副専攻プログラム

 

副専攻とは、所属する学部・学科/学域・学類で卒業をめざす主専攻に加え、学部・学科/学域・学類課程の区分を超えて、一人ひとりが主体的に興味関心のある分野を学修する制度です。大阪公立大学では、ものごとを複数の見地から見つめ、考察することができる人材を養成するために9つの副専攻を開設しています。所属する学部・学科/学域・学類により履修可能な副専攻が変わります。詳しくは「履修可能な副専攻一覧」をご確認ください。

各副専攻において、所定の単位を修得すると、卒業時に「副専攻修了証」が授与されます。

履修可能な副専攻一覧

情報システム学副専攻
(Information System Science Minor)

現代社会は複雑化し、単純には解決できないさまざまな社会問題を抱えています。例えば、少子高齢化の進行に伴い、これまでの産業構造や従来の考え方を前提とした成長では立ち行かなくなり、新しい思考で持続的な成長を考えることが不可欠となっています。こうした状況に対応するために、あらゆる分野において、リアルタイムな情報の入手、共有、発信、蓄積等を容易にする情報通信技術(ICT)を活用することにより、さらなる利便性の向上、経済・社会活動の効率的遂行などとともに、複雑化した課題解決のための情報システムの開発・構築・運用ができる人材が求められています。

情報システム学副専攻は、主専攻の専門知識や技術に加えて、情報技術に関する基礎科目、情報システムに関する専門科目、情報システム構築のための演習科目を効果的に組み合わせることにより、主専攻の専門的知識を有効に活用できる情報システムを構築できる人材を目指した教育プログラムです。

食生産科学副専攻
(Food Safety Management Minor)

私たちが日常で食べている食品は、生産、加工、流通、販売からなる複雑なフードシステムを経て届けられます。フードシステムの中で食の安全性はどのように確保されているのでしょうか?食生産科学副専攻では、フードシステムの各段階における安全管理、衛生管理に関わる講義と実習を提供し、食の安全・安心に貢献できる人材の育成を目指しています。

本副専攻は、各専門分野の関連講義に加えて、農畜産物の生産現場の体験、食品加工工場・流通企業・食品検査会社・行政機関の見学を通して現場の取組を学べることが特徴です。各専門分野の関連講義に加えて、農畜産物の生産現場の体験、食品加工工場・流通企業・食品検査会社・行政機関の見学を通して現場の取組を学べることが特徴です。日本の食料自給率は約40%と低く、多くの食品を海外から輸入しています。輸入食品の安全性を確保する仕組みを学ぶために、オーストラリアあるいはタイにおいて日本向け食品の生産、加工現場を訪れる海外演習を必修としています。また現地の大学で食生産に関わる講義を受けることで、国際的な視点を身につけます。

植物工場科学副専攻
(Plant Factory Science Minor)

植物工場科学副専攻は、工学部機械工学科、農学部応用生物科学科および同緑地環境科学科が共同して提供する教育プログラムであり、近年、進展がめざましい植物工場科学領域に関する様々な科目を講義、実習、演習を組み合わせて履修します。植物工場では、レタスなどの葉菜類のみでなく、種苗生産、イチゴなどの果実生産も行われているほか、組換え体の栽培、宇宙空間での植物生産などにも活用されており、幅広い分野に通じた人材が望まれています。この副専攻では、学部を融合した教育を行い、工学と農学の両者の知識と技術を身につけた植物工場に関する専門技術者の養成を目的としています。

創薬科学副専攻
(Drug Discovery Sciences & Technology Minor)

創薬科学副専攻では、国内外の製薬企業で活躍できるグローバルな創薬研究者、特に「バイオ医薬品」開発に従事できる優秀な人材の養成を目的とします。

現在、医薬品の世界市場では、「バイオ医薬品」の占める割合が急激に増加しています。「バイオ医薬品」とは、バイオテクノロジーによって創り出されるタンパク質やペプチドの医薬品であり、2018年度ノーベル賞の対象となった抗体医薬「ニボルマブ」のように、がんなどの疾患領域において画期的な医薬品が開発されています。「バイオ医薬品」を開発するためには、生命科学や医薬品化学の知識や技術とともに、微生物や細胞を利用した遺伝子組換え技術や細胞培養技術など、幅広い専門的技術と知識が必要となります。

対象者は、理学部・工学部・農学部・獣医学部の学部生です。疾病原因の解明、医薬品設計や合成、タンパク質・ペプチドの調製、さらには動物を用いた薬物動態や毒性病理実験までの創薬プロセスを理解し遂行できる人材を目指した教育プログラムです。そのために、従来の薬学系学問に加えて、バイオテクノロジーを基盤としたゲノム創薬科学、抗体工学や薬物送達学など、最先端の医薬品開発に必要な学問を提供します。

認知科学副専攻
(Cognitive Science Minor)

私たちが生活している環境の中には、光や音など様々な刺激があふれています。人間は、これらの刺激を、目や耳、あるいは皮膚で捉えて感覚情報として脳に伝え、それを脳や心のはたらきによって解釈しています。一方で、情報技術の発展は、これまでには存在しなかった情報を作り出したり、これまでとは異なった様式で我々人間に情報を提供するような変化をもたらしました。

例えば、3D映像は、左右の眼に入る情報のわずかな違いから人間が3次元の形を認知する仕組みに基づいてつくられているのです。このような技術の発展は、我々の暮らしを豊かにしてくれますが、一方では、情報弱者ということばに代表されるように、技術の発展が私たちに新しい困難をもたらすこともあります。

人間の豊かな生活を支えるための情報技術を生み出していくためには、人間の心のはたらきと情報科学を相互に学ぶことが必要です。「認知科学」副専攻では、心理学、認知科学、コンピュータサイエンス、言語学を学ぶことを通して、人間の認知過程と情報科学を統合的に学びます。そして、このような学びの中から、人間にとって真に意味のある情報技術を探るとともに、人間の心のはたらきを探るための情報技術の利用法について学習していきます。

認知科学副専攻は、人間の認知過程と情報科学を統合的に学び、その知見を情報技術の開発や様々な応用場面において活かすことができる人材の育成を目指した教育プログラムです。

GC・SI副専攻
(Global Communication and Social Innovation Minor)

GC・SI副専攻は、積極的な異文化交流を通じ、豊かな国際感覚と逞しく生きるための汎用的能力を備えた人材育成を目指した教育プログラムです。コミュニケーション能力の強化に重点を置いたGCコース、社会課題の発見・解決に重点を置いたSIコースを提供しています。

  1. GCコースが育成目標に掲げているグローバル人材とは、自己・他者を理解した上で、自分のアイデンティティを確立し、様々な価値観・多様性を認め合って共生していける人材のことです。GCコースでは、グローバル人材に求められる"自己・他者・多様性を理解する力"、"英語を活用する力"、"学んだ内容を実践に結びつける力"を育成します。
  2. SIコースは、ソーシャル・イノベータの育成を目標に掲げています。ソーシャル・イノベーションとは、新しい商品やサービス、制度の導入によって社会課題を解決することです。SIコースでは、海外の学生との協働学習により、行政やNPO、企業や国際機関などで実際にソーシャル・イノベーションを担う人はもちろん、どの仕事においても主体的に課題発見・解決に取り組む人を育成します。

 

地域連携副専攻(CR副専攻)
(Community Regeneration Minor)

地域連携副専攻(CR副専攻)は、「地域連携・都市再生」をキーワードに、「大阪」をはじめとする都市・地域・コミュニティにおける多様化・複合化した課題に主体的に取り組み、解決の糸口を切り開くことができる人材の育成を目指した教育プログラムです。地域社会の「再生と賦活」と「安全と安心」をめざし、フィールドワークを行いながら、学部横断的な5つの分野を複合的に学べることが特徴であり魅力です。CRとはCommunity Regeneration(コミュニティ再生)を意味しています。

 

地域再生副専攻(CR副専攻)
(Community Regeneration Minor)

超高齢化・人口減少、コミュニティの弱体化、医療・介護問題、人手不足による経済の疲弊、財政悪化、環境問題、自然災害等、現代日本の都市や地域社会が抱える課題は多様化・複雑化しており、単一の視点や手法では対応できなくなっています。

地域再生副専攻(CR副専攻)では、複合化した地域の課題と向き合い、その改善に向けた方策や学問的アプローチを、現場体験や実践的な演習、さらには地域の現場で活躍している実務家による講義等を通して、教員と学生が相互に学び合いながら考え、地域で活躍するために必要となる基礎的な知識や技術を育成します。

また、学生自らが地域課題を解決するための提案を発表することや、地域活性化のための企画を運営すること等を通して、地域で主体的に活躍するマインドを身につけます。地域で活躍したい、学んだことを実社会の問題改善に活かしたいという意思を持った多くの学生の受講を期待します。

HR(人権)副専攻
(Human Rights Minor)

HR 副専攻は、人権(Human Rights)をキーワードに、国際人権基準について深く学び、世界人権宣言の第1条で記された「すべての人間は、生れながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である。人間は、理性と良心とを授けられており、互いに同胞の精神をもって行動しなければならない」の精神の涵養と、人権が尊重された社会のための方策について学ぶことを通じて、グローバル化する社会において、多様な人々と互いを尊重しながら協力・協働できるリーダーの育成を目指した教育プログラムです。