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医学研究科 大谷教授の研究課題が日中韓フォーサイト事業に採択

2023年9月12日

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医学研究科 病態生理学 大谷 直子教授の研究課題が、日本学術振興会の日中韓フォーサイト事業に採択されました。
本事業は、我が国と中国・韓国の研究機関が連携して、世界トップレベルの学術研究、地域共通の課題解決に資する研究及び若手研究者の育成を行うことにより、3カ国を中核としてアジアに世界的水準の研究拠点を構築することを目的としている事業です。

研究課題名

個体老化・慢性疾患における細胞老化の分子機構解明とバイオマーカー・治療標的探索

研究課題のポイント

近年、国際的にも細胞老化の個体における役割解明とその制御、そして健康長寿の実現に向けた研究は重要視されています。特に平均寿命が高く高齢者人口が多い東アジア地域では喫緊の課題のひとつであり、その課題を解決すべく、今回、日本、中国、韓国共同で、本分野のトップクラスの研究者が集結し、研究グループを結成しました(各国の研究参加者数、各20名前後)。本研究では、個体老化・慢性疾患における細胞老化の分子機構解明とバイオマーカー・治療標的探索を実施します。

本研究では、目的を以下の3つに分け、各グループに日中韓からその分野の専門家が参加する形で、研究課題に取り組みます(研究期間:5年間)。

目的1:老化の新規バイオマーカーの探索
目的2:モデル生物を用いた細胞老化の役割とメカニズム解明
目的3:生体における細胞老化の病態生理学的研究

大谷 直子教授のコメント

この申請を行うきっかけとなったのは、昨年度9月に実施された日本学術振興会による「第23回北東アジアシンポジウム(テーマ:細胞老化)」を、日中韓から選りすぐりの研究者で行ったことです。私も演者として、このシンポジウムに参加させていただいたのですが、非常にレベルが高く、最新のトピックスで議論が活発に行われ、ここで、共通の課題解決に向けての認識ができ、研究グループを結成する契機となりました。
その後、本研究、日中韓フォーサイト事業の募集が始まり、応募することとなりました。メールやオンライン会議で、各国の研究参加者と研究内容、構成を決定していきました。幾度となくdiscussionする中で、海外の研究者との間にも連帯感やお互いをレスペクトする気持ちが生まれ、申請時には、研究者同士、親しくなっていきました。今年から、まずはキックオフミーティングの実施を含め、対面で研究交流を開始していきますが、次世代の研究を担う若手研究者の育成・交流が重要な目的の一つです。本研究を通して、東アジアの研究の発展と健康長寿の実現に向けた研究成果が得られることを期待しています。

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関連情報

日中韓フォーサイト事業

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電話:06-6605-3411
E-mail:koho-list[at]ml.omu.ac.jp  
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