研究科長挨拶、専攻長挨拶

研究科長挨拶

大学院法学研究科長・法学部長 鶴田 滋

大学院法学研究科長・法学部長 鶴田 滋

 

大阪公立大学法科大学院は、2022年4月に大阪公立大学の開学とともに設置されました。大阪公立大学法科大学院は、2004年に設置され、小規模の法科大学院でありながら325名の司法試験合格者を輩出した、大阪市立大学法科大学院の伝統を引き継ぎ、大阪府立大学の教員を加えこの伝統をさらに発展させます。
大阪公立大学法科大学院は、大阪市立大学法科大学院の伝統を承継し、大都市であるがゆえに発生する様々な法的問題に即応できる高度な法的能力を備えた、真のプロフェッションとしての法曹の養成を目指します。本法科大学院の特色としては、具体的には次の3つが挙げられます。
第1に、1学年の定員を30名とする小規模の大学院であることから、教育についてのサポート体制が充実しています。必修科目の授業においても学生と教員がゼミのように気軽に議論や質問をすることができる環境にあります。正規の授業外においても、弁護士として活躍する大阪市立大学法科大学院の修了生が、アカデミック・アドバイザーとして、日頃の学習方法や法律書作成の技法などについて、学生に対して懇切丁寧に指導にあたります。
第2に、早期合格へのサポート体制も充実させます。大阪市立大学法学部および大阪公立大学法学部は「法曹養成プログラム」を設けており、このプログラムを優秀な成績で修了した学生は、3年で早期卒業をすることができ、かつ、大阪公立大学法科大学院へ特別選抜により進学することができます。これにより、大学入学から最短5年で法曹の資格を取得することができます。
第3に、修了までに必要な金銭的負担についてもサポートします。大阪公立大学では、法科大学院生に対しても、他の研究科の博士前期課程に入学する学生と同様に、授業料減免の措置がとられます。さらに、成績優秀者に対しては、奨励金制度を設けています。
以上のように、われわれは、志を高くもって法曹を目指そうとする皆さんを、最大限にサポートして参ります。経歴や年齢は問いません。皆さんの挑戦を心待ちにしています。

専攻長挨拶

大学院法学研究科法曹養成専攻長 森山 浩江


 

大阪公立大学法科大学院は、大阪市立大学法科大学院からバトンを受け継ぎ、2022年に誕生しました。この法科大学院が「真のプロフェッションとしての法曹」の養成を目指すことについては、大阪市立大学において設立された2004年から、変わるところがありません。

そして現に、この前身たる法科大学院からは、真のプロフェッションと呼ぶに値する数々の法曹が輩出し、社会においてそれぞれの貴重な役割を果たしておられます。

「真のプロフェッションとしての法曹」とは、法律の専門的な知識や技能を修得しさえすれば達しうるものではないでしょう。どのような領域でも、真のプロフェッショナルは、その専門家でなければできない仕事を成し遂げることを誇りとするとともに、それを行うことを社会における自らの使命とする高い自覚を持ち、この使命をよりよく果たすための日々の努力を怠ることがありません。法律の世界においては、専門的な知識や技能をもちろん要しますが、人間という存在への深い関心、人の苦しみに共感しようとする姿勢、そして社会のために困難な仕事を遂行しようとする志を持ち、実定法の技術的な解釈に終始することなく、現にある法を相対化し批判的に検討する能力をも備えることが求められます。

そのためにはまず、自らが法曹になって何を成し遂げたいのか、考えてみてください。それは、日本に、また法律の分野にとどまらない広い視野という横軸と、歴史という縦軸を持ち、社会と人間に対する鋭く深い洞察力をもって初めて、像として浮かび上がってくるものでしょう。この像を胸に、強い意志をもって学んでいっていただきたいと思います。

その学びにおいては、漠然とした「お勉強」だけで道が開けるものではありません。法曹は、人を相手にする仕事です。そして、法学には唯一絶対の解もありません。授業やゼミで教員や同輩と、先輩弁護士であるアカデミック・アドバイザーと、また自主勉強会では学生間で、多くの視点を吸収してゆく機会を持つことが、遠回りのようで実は一番確かな道なのです。本法科大学院は、学生間も、学生と教員の間も、隔たりの小さいところです。真のプロフェッションとしての法曹を目指すために必要なものは、すべて備えています。皆さんの夢に向かって、本法科大学院の扉をたたいてみてください。