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「アームスリングシャツ (上肢サポートウェア)」が2025年度グッドデザイン賞を受賞
2025年10月15日
- リハビリテーション学研究科
- 受賞
- 研究
リハビリテーション学研究科 作業療法士の竹林 崇教授と地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター、株式会社ケアウィルが共同で開発した上肢サポートウェア「アームスリングシャツ」が、「2025年度グッドデザイン賞」を受賞しました。
「アームスリングシャツ」は、片手が不自由な方が独力で着脱と患肢管理ができ、オシャレに自立した日常生活が送れるようなオールシーズン対応の上肢サポートウェアです。株式会社ケアウィルが展開している従来のアームスリングシリーズよりも、涼しさと腕へのホールド力を向上させ、より幅広い着用期間と傷病初期にも使用できる男女兼用のインクルーシブなデザインとなりました。手の麻痺に対する治療を専門とする竹林教授は、デザインの考案、実際の傷病者を対象に本製品に関する臨床評価やヒアリングを実施し、製品開発に貢献しました。
リハビリテーション学研究科 竹林 崇 教授
脳卒中後の手の麻痺や外傷による骨折では、不自由な手を固定し、保護することが必要です。従来の三角巾やアームスリングには、着脱の難しさ、長時間使用による不快感、その他の服装との相性の悪さといった課題がありました。アームスリングシャツは、これらの問題を解決し、手を安全に守りながら快適に装着できる画期的な製品です。病院や地域で、当事者にとって新たな選択肢となることが期待されます。

関連情報
2025年グッドデザイン賞 アームスリングシャツ(グッドデザイン賞Webサイト)
本件に関する問い合わせ先
リハビリテーション学研究科
教授 竹林 崇(たけばやし たかし)
E-mail:takshi77[at]omu.ac.jp
※[at]を@に変更してください。
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