈間と社会との関係に関する専⾨知識を体系的に修得する。専⾨知識を問う⼀般的な試験に加え、問題意識、論理的な展開を測る論述試験、レポートによって、学修成果を評価する。
  2. ⼈間福祉に関連した多様な基礎知識と基本的な学修能⼒を⾝につけるため、1年次、2年次に基幹教育科⽬として、総合教養科⽬、初年次教育科⽬、情報リテラシー科⽬、基礎教育科⽬、外国語科⽬、健康・スポーツ科学科⽬を置く。特に、⼈権に関する科⽬の履修を推奨する。専⾨知識を問う⼀般的な試験に加え、問題意識、論理的な展開を測る論述試験、レポートによって、学修成果を評価する。基幹教育を通じて、⾃然科学、社会科学、⼈間科学に関する知識をもつともに、専⾨教育の中で得た知識を統合し、社会⽣活を多⾯的にとらえるための(知識・理解)の基盤を形成する。
  3. 学際的な視点を養うため、1年次において、⼈間福祉に関連する諸科学を概観し、基本的な視点を獲得するための科⽬として⼈間福祉学概論を置くとともに基盤となる専⾨基礎科⽬を配置する。専⾨知識を問う⼀般的な試験に加え、問題意識、論理的な展開を測る論述試験、レポートによって、学修成果を評価する。
  4. ⼈間福祉にかかわる広範囲な知識を⾝につけるための専⾨共通科⽬を主として1年次、2年次に配置する。専⾨知識を問う⼀般的な試験に加え、問題意識、論理的な展開を測る論述試験、レポートによって、学修成果を評価する。
  5. 学⽣個⼈の関⼼を掘り下げることができるよう専⾨応⽤科⽬を3年次以降配置する。専⾨知識を問う⼀般的な試験に加え、問題意識、論理的な展開を測る論述試験、レポートによって、学修成果を評価する。
  6. 知識の活⽤能⼒、論理的思考⼒、課題探求⼒、問題解決⼒、プレゼンテーション能⼒、コミュニケーション能⼒等、社会⽣活において必須となる汎⽤的な能⼒を育成するため、⼈間福祉学演習を必修科⽬として3年次に置く。
    これらを通じて、ディプロマ・ポリシーで⽰した(知識・理解)、すなわち、⾃然科学、 社会科学、⼈間科学に関する知識、⽣活と環境、個⼈と社会の関係、⽣涯にわたる⼈間の⼼⾝の発達や⼼理・社会的援助の理解、修得した知識の応⽤を達成する。対⼈援助の場⾯で求められるコミュニケーションの技能、⽣活課題を発⾒し、必要な情報の収集、複眼的・論理的分析、⽣活課題を解決するための社会資源の活⽤など、⼼理・社会的課題を解決するために必要な(技能)を修得する。
  7. ⼼理や福祉の実践的な能⼒を修得するため演習や実習科⽬を主として3年次、4年次に置く。これらの演習・実習を通じて、他者との協働、課題解決に向けた⽅策の⽴案、⼈権や社会正義に基づき、⾃分の責任で判断・⾏動する姿勢、⾃⼰理解と他者理解を深めていこうとする姿勢といった、ディプロマ・ポリシーで⽰した(実践的姿勢)を⾝につけさせる。
  8. 修得した知識や技術を統合し、⼈間福祉に関する現代の課題に接近し、その解決のための実践的・学術的能⼒を育成するため、4年次に卒論演習・卒業論⽂を必修科⽬として置く。

これらを通じて、修得した知識・技能・実践⼒などを総合的に活⽤し、⼈と社会における新たな課題の解決に取り組むことができるといったディプロマ・ポリシーで⽰した(統合的な学修経験と創造的思考⼒)を修得させる。

なお、各学科とも上記の試験、レポート、授業中の⼩テストや発表などの平常点などの評価⽅法および評価基準については、授業内容の詳細とあわせてシラバスにおいて科⽬ごとに明⽰する。

4年間の流れ

4年間の流れ

入学者受入の指針 (アドミッション・ポリシー)

⽣活科学部は「健康」「環境」「福祉」を基礎概念とし、⽣活を取り巻く3分野を研究対象とする⾷栄養学科、居住環境学科、⼈間福祉学科の3学科から構成され、分野横断的な教育研究を⾏う。既知の問題を効率的に解く能⼒だけでなく、⼈間⽣活の多様な側⾯を新たな視点や感性によって捉え、⾃ら問題を発⾒して解決策を⾒出すことのできる⼈材の育成を⽬指す。
したがって、⽣活科学部では、次のような学⽣を求めている。

【⽣活科学部の求める学⽣像】

  • 本学部の学問分野に興味を持ち、将来にわたって学習を継続する意志を有する⼈
  • 学習のための基礎的能⼒を有し、論理的な思考を⾏うことができる⼈
  • ⾃⼰学習や協働を通して学問を探究し、⾃らの経歴を形成することができる⼈

<⾷栄養学科>

(1)学科が⾏う⼈材育成⽅法

安全、安⼼な⾷環境の創造を通じた健康増進のために、⾷・栄養学をはじめ、化学、⽣物、物理、数学、英語などの基礎学⼒や、根拠に基づくプレゼンテーションや討論の技能を有し、社会や地域の⾷・栄養問題を解決することのできる⼈材の育成を⽬指す。
したがって、⾷栄養学科では、次のような学⽣を求めている。

(2)求める学⽣像

  1. ①⾷・栄養に関する学問分野に興味を持ち、将来にわたって学習を継続する意志を有する⼈
  2. ②学習のための基礎的能⼒を有し、論理的な思考を⾏うことができる⼈
  3. ③⾃⼰学習や協働を通して⾷品栄養科学や栄養⽣命科学を探究し、⾃らの経歴を形成することができる⼈

(3)⼊学者選抜の基本⽅針

本学科は多様な⼈材を選抜するために、⼀般選抜、学校推薦型選抜、国際バカロレア特別選抜、私費外国⼈留学⽣特別選抜を実施する。ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシーで⽰した(知識・理解)、(技能)、(実践的姿勢)、(統合的な学修経験と創造的思考⼒)の⽬標を達成するための基礎が備わっていることを確認するために、次の「学⼒の3要素」に関する成果に基づいて⼊学者選抜を⾏う。

  1. ①知識・技能
    ⼤学⼊学共通テストおよび個別学⼒検査等において⼀定の⽔準の成績を収めている
  2. ②思考⼒・判断⼒・表現⼒等の能⼒
    ⼤学⼊学共通テストおよび個別学⼒検査等において⼀定の⽔準の成績を収めている
  3. ③主体性を持って多様な⼈々と協働して学ぶ態度
    ⼝述試験や志望理由書等の内容が優れている。

<居住環境学科>

(1)学科が⾏う⼈材育成⽅法

新たな居住環境の創造のために、居住環境学をはじめ、科学、技術、⼯学、数学などの基礎学⼒や、根拠に基づくデザインやプレゼンテーションの技能を有し、社会や地域の居住環境問題を解決することのできる⼈材の育成を⽬指す。
したがって、居住環境学科では、次のような学⽣を求めている。

(2)求める学⽣像

  1. ①居住環境に関する学問分野に興味を持ち、将来にわたって学習を継続する意志を有する⼈
  2. ②学習のための基礎的能⼒を有し、論理的な思考を⾏うことができる⼈
  3. ③⾃⼰学習や協働を通して学問や居住空間のデザインを探究し、⾃らの経歴を形成することができる⼈

(3)⼊学者選抜の基本⽅針

本学科は多様な⼈材を選抜するために、⼀般選抜、学校推薦型選抜、国際バカロレア特別選抜、私費外国⼈留学⽣選抜を実施する。ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシーで⽰した(知識・理解)、(技能)、(実践的姿勢)、(統合的な学修経験と創造的思考⼒)の⽬標を達成するための基礎が備わっていることを確認するために、次の「学⼒の3要素」に関する成果に基づいて⼊学者選抜を⾏う。

  1. ①知識・技能
    ⼤学⼊学共通テストおよび個別学⼒検査等において⼀定の⽔準の成績を収めている
  2. ②思考⼒・判断⼒・表現⼒等の能⼒
    ⼤学⼊学共通テストおよび個別学⼒検査等において⼀定の⽔準の成績を収めている
  3. ③主体性を持って多様な⼈々と協働して学ぶ態度
    ⼝述試験や志望理由書等の内容が優れている。

<⼈間福祉学科>

(1)学科が⾏う⼈材育成⽅法

⼈⼝構造や社会構造の変化、地域社会の変貌にともなって⽣起する現代の⽣活課題を正確に把握し、多様で深刻な個⼈及び地域の課題に対応できる⼈材の養成を⽬指す。
したがって、⼈間福祉学科では、次のような学⽣を求めている。

(2)求める学⽣像

  1. ①⼈間福祉に関する学問分野に興味を持ち、将来にわたって学習を継続する意思を有する⼈
  2. ②学習のための基礎的能⼒を有し、論理的な思考を⾏うことができる⼈
  3. ③⾃⼰学習や協働を通して、⼈とかかわり、⼈を⽀えることに関⼼をもち、福祉課題を探求し、⾃らの経歴を形成することができる⼈

(3)⼊学者選抜の基本⽅針

本学科は多様な⼈材を選抜するために、⼀般選抜、学校推薦型選抜、国際バカロレア特別選抜、私費外国⼈留学⽣選抜を実施する。ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシーで⽰した(知識・理解)、(技能)、(実践的姿勢)、(統合的な学修経験と創造的思考⼒)の⽬標を達成するための基礎が備わっていることを確認するために、次の「学⼒の3要素」に関する成果に基づいて⼊学者選抜を⾏う。

  1. ①知識・技能
    ⼤学⼊学共通テストおよび個別学⼒検査等において⼀定の⽔準の成績を収めている
  2. ②思考⼒・判断⼒・表現⼒等の能⼒
    ⼤学⼊学共通テストおよび個別学⼒検査等において⼀定の⽔準の成績を収めている
  3. ③主体性を持って多様な⼈々と協働して学ぶ態度
    ⼝述試験や志望理由書等の内容が優れている。