在宅看護学

基本情報

在宅看護学

代表者 教授
三輪 恭子
連絡先 MAIL:kmiwa[at]omu.ac.jp [at]の部分を@と差し替えてください。 
概要 我が国は少子超高齢社会を迎え、地域包括ケアシステムの構築が推進されており、医療はそれぞれの役割・機能に応じて、地域の医療・介護・福祉の関係機関との連携を強化し、入退院支援や在宅医療の充実に向けて取り組むことが求められています。看護も病院中心から地域でより生活に密着した活動を展開する時代となり、地域包括ケアを担い地域共生社会を支える人材の育成や新たな活躍の場の創造が急務です。特に、高まる訪問看護の需要に対応するため、大阪府下においては新卒訪問看護師の育成に取り組む事業所が増えており、基礎教育における在宅看護教育への期待も高まっています。
在宅看護学分野では、生活を支える視点と技術を持ち、病院における在宅療養移行支援や地域における療養者と家族への看護実践、多職種連携・協働ができる人材の育成に取り組んでいます。
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教育について

学部教育では、地域で病気や障がいを持ちながら生活する人々とその家族を多角的・総合的に理解し、対象者を取り巻く環境やシステムを活用し、生活の場において自分らしく暮らすことを支援する看護実践について学修します。
大学院教育では、博士前期課程において修士論文コースと専門看護師(CNS)コースを設置しており、在宅で療養する人びととその家族への質の高いケアを探求し、研究と実践の融合による専門性の深化を目指しています。本分野の修了生は、20名が在宅看護専門看護師・地域看護専門看護師の認定を受け、訪問看護ステーションや病院の入退院支援部門などの様々な場で活躍しています。
博士後期課程では、地域包括ケアシステム構築や在宅看護実践における課題分析及び看護介入の技術開発に向けた能力を修得し、在宅看護学における理論構築に寄与する研究者、教育者の養成を目指します。
訪問看護師への現任教育として、大阪府訪問看護推進事業における訪問看護専門研修(指導者向け)を受託しています。在宅医療を担う訪問看護師等の専門職の人材育成を図ることを目的に、本学が有する教育機能と専門性の高い人材を活用し、訪問看護従事者の教育・指導に携わる看護職に対する研修を企画・運営しています。

研究について

主な研究内容

概要

研究テーマ名:在宅療養者への食支援における訪問看護師と在宅栄養専門管理栄養士の協働

超高齢社会の到来に伴い、疾患や加齢等により安定した経口摂取が困難な療養者が増えており、在宅における食支援の重要性が高まっている。在宅ケアの要である訪問看護師の関わりが非常に重要であると考えられ、訪問看護師の食支援に対する知識やアセスメント力、栄養に関する全人的なケアの技術を高める必要がある。
そこで、訪問看護師が利用者の栄養状態を把握し、適切な食支援を実践するための栄養アセスメント・モニタリングシートの作成及び在宅栄養専門管理栄養士との学習会による活用支援を行い、その有用性と活用支援の成果について明らかにすることを目的とした研究に取り組んでいる。

主な研究業績

  1. 深山華織、三輪恭子、時岡奈穗子、岡野明美、小泉亜紀子:在宅栄養専門管理栄養士による訪問看護師への食支援に関する学習会の効果,第26回日本在宅ケア学会学術集会,2021.
  2. 岡野明美,上野昌江,大川聡子:認知症高齢者の生活支援に向けた地域包括支援センター保健師のコーディネーション尺度の開発,日本地域看護学会誌,23(1),4‐14,2020.
  3. 深山華織,岡本双美子,中村裕美子ほか(2018):在宅看護学実習における学生のルーブリック自己評価表を用いた学習活動の効果.大阪府立大学看護学雑誌,24(1),49⁻56,2018.

 

スタッフ

教授 三輪 恭子
准教授 岡野 明美
講師 池田 直隆
講師 篠原 真咲