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医学研究科 中釜准教授の研究開発課題がAMEDに採択

2023年11月15日

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医学研究科 寄生虫学 中釜 悠准教授の研究開発課題が、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)が公募した『令和4年度 「新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業」追加公募』に採択されました。

採択研究課題

病原体トロピズムおよび宿主組織損傷マッピングを実現する、劇症感染予見のためのリキッド・バイオプシー

医学研究科 寄生虫学 中釜 悠准教授

新興・再興感染症や循環器病の研究で培ってきた自身の得意アプローチを組み合わせ、この度、急性心筋炎という難治心臓感染症に挑む機会をいただけたこと、いち小児科医として光栄に思います。急性心筋炎の重症例は、生来健康な小児を急激な経過で生命の危機に陥れうる、予見困難な感染症です。宿主生体内にどういった環境が揃うと、侵襲型の劇症感染に至りやすいのか、不明点が多く残ります。感染症急性期は、宿主細胞・臓器間のホルモン、サイトカインなど活性分子を介する情報交換が活発ですが、この情報交換が感染症運命決定に一役買っています。臨床予測性が高く、インパクトの大きな情報伝達因子を見出そうと、我々研究者の探索標的も、より難しい感染症へ、より高機能な液性因子へと移ろいつつあります。実験モデルから得てきた急性心筋炎の病態生理の知見を、患者試料を用いて検証しうるこの好機に、臨床医学と基礎科学からの混成チームで研究開発に挑みます。
研究者詳細

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関連情報

令和4年度「新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業」追加公募(3次)の採択課題について | 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 (amed.go.jp)

 問い合わせ先

広報課
TEL:06-6605-3411
E-mail:koho-list[at]ml.omu.ac.jp
※[at]を@に変更してください。

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