外傷グループ
外傷グループ
大阪公立大学整形外科に新たに設立された外傷グループでは、外傷患者様に対し専門的な医療を提供し、さらには医局全体での外傷教育や災害対策の実施を通じて地域医療の向上を目指しています。2025年4月より、グループのスタッフとして永井洋輔が赴任し、寺井秀富教授の全面的なバックアップの下、大学病院での臨床活動に取り組んでいます。当教室の関連病院には、外傷を多く取り扱っている病院が多くあり、確立したエビデンスに基づいた治療を提供できるように、教育体制の整備も行っていきます。
臨床について
大学病院では、骨盤骨折、肩甲帯周囲の骨折、軟部組織損傷といった専門性の高い外傷治療に加え、遷延癒合や偽関節、変形癒合といった急性期を脱した患者様にも高度な医療を提供しております。これらの疾患は、回復過程において複雑な経過をたどることがあり、適切な診断と治療が求められます。最新の医療技術と治療法を駆使し、患者様お一人おひとりに最適なアプローチを提供いたします。外来診療は、水曜日に行っております。外傷に関する具体的なご相談や診断、治療計画について、丁寧に説明させていただきます。また、病状が急変した場合や、とりわけ下肢の新鮮外傷等、待機が難しい症例に関しましては、個別にお問い合わせいただければ、迅速に対応いたします。
教育について
当グループは、臨床治療だけでなく、教育活動にも力を入れています。外傷に関する知識や技術を後進に伝えることを通じて、将来的な医療の発展にも貢献していきます。地域医療において、外傷の理解と対策を広めることは非常に重要であり、大学病院の立場を活かして、地域の医療従事者との連携強化や情報共有にも積極的に取り組んでまいります。学会発表はもちろん、全国的な教育活動を通じて、他大学との交流や医局の垣根を超えた情報交換などにも力を入れ、よりよい医療を提供できるように常にアップデートにつとめます。
災害対策
また、災害対策においても、私たちの役割は大きいと考えています。災害時には、迅速な対応が求められ、多くの外傷患者が発生することが予想されます。限られた医療資源の中で全体最良の医療を提供することが第一目標になるため、災害時の医療体制の構築と訓練にも力を入れ、地域の安全と健康を守るための準備を進めています。
私たち大阪公立大学整形外科外傷グループは、外傷に関するあらゆるニーズに応えるべく努力し、患者様の安全で快適な生活を取り戻すお手伝いをさせていただきます。何かお困りのことがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。最新の治療と温かいサポートをお約束します。皆様のご来院を心よりお待ちしております。
対象疾患および手術療法
可能な限り低侵襲に、機能予後を重視した治療を実践しています。
偽関節や変形癒合に関しては、症状に応じた治療を計画します。




など
スタッフ

右:寺井秀富教授
-
永井 洋輔Yosuke Nagai
2012年 大阪市立大学医学部卒業 2022年 Regions Hospital. St. Paul, State of Minnesota, US
(AO Trauma fellow)
2024年 TOTA(台湾整形外傷学会)Traveling fellow
(骨折治療学会exchange program)
2025年 大阪公立大学大学院 整形外科 病院講師
その他の活動
TPOTs(3公立大学合同整形外傷シンポジウム) 横浜市立大学、名古屋市立大学、大阪公立大学の外傷グループからなる、勉強会です。 3大学の教授を代表世話人として、年に2回のoff the job trainingを行っています。毎回、若手医師同士の活発な議論と交流が行われています。2026年には大阪で開催されます。

当グループは2021年6月に当教室10番目のグループとして活動を開始しました。