教授ご挨拶
ご挨拶

大阪公立大学医学部 整形外科学・リハビリテーション医学
教授 寺井 秀富
皆さま、こんにちは。大阪公立大学医学部整形外科学講座のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
私は2024年10月より第7代教授に就任いたしました寺井秀富です。
当教室は、1948年(昭和23年)8月5日の開講以来、860名以上の医師が在籍し、現在の同門会員数は658名(2025年7月現在)にのぼります。国内でも有数の規模を誇る整形外科学教室です。
当教室は、公立大学医学部の建学精神である「智・仁・勇」を基本理念とし、人・人類・社会に貢献できる整形外科医の育成をモットーに、教室運営に取り組んでまいります。
「人に貢献する」
臨床医として疾患の治療を通じ、患者さんに貢献します。
当教室では「臨床ファースト」を掲げ、整形外科医として目の前の患者さんの治療を最優先に考えています。その過程でプロフェッショナルとして成長することを第一の目標としています。
「人類に貢献する」
研究活動を通じ、現在の患者さんだけでなく、世界の人々や未来の人々にも貢献します。
臨床現場で生じる疑問や新たな治療のアイデアが研究の出発点となります。医師としての長いキャリアの中で研究に従事する時間を持つことは重要であると考え、大学院進学を積極的に支援しています。また海外留学にも積極的に挑戦してほしいと願っています。
「組織に貢献する」
病院や大学、学会、地域社会など、自らが所属するコミュニティの運営に積極的に関与し、貢献できる人材の育成を目指します。
整形外科医は多くの先輩から学び、やがて自らが後輩を指導する立場となります。この教育のサイクルをより良く維持するため、指導のノウハウや教育手法の導入にも力を注いでいます。
ありがたいことに、当教室には毎年多くの若手医師が入局しています。その理由は大きく二つあると考えています。
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立地の良さ
大阪天王寺という交通アクセスに恵まれた場所に附属病院が位置し、関連病院の多くも大阪近郊にあります。公立大学医学部附属病院は天王寺駅から徒歩5分ほどで、整形外科病棟からは天王寺公園や動物園を一望できるなど、都市の利便性と穏やかな景観を兼ね備えた環境です。 -
自由で開かれた雰囲気
当教室は伝統的に「自由で開かれた雰囲気」を大切にしており、他大学出身者を積極的に迎え入れて発展してきました。私自身も先輩方から多くの機会をいただき、今日に至っています。努力すれば誰にでも平等にチャンスが与えられる――この姿勢こそが大阪公立大学整形外科の伝統的な信念であり、今後も大切に守り続けていきます。
整形外科医を志す皆さんには、ぜひ一度天王寺を訪れ、教室の雰囲気を肌で感じていただきたいと思います。