最新の研究成果
工学研究科 許 岩教授らの論文が「Exploration」誌の表紙に採用
2026年7月6日
- 工学研究科
大学院工学研究科 許 岩教授らの研究グループによる総説論文「Biosensing With Nanofluidics」が、Wiley刊行の国際学術誌「Exploration」に掲載され、同誌2026年6月号の表紙(Front Cover)に採用されました。
本研究グループは、ナノ流体デバイスを基盤とするナノ化学システム工学の創成に取り組み、ナノ粒子、細胞外小胞(エクソソーム等)、ウイルス、DNA、タンパク質、溶液中の小分子やイオンなどのナノスケール物質を自在に操作・プロセシング・センシングする革新的な技術を開拓しています。その中でも、分子一つ一つを高精度に読み取る「ナノ流体バイオセンシング」は、本研究グループが切り拓く新たな研究分野です。ナノメートルサイズの流路やナノポアを利用して生体分子を高感度かつラベルフリーで検出するこの技術は、DNAシーケンシング、単一分子解析、がんや感染症の超早期診断、さらには精密医療の実現を支える次世代センシング技術として世界的に注目されています。本論文では、この急速に発展する研究分野の最新動向を体系的に俯瞰するとともに、今後の技術課題や将来展望を示し、ナノ流体バイオセンシングの未来像を展望しています。
表紙のイラストは、本研究グループのNattapong Chantipmanee客員研究員(タイ カセサート大学 講師)がデザイン・作成しました。ナノ流体バイオセンサーは、「分子の門番(Molecular Gatekeeper)」 のように、ナノ閉じ込め空間を通過するDNA、ナノ粒子、生体分子を、それぞれ固有の抵抗パルスシグナルへと変換し、電流―時間波形上に「分子の指紋」として可視化します。本イラストは、ナノ流体デバイス工学がラベルフリー分子診断の精度と可能性を飛躍的に高め、未来の診断・医療を支える新たなセンシング技術へと発展していく姿を象徴的に表現しています。

掲載誌情報
【発表雑誌】Exploration (IF = 30.4)
【論文名】Biosensing With Nanofluidics
【著者】Qun Ma, Yan Xu*
【論文URL】https://doi.org/10.1002/EXP.20240433
【表紙】https://doi.org/10.1002/exp2.70198
関連情報
大阪公立大学大学院工学研究科 物質化学生命系専攻 化学工学分野 ナノ化学システム工学グループ(許研究室)Webサイト
問い合わせ先
大阪公立大学大学院工学研究科
教授 許 岩(しゅう いぇん)
TEL:072-254-7813
E-mail:xuy[at]omu.ac.jp
※[at]を@に変更してください。
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