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情報学研究科 蔡 凱教授が研究代表を務める研究プロジェクトが2025年度JST先端国際共同研究推進事業(ASPIRE)に採択
2025年12月15日
- 情報学研究科
- 研究
科学技術振興機構(JST)の先端国際共同研究推進事業(ASPIRE) 2025年度「次世代のASPIRE」AI・情報分野に、情報学研究科の蔡 凱教授が研究代表を務める研究プロジェクトが採択されました。
先端国際共同研究推進事業(ASPIRE)は、国際共同研究を通じて我が国と科学技術先進国・地域のトップ研究者同士を結び付け、我が国の研究コミュニティにおいて国際頭脳循環を加速することを目指すプログラムで、2023年度より開始されました。
「TOPのためのASPIRE」および「次世代のASPIRE」は、協力相手国の研究資金配分機関や研究機関などから支援を受けている、または今後支援を受けることが決まっている研究者と、AI・情報、バイオ、エネルギー、マテリアル、量子、半導体、通信の7分野で国際共同研究を実施する日本側研究者からの研究課題を募るもので、「次世代のためのASPIRE」は18課題が採択されました。
研究プロジェクト
「自然言語から安全行動へ:Society5.0を支える日加米ネットワークによるAI-Physical Systemsの自動制御設計基盤の創出」は、AI-フィジカル・マルチエージェントシステムに対する新たな自動制御設計パラダイムを創出し、Society 5.0 の実現に貢献することを目的としています。
蔡教授は日本側の研究代表者を務め、トロント大学の Lacra Pavel 教授、マサチューセッツ工科大学(MIT)の Chuchu Fan 准教授と密接に連携して研究を推進します。プロジェクトは2025年12月から2029年3月まで実施され、総額約9,000万円の研究費が支援されます。
蔡 凱教授のコメント
このたび、2025年度JST「次世代のためのASPIRE」に採択され、大変光栄に思います。このプロジェクトは、カナダ・アメリカとの国際共同研究関係を深め、安全で信頼性の高いAI-フィジカルシステムの新しい基盤を共に構築するための貴重な機会となります。私たちのチームは、スーパバイザ制御理論、ゲーム理論、マルチエージェントシステム、およびAIの専門性を結集しており、AIの物理世界への安全な統合に関するグローバルな課題に挑むことができると確信しています。この研究が重要な学術成果を生み出すだけでなく、持続的な国際ネットワークの構築や、日本の次世代研究者の育成にも寄与できるよう、全力で取り組みます。
研究者情報
関連情報
先端国際共同研究推進事業「TOPのためのASPIRE」「次世代のためのASPIRE」における新規課題の決定について(JST Webサイト)
問い合わせ先
広報課
TEL:06-6967-1834
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