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生活科学研究科 竹中教授らの研究成果を基に、大阪公立大学オリジナルワインが完成

2023年12月6日

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2023年11月、大阪公立大学のオリジナルワイン『大阪公立大学 葡萄酒 零号 Type zero』が完成しました。このワインは、大阪公立大学大学院 生活科学研究科、エースシステム株式会社、大阪府立環境農林水産総合研究所の3者の共同研究成果を基に、『特許7016090 果実酒の製造方法および果汁の製造方法』を取得し、その特許製法に基づいたものです。

本学の共同研究パートナーである大阪府和泉市のエースシステム株式会社は、過熱水蒸気を用いた調理技術が強みで、これまで業務用の炊飯システムやスチームクッカーなどを開発していました。過熱水蒸気とは100℃を超える水のガスのことで、過熱水蒸気を使った調理では栄養成分の保持効果が高いことや保存性の向上が確認されています。

ワイン研究を実施している大阪府立環境農林水産総合研究所が加わり、3者でワインの試作研究を繰り返し、ブドウをブランチング(※)することで、褐変にかかわる酵素を失活させることや殺菌できること、ポリフェノールを抽出できること、香りを変えられることなどを明らかにしました。その成果をとりまとめ、前述の特許を取得しました。

今年のワインの仕込みにあたっては、竹中研究室の学生がデラウェアを過熱水蒸気で処理し、それを原材料に、飛鳥ワイン株式会社が製造しました。

 白ワイン用ブドウを原料としながらロゼのように華やかな色で、甘い香りが特徴のこのワインには、大阪の「知」と「技術」が詰まっています。

なお今年度は約250本の限定製造で、次年度以降、販売を目指します。

 ※ブランチング

主に野菜や果物などを短時間加熱したのちに冷やすという調理法

詳しくは
大阪公立大学 葡萄酒 零号 Type zero

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研究内容に関する問い合わせ先

大阪公立大学大学院 生活科学研究科
教授:竹中 重雄(たけなか しげお)
TEL:072-950-2851
E-mail:takenaka[at]omu.ac.jp

※[at]を@に変更してください。

報道に関する問い合わせ先

広報課
TEL:06-6605-3411
E-mail:koho-list[at]ml.omu.ac.jp
※[at]を@に変更してください。

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