情報工学科
工学部 情報工学科
多様な情報を活用するための
新たな技術を創造する。
情報とは何でしょうか?ひと言で表すなら「ある物事がどんな様子なのかの表現」です。しかし、これだけに留まらず「意思決定をする際の資料や知識」を指すこともあれば、飛行機・車等のエンジンやロボットを思う通りに動かしたり、私たち人間が体を動かしたりするための「指令」も情報と呼ばれます。このように、情報が表すもの、情報が関わるものは多岐に渡ります。
情報工学科の研究・教育の目的は、こうした多岐に渡る情報を伝えたり、自動的に推定したり、大量のデータから取り出したりする技術を新たに作り出すことです。また、これらの技術を駆使して、人々の暮らしを良くするアプリケーションを作り出すことです。
具体的には、情報を伝えるための「情報ネットワーク」や「情報通信技術」、情報を得るのに必要な計算の手続きである「アルゴリズム」の開発、様々なシステムへ自動的に入力を調節して思いのままに動かす「制御」、画像中に映し出された物事の様子や内容を取り出すための「画像認識技術」、大量のデータに隠れている自明でない知識を取り出す「データマイニング」、センサから得られた情報をもとに行動を自動的に決定する「自律ロボット」などが挙げられます。また、これらの情報コンピュータ計算を高速あるいは効率良く行うために必要な「コンピュータの並列処理」も情報工学科が扱う内容に含まれます。
カリキュラム
情報工学科では、情報処理技術に関するソフトウェアとハードウェアの基礎的知識およびその応用能力の獲得をめざします。そして、情報を高度に活用する技術を扱うにふさわしい、豊かな人間性と倫理観をもった人材を育成します。
- 1年次
- 共通教育科目の学修を通じて、豊かな教養を身に付けることをめざします。それと同時に、専門基礎科目の学修を開始し、4年間の学士課程教育の基礎の構築をめざします。さらに、「情報工学基礎演習」で情報工学全般について概論的な内容を学び、2年次以降に学習する専門科目との接続を円滑に行います。
- 2年次
- 専門基礎科目と学科の基礎的な専門科目を中心に学ぶことで、初年次の教育で得られた基礎的で幅広い学修成果を3年次以降の専門科目履修に繋げます。そして、入門的な学科専門科目の学修を通じて、3年次以降に学習する専門科目に円滑な接続をめざします。
- 3年次
- 専門科目の講義・実験・実習・演習を通して、情報・知能分野の専門知識を獲得し、問題発見、問題解決、モデル化・定式化に応用できる能力を育成します。
- 4年次
- 卒業研究を通じて情報工学における最先端の研究テーマに触れ、学生の研究意欲を高めるとともに、系統的な研究指導により基礎的な研究能力を育成します。
FEATURE
在学生の声
京都府・洛星高校
スマート化をめざして学ぶ毎日です。
小学生の頃からプログラミングをしていましたが、当時はプログラミング仲間が少なく、相談する相手がいないのが悩みでした。本学情報工学科には、ハイレベルなスキルを持つ仲間が多いので、中学や高校で私と同じ様な悩みを持つ人には最高の環境だと思います。最も興味を持っているのは、森之宮キャンパスのスマートユニバーシティ構想です。学生・地域住民・企業が一体となり、未来社会の課題解決につながる新たな価値創造をめざしており、私自身も多様な技術を「組み合わせ・連携・仕組み化」するためのシステム開発に取り組みたいと思っています。また、アルバイトとして学内の情報システムの部署に勤務しています。前任者のいない初の取り組みですが、友人たちからの「便利になったね」の言葉が何よりも嬉しいです。部活動もプログラミングやシステム運用を行うもので、大好きな情報工学にどっぷり浸れる充実した日々を送っています。
主な就職先
- パナソニック
- 日立製作所
- 川崎重工
- キヤノン
- ソニー
- 三菱電機
- NEC
- 富士通
- リコー
- オムロン
- 京セラ
- シャープ
- トヨタ自動車
- デンソー
- 本田技研工業
- SUBARU
- ヤフー
- ドワンゴ
- DeNA
- NTTグループ
- ソフトバンク
- KDDI
- 関西電力
- 大阪ガス
- NHK
- テレビ朝日
- 日本総合研究所
- 野村総合研究所
- 経産省
- 総務省
- ほか