お知らせ
第12回大阪公立大学アカデミア創薬シンポジウムを開催
2026年2月5日
- 研究
- 産学官連携
2026年1月27日(火)、本学が主催する第12回アカデミア創薬シンポジウム「創薬エコシステム:アカデミアの取り組みと今後の展望」を開催しました。本シンポジウムは、創薬科学分野での本学のアクティビティの訴求や創薬シーズの発信を主たる目的として、2018年にスタートしました。その後、好評のうちに回を重ね、特に東京で開催した直近の2回のシンポジウムでは、「創薬科学研究科」の本年4月の開設を睨んで、わが国の創薬エコシステム形成におけるアカデミアの役割について積極的に問題提起を行い、議論を深めるプログラムとして実施してきました。
今回のシンポジウムは、「創薬エコシステム:アカデミアの取り組みと今後の展望」と題し、創薬分野において先進的な取り組みを行うアカデミアから講師を招き、創薬研究におけるアカデミアの役割、人材育成、創薬エコシステムのあり方について、事例を共有するとともに、新たに見出された課題や今後の方向性などを議論しました。会場(TKPガーデンシティPREMIUM東京駅日本橋)とオンライン配信のハイブリッド形式で開催し、製薬企業、ベンチャーキャピタル、大学・医療機関など、多様な分野から約140人が参加しました。
はじめに、シンポジウムキーノートとして、創薬科学研究科 研究科長予定者/農学研究科 乾 隆教授が登壇し、創薬を取り巻く環境の変化や創薬エコシステムにおけるアカデミアの役割について、単なる「シーズの提供」だけではなく共創の場、次世代人材育成にも注力する必要性を強調し、本日のシンポジウムがアカデミアの役割を考えるいい機会になればとの想いを語りました。
続く講演の部では、まず、大阪大学 経営企画オフィス 村木 倫子教授より、アカデミアだからこそ担える役割や、産学共創における基礎研究から応用研究までのシームレスな連携の重要性などについて、日本の創薬研究の現状を分析したデータとともに紹介がありました。
その後、国立精神・神経医療研究センター 神経研究所遺伝子疾患治療研究部 部長/日本希少疾患コンソーシアム 青木 吉嗣代表より、創薬エコシステムの成果事例として、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)に対する国内初の核酸医薬品の開発および、尿由来幹細胞のダイレクトリプログラミングを活用した神経難病創薬プラットフォームの構築についての説明がありました。
さらに、広島大学 PSI GMP 教育研究センター 三浦 由恵上席特任学術研究員より、創薬プロセスにおける人材育成の事例として、広島大学の『GMP教育プログラム』について、最後に、乾 隆教授より本学における創薬研究・教育の変遷、創薬科学研究科が目指す人材像や教育ポリシーについて紹介しました。その中で、創薬科学研究科は、16研究室、33名の教員が結集する日本最大級の創薬専門の大学院であり、バイオの知識に機械学習やAIプログラミングなどの情報科学を融合させAI創薬人材の育成「AI創薬」を担う次世代リーダーの育成を目指すことについて言及しました。
シンポジウム後半では、研究推進機構の上田 豊特任教授をモデレーターとして、講演者全員によるパネルディスカッション「これまでの取り組みで見えてきたこと、今後に向けての提言」を実施しました。アカデミア創薬や創薬エコシステムに携わる中で得られた成果や苦労、今後の課題について意見交換が行われ、登壇者からは、「アカデミア創薬と企業が求める創薬には乖離がある」「民間企業は持っていないが、大学が持っているものを考えることが必要」「創薬に関するリテラシーを上げていくことが大切」などの意見が挙がり、活発で有意義な議論が展開されました。
最後に、アカデミアはグローバルに通用する人材を輩出し、産官学の連携のもと日本の創薬力を一気に引き上げることが最終的な目標として共有され、パネルディスカッションは締めくくられました。
ポスターセッションでは、学内の創薬シーズ(9題)の発表があり、発表者と参加者の間で時間終了まで活発な意見交換が行われました。
会場の様子

会場の様子

発表の様子

パネルディスカッションの様子

ポスターセッションの様子
問い合わせ先
学術研究推進本部 URAセンター
TEL:072-254-9128
E-mail:gr-knky-uracenter_n[at]omu.ac.jp
※[at]を@に変更してください。
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