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理学研究科 大西 利和教授がチリで開催のアルマ望遠鏡開所式10周年記念式典にアルマ評議会議長として現地参加

2023年3月27日

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未だたくさんの謎が残る天文学の世界。2013年に本格的観測を始めた国際共同研究プロジェクト・アルマ望遠鏡は、この10年間で、惑星・恒星・銀河の形成など宇宙に関する新しい発見を多くもたらしました。アルマ望遠鏡の観測データをもとに作成された天文学に関する論文は3,000以上。宇宙の謎解明に役立つ重要なデータを世界中の天文学者に提供しており、世界中がその動向に注目しています。

開所式から10周年を迎えた2023年3月13日(現地時間)、チリ北部のサンペドロ・デ・アタカマ近くの観測所にて、記念式典が行われ、本学より現在アルマ評議会議長を務める理学研究科 大西 利和教授が現地参加しました。世界中から多くの研究者や関係者が集まった記念式典では、セレモニーをはじめ、天文台施設見学やアートパフォーマンスも行われました。

アルマ望遠鏡は、目には見えない電波を観測することで、星や惑星の誕生、遠くにある銀河の姿などをこれまでにないほど詳細に観測することができます。大西教授らの国際共同研究グループは、これまでにアルマ望遠鏡を使って多くの研究成果を発表してきました。今後も世界を驚かせる宇宙の発見が期待されます。

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大西教授のコメント

「多くの国からの出席者を見て、世界的な国際協力が科学の進歩を促進する最善の方法であるとあらためて感じました。大学の一研究室ではありますが、科学成果の創出・装置の開発、また、それらを担う人材の育成等、にも微力ながら貢献していきたいと思います。」

研究グループの成果のプレスリリース

お隣の銀河で星の産声を捉えた!100億年前から星が誕生するメカニズムは変わらない!?(2022年8月26日)

世界初! 宇宙空間の多くの分子からの電波を同時に受信するシステムの開発に成功
― 宇宙の進化や星・惑星が形成されるメカニズムの解明に向けて ―(2021年7月8日)

アルマ望遠鏡が追う星のヒナ誕生までの10万年―星の卵の「国勢調査」―(2020年8月7日)

アルマ望遠鏡開所式10周年イベントに関するリンク

アルマ望遠鏡が開所式から10年を迎えました (国立天文台 2023年3月13日)

該当するSDGs

  • SDGs04
  • SDGs17