学術研究推進本部長挨拶

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日本最大の公立大学である「大阪公立大学」は社会の牽引役となる有為な人材を数多く世に輩出してまいりました。その卒業生は、大阪をはじめとする地域社会はもとより、日本および世界のさまざまな領域で活躍し、現代社会を支え牽引する原動力として社会に大きく貢献しております。

この高度人材の育成を可能にしてきたのは、そこにかける歴代の大学教職員の不断の努力と情熱に加え、自主独立・自由進取の気風のもと、人類普遍の真理の探究たる学問創造の場を醸成し、研究者の自由な発想のもと、個性と多様性とを重視した、国際水準の高度な学術研究を推進する、という大学の確固たる姿勢と信念です。これを通じて、学術、文化、芸術の振興・発展に貢献するとともに、地域社会や産業界とも連携し、研究成果を産業振興や社会課題解決に生かし、また、最先端の医学研究と先進医療の提供を通じた健康社会の増進にも貢献してまいりました。

大学を「知の創造拠点」として持続的に成長・発展させ、その成果を社会に還元するための仕組みとして、学長の直下に「学術研究推進本部」を置き、本部長を中心とする「研究戦略室」が司令塔となって全体を俯瞰し、戦略的に研究を推進する体制としております。

2025年度は、新しい第2期中期計画のスタートの年であり、法人・大学が一体となり、大学の成長と発展に向けた新たな取組みを推進するため、2025年4月、従前の技術支援に加えて、組織的な人材配置及び人材育成機能の充実並びに職員相互の専門技術の連携による技術の高度化を推進し、学際的研究や異分野融合の研究等に効率的に技術支援を展開するための技術組織である「総合技術部(課)」が設置されました。

これにより、学術研究推進体制を支える支援組織の体制が強化され、既存支援組織である「URA*センター」や、研究人材育成・支援を行う「女性研究者支援室」および「博士人材育成支援室」とも連携し、若手研究者や女性研究者の研究推進をはかります。高度な基礎研究力の強化を基盤に、総合大学の強みを活かして「総合知」を結集し、大学の研究成果を社会へ還元するとともに、それを通じた高度人材育成により、公立大学としての使命に応えてまいりたいと存じます。

関係各位におかれましては、これからも大阪公立大学の学術研究推進へのご理解・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

学術研究推進本部長
徳永 文稔
(研究戦略担当理事・副学長)
*URA: University Research Administrators