最新の研究成果

新しいp進L関数を開発 ―現代数学の発展に期待―

2025年6月11日

  • 理学研究科
  • プレスリリース

概要

大阪公立大学大学院理学研究科の山名 俊介教授、国立台湾大学のMing-Lun Hsieh教授は、現代数学の重要なテーマに挑み、コンパクトなユニタリ群の直積U(3) ×U(2)1のモジュラー形式2に付随する5変数p進L関数3を新たに構成しました。本結果は、次世代の研究者が数学に取り組むための土台となり、数学の発展に寄与することが期待されます。

本研究成果は、2025年5月21日に国際学術誌「Advances in Mathematics」にオンライン公開されました。

pr202506_yamana_img

私はもともと複素L関数が専門で、今回のp進L関数の理論(岩澤理論と呼ばれています)は全然知らず、共同研究者から学びながら研究を進めたため、苦労しました。長い論文をレフェリーが丁寧に査読し、長大なレポートを書いて改善を指摘してくれたことは、ありがたかったです。本研究が岩澤理論の更なる発展に寄与することができれば幸いです。

pr202506_yamana

山名 俊介教授

掲載誌情報

【発表雑誌】Advances in Mathematics
【論 文 名】Five-variable p-adic L-functions for U(3)×U(2)
【著  者】Ming-Lun Hsieh, Shunsuke Yamana

【掲載URL】https://doi.org/10.1016/j.aim.2025.110355

資金情報

本研究は日本学術振興会の科研費(23K03055、19H01778、22H00096)、文部科学省共同利用・共同研究拠点(JPMXP0723833165)の支援を受けて実施しました。

研究内容に関する問い合わせ先

大阪公立大学大学院理学研究科
教授 山名 俊介(やまな しゅんすけ)
E-mail:yamana[at]omu.ac.jp

※[at]を@に変更してください。

報道に関する問い合わせ先

大阪公立大学 広報課
担当:谷
TEL:06-6967-1834
E-mail:koho-list[at]ml.omu.ac.jp

※[at]を@に変更してください。

該当するSDGs

  • SDGs04