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大学院共通教育科目 「イノベーション創出型研究者養成4(TEC4;研究リーダー養成特別演習)」が 文部科学省「キャリア形成支援活動表彰」を受賞

2024年3月22日

  • 受賞
  • 教育

文部科学省が主催する令和5年度「大学等における学生のキャリア形成支援活動表彰」にて、本学大学院共通教育科目である「イノベーション創出型研究者養成4(TEC4;研究リーダー養成特別演習)」が、「選考委員会特別賞」を受賞しました。

本賞は、文部科学省が「大学等における学生のキャリア形成支援活動届出制度(旧・大学等におけるインターンシップの届出制度)」における取組の中から、学生の能力伸長に寄与するなどの高い教育的効果を発揮しており、他の大学等や企業に普及するのに相応しいモデルとなり得る学生のキャリア形成支援活動を、グッドプラクティスとして表彰し、その成果を広く普及することを目的として、「大学等における学生のキャリア形成支援活動表彰」を実施するものです。

本プログラムに参加する学生からなるチームで研究インターンシップに取り組む中で、企業体系の下で実習先企業の管理職による指導を受けながら、リーダーとなる博士後期課程学生が企業の研究リーダー・マネジメント業務(就業体験)を実践するというユニークな試みとなっている点や、必要な予算確保、専門人材の設置、学修効果が組織的に共有化できる点が評価されました。

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イノベーション創出型研究者養成4(TEC4;研究リーダー養成特別演習)の概要

  • 目的:博士後期(博士)課程学生を対象として、イノベーション創出やプロジェクト型の研究開発に不可欠な研究におけるリーダーを養成する。
  • 対象:全研究科・博士後期(博士)課程・選択科目
  • 概要:3~4ヶ月の実習期間を設定し、企業からの課題提示を受けて、マーケット調査、研究計画・予算の立案、チーム編成、研究の進捗管理など、企業で行われる研究リーダーと同様の業務を経験し、インターンシップでは経験できない研究リーダーの役割を実践する。

コメント

副学長(高度人材育成)/国際基幹教育機構 高度人材育成推進センター長 松井 利之教授

研究リーダー養成特別演習は、博士後期課程(博士課程)学生のもつ卓越した研究力を発揮し、企業の研究者と協力してこれまでにない社会的価値の実装を目指す、新しい形のインターンシップとして開始されたものです。学生は自身の研究活動も進めながら、研究、人、資金のマネージメントについて実践的に体得することができます。企業の皆様にも、研究開発を第3者の視点から推進できるというメリットを感じて頂けます。平成22年以来計26名の博士後期課程(博士課程)学生チーム員含めると総数95名)がプログラムに参加しています。

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農学研究科 応用生物科学専攻 博士後期課程1年 松本 朋子さん

私は約4カ月間TEC4を受講し、フジッコ株式会社において研究リーダー養成特別演習を行いました。企業の基礎研究活動を学びたい、また自身のリーダー力を養いたいと思い受講しましたが、企業様、コーディネーターさんやチームメンバーと連携すること、計画を立て研究費50万円を上手に使いながら自身の専門外の実験に取り組むことは想像以上に大変で、非常に勉強になりました。今後はこの活動を生かし、研究を社会に還元できるような研究者として活躍したいです。

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文学研究科 人間行動学専攻 博士後期課程1年 呉 長憶さん

私は5~6カ月間、株式会社レヴィで研究リーダー養成特別演習を行っています。科学研究は実際の生活問題・ビジネス問題などを解決するために実践することは非常に重要だと思います。今回の演習を通して自分の研究をビジネスの場面に運用させることができるようになるだけではなく、企業と大学の研究スタイルの違いを学ぶことや、研究リーダーとして必要なスキルなども磨くことができるようになりました。この経験は人生の宝物だと思います。 

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関連情報

大学等における学生のキャリア形成支援活動表彰(旧・大学等におけるインターンシップ表彰)について(文部科学省Webサイト)

国際基幹教育機構 高度人材育成推進センターWebサイト

問い合わせ先

国際基幹教育機構 高度人材育成推進センター
Tel072-254-8265

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