医学部リハビリテーション学科 3ポリシー
学位授与の方針 (ディプロマ・ポリシー)
<リハビリテーション学科>
リハビリテーション学科の⼈材養成⽅針に則り、教育⽬的に定める⼈材を育成するため、両専攻が定める卒業要件単位を修得し、次の知識と能⼒を培った学⽣に「学⼠(保健学)」の学位を授与する。
理学療法学専攻のディプロマ・ポリシー
- ⽣命の尊さと⼈の尊厳を重んじ、⼈の痛みや苦しみを分かち合える豊かな⼈間性
- 理学療法学分野における科学的専⾨知識・技術に基づき、疾病予防から⾝体機能の回復、維持・向上を図り、社会復帰や社会参加を⽬指す⼈びとを⽀援する能⼒
- 保健、医療、福祉機関や地域において、他の医療専⾨職者と連携し、調整的な機能が果たせる能⼒
- 地域社会並びに国際社会への貢献に必要な情報リテラシー能⼒とコミュニケーション能⼒
- 理学療法学専攻の社会的役割を認識し、果たすために必要な学術的探究の基礎能⼒
作業療法学専攻のディプロマ・ポリシー
- ⽣命の尊さと⼈の尊厳を重んじ、⼈の痛みや苦しみを分かち合える豊かな⼈間性
- 作業療法学分野における科学的専⾨知識・技術に基づき、疾病予防から⾝体機能の回復、維持・向上を図り、社会復帰や社会参加を⽬指す⼈びとを⽀援する能⼒
- 保健、医療、福祉機関や地域において、他の医療専⾨職者と連携し、調整的な機能が果たせる能⼒
- 地域社会並びに国際社会への貢献に必要な情報リテラシー能⼒とコミュニケーション能⼒
- 作業療法学専攻の社会的役割を認識し、果たすために必要な学術的探究の基礎能⼒
教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)と4年間の流れ
<リハビリテーション学科>
基幹教育科目と専攻専門科目とのスムーズな接続に配慮しつつ、学部共通専門科目、学科共通専門科目とともに学科の理念を具体化するコア科目群を設置する。すなわち「医学序論」、「生命倫理学」、「地域リハビリテーション論」、「在宅リハビリテーション論」等の科目を設置し、理学療法学専攻、作業療法学専攻の学生がリハビリテーションを必要とするすべての「人」を支援するために必要な倫理や基本的な知見について共に学び、協働的な実践を行うための共通の基盤を形成する。
以上を踏まえ、次のような内容に配慮して教育課程を編成する。
- 各専攻の授業を相互に受講できる学際的カリキュラム
- 入学当初から、臨床的な体験を含む演習・実習科目の実施
- 実践的なチーム医療の基礎となる教育の実施
- リハビリテーションの理念を基礎にした、医療専門職者に必要な幅広い基幹教育科目、学科共通専門科目の開講
- 学外実習施設との密接な連携による、教育と実践の効果的な学習体制の充実
- 両専攻の独自の特性を活かした教育展開
さらに、上記を踏まえて専攻ごとのカリキュラム・ポリシーを以下に定める。
(1)理学療法学専攻のカリキュラム・ポリシー
- 1〜2年次に開講する医学序論・生命倫理学・臨床心理学・人間発達学等の科目を通して、生命の尊さと人の尊厳について、人間の身体・社会的発達の観点から深く学ぶ。
- 2〜3年次に開講する運動器理学療法学・神経理学療法学・発達理学療法学・内部障害理学療法学等の科目を通して理学療法学分野の科学的専門知識・技術を学習するとともに、臨床実習関連科目で陶冶される実践力に基づき、疾病予防から身体・精神機能障害の回復、維持・向上を図り、社会復帰や社会参加をめざす人びとを支援する能力を身に付ける。
- 2〜3年次に開講する公衆衛生学において保健分野、リハビリテーション医学において医療分野において福祉分野、地域リハビリテーション論・地域理学療法学・在宅リハビリテーション論において地域分野の各分野で活躍する専門職者と連携し、調整的な機能が果たせる能力を身に付ける。また、臨床実習科目において各職種の連携について実践力を養う。
- 1〜2年次に開講する情報リテラシー等の情報処理関連科目において情報リテラシー能力と英語科目等の語学関連科目においてコミュニケーションスキルを身に付け、地域社会並びに国際社会に貢献しうる能力を身に付ける。
- 理学療法学総論において、理学療法の成り立ち、医療・福祉分野での理学療法士の役割を学習し、3〜4年次に開講する理学療法学研究法において自己学習能力と探究的態度等理学療法実践に関する学術的探求の基礎能力を身に付ける。
(2)作業療法学専攻のカリキュラム・ポリシー
-
1〜2年次に開講する医学序論・生命倫理学・臨床心理学・人間発達学等の科目を通して、生命の尊さと人の尊厳について、人間の身体・社会的発達の観点から深く学ぶ。
-
2〜3年次に開講する身体障害作業療法学・精神障害作業療法学・発達障害作業療法学・老年期障害作業療法学等の科目を通して作業療法学分野の科学的専門知識・技術を学習するとともに臨床実習関連科目で陶冶される実践力に基づき、疾病予防から身体・精神機能障害の回復、維持・向上を図り、社会復帰や社会参加をめざす人びとを支援する能力を身に付ける。
-
2〜3年次に開講する公衆衛生学において保健分野、リハビリテーション医学において医療分野、地域リハビリテーション論・在宅リハビリテーション論において地域分野の各分野で活躍する専門職者と連携し、職種間調整能力を身に付ける。また、臨床実習科目において各職種の連携について実践力を養う。
-
1〜2年次に開講する情報リテラシー等の情報処理関連科目において情報リテラシー能力と英語科目等の語学関連科目においてコミュニケーションスキルを身に付け、地域社会並びに国際社会に貢献しうる能力を身に付ける。
-
作業療法学総論において、作業療法の成り立ち、医療・福祉分野での作業療法士の役割を学習し、3〜4年次に開講する作業療法研究法1~4において自己学習能力と探究的態度等作業療法実践に関する学術的探求の基礎能力を身に付ける。
カリキュラムの学修成果の評価
医学部リハビリテーション学科で学ぶ学生の学修成果を適切に把握するため、「大阪公⽴大学における教育の内部質保証に関する方針」に従って、アセスメントポリシーとアセスメントリストを定め、複数の評価指標・方法を用いて定期的に、本学科の教育カリキュラムの学修成果の評価を行う。 また各科目の学修成果は、授業内での⼩テスト、定期試験、レポート、セミナー発表、ディスカッションへの参加状況等の平常点、実技実習科⽬における実習状況及び実技テスト等により、科目の到達目標の達成状況を基準にした成績評価ガイドラインを定め、それに則した成績評価を行うことで評価することとし、科目の到達目標および評価方法・評価基準はシラバスに明記する。
4年間の流れ

入学者受入れの方針 (アドミッション・ポリシー)と入学者選抜の基本方針
<リハビリテーション学科>
人が地域社会において健康で文化的な生活を営むためには、身体的、精神的、社会的に良好な状態で生活できることが大切である。ライフステージで生じる子育て、教育、医療、介護等の問題は複雑で多様化している。その中において保健・医療・福祉の領域では、複雑化したシステムと専門分化した知識・技術を根幹にあるべきヒューマニズムと調和、発展させることが求められている。リハビリテーション学科では、理学療法士、作業療法士として、人と社会に対する包括的視野と、人を支援する専門的でかつ協働的な実践力を身に付け、地域社会及び国際社会において人々の健康と福祉の向上に寄与する人材を養成する。
したがって、リハビリテーション学科では、次のような有能で活力ある学生を求めている。
- 人との関わりを大切にし、相手に対する思いやりや愛情を適切に表現できるとともに、相手の主張や気持ちを受けとめる包容力をもった人
- 学問に対する興味と探究心をもち、知識と技術の習得に積極的に取組む人
- 将来、リハビリテーションを総合的にとらえることのできる理学療法士、作業療法士として、人々の保健・医療・福祉に貢献しようとする熱意をもった人
- 国際的視野をもって広く社会に貢献することをめざす人
≪理学療法学専攻≫
理学療法学は、病気、けが、高齢等によって運動機能が低下した状態にある人々に対し、身体機能を科学的に評価して治療する理論と技術の体系である。理学療法では、相手の立場を思いやる豊かな感性と、高度な問題解決能力が求められる。理学療法学専攻では、身体の構造や機能及び疾病に関する幅広い学問を修得し、リハビリテーション医療や地域医療の最前線に立ち得る高度な専門的能力、総合判断力、研究能力を有した理学療法士を養成する。
したがって、理学療法学専攻では次のような学生を求めている。
- 人との関わりを大切にし、相手に対する思いやりや愛情を適切に表現できるとともに、相手の主張や気持ちを受けとめる包容力をもった人
- 身体機能や運動を科学することに強い関心をもち、知識と技術の習得に積極的に取り組む人
- 将来、理学療法士として、リーダーシップを発揮し、保健、医療、福祉、研究、教育の分野に積極的に貢献しようとする熱意をもった人
- 国際的視野をもって広く社会に貢献することをめざす人
また、理学療法学専攻では、文理ともに広く学習し、英文を読解し、英文で表現するための知識・技能、他者理解とコミュニケーションの基礎となる思考力・判断力・表現力、さらに、理学療法学を学ぶ上で必要となる主体性・多様性・協働性を有している学生を選抜する。
≪作業療法学専攻≫
作業療法学は、乳幼児から高齢者までの身体や精神に障がいのある方々、またはそれが予測される方々の主体的な日常生活能力・社会適応能力の獲得を目的とした治療、指導の理論と技術の体系である。作業療法では、対象者(児)の機能だけでなく、個人の考えや生活環境、社会環境を把握する能力も求められる。作業療法学専攻では、人々の活動と心身機能、環境との関係、脳の働き、発達や老化等の知識に基づく実践技術と研究能力、さらに対象者(児)に寄り添う「こころ」を有し、地域社会の保健、医療、福祉及び教育分野においてリーダーシップを発揮できる作業療法士を養成する。
したがって、作業療法学専攻では次のような学生を求めている。
- 人との関わりを大切にし、相手に対する思いやりや愛情を適切に表現できるとともに、相手の主張や気持ちを受けとめる包容力をもった人
- 人々の作業と健康に高い関心をもち、作業療法の知識と技術の習得に積極的に取り組む人
- 将来、作業療法士として地域社会の保健、医療、福祉、研究、教育に貢献しようとする熱意をもった人
- 国際的視野をもって広く社会に貢献することをめざす人
また、作業療法学専攻では、文理ともに広く学習し、英文を読解し、英文で表現するための知識・技能を有し、他者理解とコミュニケーションの基礎となる思考力・判断力・表現力、さらに、作業療法学を学ぶ上で必要となる主体性・多様性・協働性を有している学生を選抜する。
入学者選抜の基本方針
【一般選抜(前期日程)】
≪理学療法学専攻≫ ≪作業療法学専攻≫
高等学校における教科・科目を文理ともに広く学習し、高い知識・技能を有していることを、大学入学共通テストによって評価する。思考力・判断力・表現力及び主体性・多様性・協働性を有していることを、面接、調査書によって評価する。さらに、英文を読解し、英文で表現するための基礎的な知識・技能を有していることを、個別学力検査の英語によって評価する。
【一般選抜(後期日程)】
≪理学療法学専攻≫ ≪作業療法学専攻≫
高等学校における教科・科目を文理ともに広く学習し、高い知識・技能を有していることを、大学入学共通テストによって評価する。思考力・判断力・表現力及び主体性・多様性・協働性を有していることを、面接及び調査書によって評価する。
【学校推薦型選抜】
≪理学療法学専攻≫ ≪作業療法学専攻≫
高等学校における教科・科目を文理ともに広く学習し、高い知識・技能を有していることを、大学入学共通テストによって評価する。思考力・判断力・表現力及び主体性・多様性・協働性を有していることを、面接及び調査書、推薦書等によって評価する。