研究データの管理・公開・利活用

1.大阪公立大学研究データ管理・公開に関する実施方針

大阪公立大学は、「公立大学法人大阪 データポリシー」に基づき研究データの取扱を定めるため、2025年3月19日に大阪公立大学研究データ管理・公開に関する実施方針を策定しました。 これは、大阪公立大学の研究者が研究データを管理・公開する際の原則を示すものです。

公立大学法人大阪データポリシー(学内限定)

大阪公立大学研究データ管理・公開に関する実施方針 (573.4KB)

2.研究データの公開

研究データは、オープン・アンド・クローズ戦略の判断に基づいて適切に公開するものとし、公開に際してはFAIR原則に則ってください。

■研究データの公開可否の判断フロー

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研究データを公開する際の留意点

研究データを公開するかどうかの判断は研究者自身で行う必要がありますが、以下に例示する研究データについては公開できない場合や公開が困難である場合や慎重な取り扱いが必要な場合があります。ご留意ください。

  • 共同研究者との合意ができていない場合
  • 共同研究契約等で公開に制限がある場合
  • 研究活動の過程において収集された情報であっても、他者に帰属する著作物を含むもの人体への影響のあるもの、個人情報、診療データ 、教育データ等
  • 法令によって保護される知的財産に係るデータ(特許権、意匠権、商標権、著作権、育成者権等のあるもの、営業秘密や治験データ等)
  • その他上記以外で、他者に帰属、若しくは、他者と共有するデータ、あるいは、本学若しくは他者の名誉にかかわるデータ等
FAIR原則とは

Findable(見つけられる)、Accessible(アクセスできる)、Interoperable(相互運用できる)、Reusable(再利用できる)の略で、データ公開の適切な実施方法を示す原則

FAIR原則のページ(NBDCのWebサイト)

オープン・アンド・クローズ戦略の判断

職務発明及び職務発明に関連する研究データや、研究の発展や研究成果の社会実装等において高い価値を有し、利用許諾(ライセンス)の対象となり得るデータが、知的財産として保護されるためには適切に管理されることが不可欠であり、研究者は、こうした保護の要否についても検討したうえで、研究データの管理について決定する必要があります。

3.大阪公立大学学術機関リポジトリでの研究データの公開

現在準備中

4.研究データの管理

研究データは、個人情報保護法、知的財産法やその他法令などをはじめ、各分野における研究倫理規程、本学の規程や契約等の定めを遵守した上で、FAIR原則に従った利活用を見据えて、管理してください。本学は研究データ管理先の選択肢の一つとして下記の「GakuNin RDM」の使用が可能です。

5.参考リンク集(外部リンク)

●研究者・研究支援者向けの教材(GakuNin LMS上で提供)

 オンライン学習システムであるGakuNin LMSにおいて、研究者・研究支援者向けの学習教材が提供されています。

GakuNin LMSサイト

 ・(研究者向け 「研究者のための研究データマネジメント」(2022年度版)
 ・(研究支援者向け) 「研究データ管理サービスの設計と実践」(2022年度版)

その他、参考情報

統合イノベーション戦略推進会議「公的資金による研究データの管理・利活用に関する基本的な考え方」(2021年4月)

研究データ利活用協議会(RDUF)「研究データの公開・利用条件指定ガイドライン」(2019年12月)

国⽴情報学研究所(NII)「オープンサイエンスのためのデータ管理基盤ハンドブック
~学術研究者のための”個人情報”の取り扱い方について~」(2022年7⽉)