小児看護学

基本情報

小児看護学

代表者 教授
仁尾 かおり
連絡先 TEL:
MAIL:k-nio[at]omu.ac.jp [at]の部分を@と差し替えてください。
概要 世の中がグローバル化し、超高齢・少子社会を迎えた日本において、子どもが育つ環境や小児医療の提供体制には様々な課題が生じ、子どもの健康や生活に影響を及ぼしています。そのような現代社会の様相をふまえて、子どもの尊厳が守られ、健やかに成長発達してゆけるよう支援する小児看護の役割について教育・研究します。
小児看護学では、子どもが誕生し成人に至るまでの成長発達の特徴を理解した上で、様々な健康状態にある子どもとその家族に必要な支援と、看護の方法について探究します。病気やハンディキャップの有無や程度に関わらず、子どもと家族が健やかに生活していくためにどのような環境が必要であるのか、保健医療の側面からどのような支援ができるのか、教育や福祉など関係する分野とどのように協働できるのかを考えていきます。
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教育について

学部教育では、人間の基礎的段階である小児期の特徴を身体的・精神的・社会的側面から理解し、子どもの健康を維持するための理論や方法、健康問題をもつ子どもと家族への看護の理論や方法について、講義・演習・実習・研究を通して修得することを目指します。主に小児専門病院での実習を予定しています。
博士前期課程では、現代社会の背景、親子関係、成長発達理論等をふまえて、子どもとその家族の健やかな成長発達のための援助方法を探求します。また、先天性疾患、急性疾患、慢性疾患、ハンディキャップ、メンタルヘルスの問題などさまざまな状況にある子どもとその家族へのトータルケアを探求します。修士論文コースでは、科学的に小児看護の知を追求するための基礎的研究能力の修得を目指します。実践看護研究コースでは、小児看護専門看護師として、高い倫理観に基づく高度な実践能力と看護の質向上に寄与できる能力の修得を目指します。
博士後期課程では、子どもとその家族が抱える発達や健康に関する問題を、小児と家族に関連した様々な理論を基に包括的に捉え、小児看護の発展に向けて学際的に研究を推進できる能力の修得を目指します。特に慢性疾患、先天性疾患をもつ乳児期から青年期、成人への移行期にある子どもと家族のサポートシステムに関する研究について指導します。

研究について

主な研究内容

概要

研究テーマ名:先天性疾患をもつ子どもと家族に関する研究

先天性疾患、特に先天性心疾患をもつ子どもや親を対象とし、思春期から青年期、移行期にある患者の病気認知や心理的特性を明らかにする研究を行っています。さらに、患者の支援環境として、重要他者である親、医師、学校教諭、友達等に対象を広げて、支援モデルを構築する研究に取り組んでいます。

概要

研究テーマ名:小児慢性疾患をもつ子どもの自立支援に関する研究

慢性疾患児の自立にむけた支援を目指し、看護師に対する学習支援プログラムを開発・実施して、その評価を行う研究をしています。また、慢性疾患児の就園に向けたガイドブック、情報共有シートを開発し、試用結果をもとに支援効果を評価、検討する研究に取り組んでいます。

主な研究業績

  1. 先天性心疾患をもつ子どもの親の認識の構造 - 『子どもが病気を理解する』『子ども が前向きに考え行動する』ために親としてできることに焦点を当てて一.仁尾かおり, 藤澤盛樹,原口昌宏(2020). 日本小児看護学会誌,29:34-41.
  2. 学童期から青年期にある先天性心疾患患者の“病気体験に関連したレジリエンス”アセスメントツールの開発.仁尾かおり,石河真紀,藤澤盛樹(2014).日本小児循環器学会雑誌,30(5),543-55.
  3. 思春期・青年期にあるダウン症の子どもをもつ母親のレジリエンス-背景要因と自立に対する認識によるレジリエンスの差異-.仁尾かおり(2011).日本小児看護学会誌,20(3),43-50.

 

スタッフ