お知らせ
大学内での薬品紛失について(5月17日追記)
2024年5月16日
- 大学からのお知らせ
5月17日追記:「2) 判明に至る経緯」に住吉警察署への被害届提出を追記
大阪公立大学
学長 辰巳砂 昌弘
2024年5月2日、杉本キャンパス内において、工学研究科研究室所有の薬品が紛失したことが判明しました。その後学内で事実確認の上、住吉警察署、住吉消防署、文部科学省、大阪府、大阪市に報告し、警察の捜査に入る手続きを行っています。
皆さまに多大なご迷惑とご心配をおかけすることとなり、心よりお詫び申し上げます。
1) 紛失が判明した薬品の品目、量
・シアン化カリウム(毒物) 25ℊ
・シアン化ナトリウム(毒物) 25ℊ
2) 判明に至る経緯
2023年
6月28日(水)
当該薬品2点が存在していることを最後に確認。
2024年
4月15日(月)
学内の薬品等の管理を全学的に行う「安全衛生課」より「毒物及び劇物の全学一斉棚卸し実施及び毒物劇物受払簿の承認確認について」を化学物質取扱・保管責任者あてに通知
4月30日(火)~5月2日(木)
法令に基づく棚卸しを化学物質取扱・保管管理責任者の教員(以下、「当該教員」)が一人で実施。
5月2日(木)
当該教員が、当該薬品2点が紛失したことを認識。
5月7日(火)~10日(金)
再度、当該研究室の教員2名(当該教員を含む)および研究室の所属学生らで研究室内の一般試薬棚や冷蔵庫等を確認するものの発見に至らず。
5月14日(火)14時
当該教員から安全衛生課へ報告。安全衛生課は経緯詳細の取りまとめを当該教員に指示。
5月14日(火)15時以降
安全衛生課から大学執行部および法人役員らに報告。
5月14日(火)17時
安全衛生課責任者含む計3名にて、当該教員とともに当該研究室を改めて捜索するものの発見に至らず。
5月14日(火)18時
役員(理事・副学長の櫻木)が、当該研究室教員(当該研究室の責任者)から経緯詳細を聞き取り。
5月15日(水)
住吉警察署、住吉消防署、文部科学省、大阪府健康医療部 生活衛生室 薬務課、大阪市健康局 生活衛生課に報告。住吉警察署への被害届提出の準備を開始。当該毒物を保有する大学内の全研究室に対し「毒物の緊急点検指示」を発出。
5月16日(木)現在
当該薬品の発見には至っておらず。記者会見を行い事案について公表
5月17日(金)※見込み
住吉警察署への被害届提出見込み
5月17日(金)13時30分
住吉警察署 刑事課へ被害届を提出し、受理された。
3)保管方法、使用時の運用について
当該薬品は、鍵付きの劇毒物保管庫で保管し、保管庫の鍵は専用の鍵管理ボックスに収納していた。鍵管理ボックスは、あらかじめ登録された教員と学生のみが職員証・学生証を使って開けることが可能で、鍵管理ボックスには開閉した人物の氏名と開閉日時が記録される仕組みであった。当該研究室においては、教員と研究室所属学生全員がこの鍵管理ボックスに登録している。
また、薬品を使用した場合は、使用日時・用途・数量を、使用者が自分で専用システムに記録する運用をしている。当該薬品については、2010年以降使用履歴はなかった。
4)原因
・日常的なチェックが行われていなかった、運用面での不備
・日常的なチェックを行わせることについて、大学運営におけるガバナンス上の不備
・毒劇物の保管の仕組みにおける重要性認識並びに危機管理意識の欠如(大学組織並びに教員)
等、複数の要因が重なっていることが考えられるが、現在、詳細な事実を調査中。
詳細の調査結果、再発防止策等については、今後、まとまり次第公表する予定です。
本件に関する問い合わせ先
大阪公立大学 安全衛生課
電 話: 06-6605-2096