最新の研究成果

~長い通勤時間や狭い住居は不眠症につながる~東京23区通勤者へのアンケート調査で明らかに

2025年9月19日

  • 生活科学研究科
  • プレスリリース

概要

大阪公立大学大学院生活科学研究科の松下 大輔教授らの研究グループは、20249月に東京都区部(東京23区)に通勤する40歳~59歳の首都圏在住者を対象に、通勤時間と住宅面積が不眠症と日中の眠気にどのような関係があるかについてオンライン調査を実施し、1,757人分の回答を分析しました。その結果、長い通勤時間は不眠症と日中の眠気を引き起こす要因になり、小さい住宅面積は不眠症を引き起こす要因になることが判明しました。また、4人世帯用住宅面積(95㎡)の規模で通勤時間が52分を超えると、不眠症リスクが高くなることがわかりました。本研究結果は、住宅の立地と大きさを考慮した住宅選択は、都市圏通勤者の睡眠健康の向上につながる可能性があることを示唆しています。

本研究成果は、2025年8月29日に国際学術誌「Journal of Transport & Health」にオンライン公開されました。

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東京駅からの時間別到達圏域(緑は60分)

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調査対象者の通勤線(自宅–職場)の重ね合せ

地域経済分析システム(RESAS、内閣府)により本研究グループが作成

掲載誌情報

【発表雑誌】Journal of Transport & Health
【論 文 名】Commuting time, residential floor area, and their associations with insomnia and daytime sleepiness among residents of the Tokyo metropolitan area
【著  者】Daisuke Matsushita, Xiao Xiong and Xiaorui Wang

【掲載URL】https://doi.org/10.1016/j.jth.2025.102156

資金情報

本研究はJSPS科研費24K01053の助成を受けたものです。

研究内容に関する問い合わせ先

大阪公立大学大学院生活科学研究科
教授 松下 大輔(まつした だいすけ)
TEL:06-6605-2871
E-mail:matsushita[at]omu.ac.jp

※[at]を@に変更してください。

報道に関する問い合わせ先

大阪公立大学 広報課
担当:谷
TEL:06-6967-1834
E-mail:koho-list[at]ml.omu.ac.jp

※[at]を@に変更してください。

該当するSDGs

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