お知らせ
データサイエンスコンペティション「Osaka Data Quest2025」を開催
2025年11月14日
- 産学官連携
- 学生の活動
- 教育
2025年11月7日(金)、本学主催の大学生・大学院生・高専生を対象としたデータサイエンス・データ活用に関するコンペティション「Osaka Data Quest2025」の本選および表彰式をQUINT BRIDGE(大阪市都島区)にて開催しました。
Osaka Data Questは、学生が企業提供の実ビジネスで活用しているデータをもとにビジネス課題の解決策を提案するコンペティションです。今回のテーマは「データから描く大阪・関西での至高のひととき」。参加学生たちは、協賛企業メインパートナーであるエイチ・ツー・オー リテイリング株式会社より提供された購買データ(マスキング加工済)を使い、百貨店やスーパーでの購買行動を分析し、新しい事業やサービスを企画・提案しました。本選には、応募総数33チームの中から、3.7倍の競争率を勝ち抜き予選を通過した9チーム(31名)が発表。各チーム7分間のプレゼンテーションを実施し、約3カ月にわたって磨き上げたアイデアを披露しました。最終審査では本学の松井 利之副学長が審査員長を務め、産学官の計12名の審査員によって「データ分析力」「課題発見力」「実現可能性」など5項目に基づき評価が行われました。
本学では、今後も産学官連携を通して次世代を担う人材育成に貢献してまいります。
本選発表チーム(発表順)
| チーム名 | 所属大学 | 発表プラン | 受賞 |
|---|---|---|---|
| ブンジョウ | 同志社大学 | 阪神タイガース連勝キャンペーン | イトーキ賞 |
| Eye of the storm | 神戸大学 | 親子3世代を巻き込む、百貨店来場促進スタンプラリー企画 | 優秀賞 |
| ヤサイアブラ | 大阪公立大学大学院 | 関西人の「ねぎり」への情熱を突く「ねぎりGO!」 | エイチ・ツー・オー リテイリング賞 |
| Book mountains | 大阪公立大学・大阪府立大学 | 「グリーンスローモビリティー」を活用した、生活の足の維持と世代間交流の促進 | 関西電力賞 |
| 天然水 | 福岡大学 | 節約できた金額を可視化し、“嬉しい”を実感させる「ナンボ・フューチャー」 | 最優秀賞 |
| そば派 | 関西学院大学 | 祭りの購買促進効果を一日で終わらせない「ARまつりウォーク+1WEEK」 | - |
| 一鳥 | 立命館大学 | パーソナライズされた献立提案「今日の食卓コンシェルジュ」 | 大阪公立大学賞 |
| hanenokoshi | 岡山大学大学院 | 20代が「ゲーム感覚で来店したくなる」スマートショッピング・デイズ | りそなホールディングス賞 |
| Academic Team | 近畿大学 | 買い物を「クエスト」に。データとARで始まる新しい購買クエスト | - |
発表学生のコメント
チーム「ヤサイアブラ」
代表:橋本 侑樹さん(大阪公立大学 大学院情報学研究科 博士前期課程1年)
今回の「Osaka Data Quest2025」で実際の企業様より提供いただいたデータという非常に貴重な資源に触れ、直感だけでは得られない課題を発見する難しさと、その課題を解決する施策を考案する面白さを実感しました。私たちの提案サービスが、メインパートナーであるエイチ・ツー・オー リテイリング株式会社様に評価いただけたことは、関西人だからこその文化に着目し、「本当にあってほしい」を追求できた結果だと感じています。この貴重な経験で培った視点を活かし、今後もさらに精進したいと考えます。
チーム「Book Mountains」
山本 航平さん(大阪府立大学 工学域機械系学類4年)
本山 未菜さん(大阪公立大学 現代システム科学域教育福祉学類4年)
実際の購買データに基づいて分析から提案まで一連の流れを担えたことは、非常に貴重な経験でした。単にデータ分析の精度やビジネスアイデアを競うのではなく、データからインサイトを抽出し、顧客体験とデータに整合する持続可能な事業案へ落とし込む難しさと意義を実感しました。特に、膨大なデータを単に俯瞰するだけでなく、個々に着目して数字の奥にある行動理由を読み解く重要性を学べたことが大きな収穫です。今回の経験を原動力に、今後より現場で価値を生むデータサイエンスを実践していきます。
審査員長コメント
松井 利之副学長
9組の予選通過チームを迎えて「Osaka Data Quest2025」が無事開催できたこと、主催者としてたいへん嬉しく思います。データを提供いただきましたエイチ・ツー・オー リテイリング株式会社の皆さま、開催を支援いただきました企業の皆さまに心から感謝申し上げます。またデータ分析結果に基づいた新たな価値の創造に向けたアイデア創出に対し、試行錯誤を繰りかえし、明快なプレゼンテーションをしていただいた学生の皆さんに心から敬意を表します。
この取り組みで、データサイエンスを活用した新たな社会的インパクトの創出、データサイエンスに関わる人材の育成を目指す新たな産学の連携基盤が立ち上がったことは、大阪・関西にとって大きな財産になると思っております。引き続きご支援をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
当日の様子

松井副学長による開会挨拶

協賛企業・エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社の小山 徹IT・デジタル推進室長による挨拶

ヤサイアブラの発表

Book mountainsの発表

技術協賛企業・株式会社ブレインパッドの関口 朋宏CEOによる閉会挨拶

審査員と発表者全員による記念撮影
関連情報
関西発の学生向けデータ活用コンペティション「Osaka Data Quest」(イベント情報)
お問い合わせ
産学官民共創推進室
Tel:072-247-6102
Eメール:gr-sngk-omu[at]omu.ac.jp ※[at]を@に変更してください。
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