本学教員の研究課題がJST戦略的創造研究推進事業「さきがけ」の新規研究課題に採択

2022年9月27日

工学研究科

大学院工学研究科の桑原卓哉講師の研究課題が、2022年度科学技術振興会 (JST) 戦略的創造研究推進事業「さきがけ」の新規研究課題として採択されました。

「さきがけ」は、我が国が直面する重要な課題の克服に向けて、独創的・挑戦的かつ国際的に高水準の発展が見込まれる先駆的な基礎研究を推進し、新技術シーズを世界に先駆けて創出することを目的としています。

概要

■戦略目標：「自在配列と機能」

■研究領域：「原子・分子の自在配列と特性・機能」

■研究課題名：メカノケミストリーを活用した2D超潤滑原子構造の自在創成

■研究課題のポイント：
　・荷重・せん断といった力学的刺激を駆使して2次元材料を自在合成する「トライボ合成」研究領域の提案
　・計算科学を活用した摩擦界面におけるメカノケミストリーの解明と学理構築
　・ダイヤモンドライクカーボンを用いた超潤滑システムの実現と摩擦場の最適化

コメント

主に原子レベルのシミュレーション手法を用いて、摩擦界面での潤滑油の化学反応や材料表面の構造転移現象を解明します。荷重・せん断等の力学的エネルギーを制御することで原子組成・結合・配列を自在に操作する「トライボ合成」という概念を提案し、超潤滑性を有する2次元原子構造の自在創成の実現を目指します。さらに、トライボロジー現象に留まらない理論的研究を実施し、メカノケミストリーの学理体系の構築や他分野への研究展開を行います。

桑原卓哉講師

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