お知らせ

第11回アカデミア創薬シンポジウムを開催

2025年7月31日

  • 医学研究科
  • 研究
  • 産学官連携

2025715日(火)、本学が主催する第11回アカデミア創薬シンポジウムを開催しました。本シンポジウムは、本学の創薬シーズや独自の創薬科学拠点の活動を学外に発信する機会として、2018年から継続的に開催しています。特に来年4月には「創薬科学研究科」のスタートを控えており、関連情報も含めて従来にも増して積極的に情報を発信していきたいと考えています。

今回のシンポジウムは、「神経変性疾患と次世代創薬」と題して、本分野で優れた研究を展開されている新進気鋭の研究者を学内外より招集し、最新の研究成果を共有するとともに、幅広く活発な議論をする場として、会場参加(ライフサイエンスハブウエスト、大阪市本町)とオンライン配信のハイブリッド形式で開催しました。

講演では、山口大学 西原 秀昭助教より、iPS細胞による脳血液関門(BBB)のin vitro再構築とBBBに着目した治療アプローチについて、本学の上村 麻衣子講師からは、高度な病理解析より神経系疾患の発症機構に迫る研究を紹介しました。さらに、近畿大学 武内 敏秀准教授からは、神経系疾患の発症機構から導かれるユニークな創薬/バイオマーカー戦略を、本学の植松 未帆助教より、中枢系と消化器系(腸内フローラ)の関係性に着目し、ゲノム解析を駆使して疾患本態に迫る独自の研究成果を紹介しました。

当日は、製薬企業やスタートアップ、ベンチャーキャピタル、大学・医療機関など、対面とオンライン合わせて241名が参加し、活発な質疑応答が行われました。また、会場ではポスターセッションも行われ、教員と参加者の間で熱心に議論を交わす姿が見られ、交流の場としても非常に有意義な時間となりました。

参加者からは、「次回のシンポジウムにもぜひ参加したい」「取り組んでいるアルツハイマー病の新たな治療研究について、ぜひ意見を伺いたい」など、前向きな声が多数寄せられました。今後の研究のさらなる発展と、研究者同士のネットワーク拡充への期待が高まるシンポジウムとなりました。

研究科名称は仮称。設置計画は現在認可申請中であり、内容に変更が生じる場合があります。

プログラム

開会挨拶
「シンポジウムキーノート」
創薬科学研究所 所長/農学研究科 教授
乾 隆

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講演1
iPS細胞由来血液脳関門モデルを用いた神経疾患の病態解明と創薬へのアプローチ
山口大学大学院医学系研究科臨床神経学講座 助教
西原 秀昭
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講演2
混合病理の相互作用から探る認知症の新たな理解
医学研究科健康長寿医科学講座病因診断科学 講師
上村 麻衣子
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講演3
神経変性疾患の治療法とバイオマーカーの開発
近畿大学ライフサイエンス研究所 准教授
武内 敏秀
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講演4
脳から腸までの多角的解析による神経変性疾患治療標的の探索
医学研究科ゲノム免疫学 助教
植松 未帆
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閉会挨拶
理事・副学長 / 産学官民共創推進本部長
重松 孝昌
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会場の様子

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問い合わせ先

学術研究推進本部 URAセンター
TEL072-254-9128
E-mailgr-knky-uracenter_n[at]omu.ac.jp
※[at]を@に変更してください。

該当するSDGs

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