医学部TRENDY

本学医学部では、臨床・基礎ともに多岐にわたる分野で研究が行われており、定期的にご紹介しています。

乳がんは世界で最も罹患数の多いがんです。しかし、適切な治療により、救うことができる命の多いがんでもあります。私は「難治性乳がんの克服」を自身の課題とし、基礎研究と臨床実践の融合を目指しています。

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医学部TRENDY Vol.13 難治性乳がんの克服を目指して -基礎研究と臨床実践の融合へ-
乳腺外科学 柏木 伸一郎 教授

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脳の底を支えている頭蓋底には、神経や血管、脳と脊髄をつなぐ脳幹など非常に重要な組織が密集しています。そこに発生した腫瘍は、良性であっても神経や血管を圧迫し、頭痛やめまい、手足が動かしにくいなどの神経症状を引き起こすため、摘出手術が必要になる場合があります。

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医学部TRENDY Vol.12 以前は不可能であった脳神経外科手術に、光をもたらした新手術法 脳神経外科学 後藤 剛夫 教授

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あらゆる臓器で起こる「炎症」。中でもがんや生活習慣病、自己免疫疾患や神経変性疾患等を含む慢性炎症は万病の元と言われます。炎症には共通の仕組みが存在することが知られており、体内で炎症が起こるメカニズムの解明はさまざまな疾患の予防・治療に役立ちます。

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医学部TRENDY Vol.11 万病の元、慢性炎症に立ち向かう最先端基礎医学研究 医化学 徳永 文稔 教授

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世界の成人糖尿病患者数は年々増加しており、日本も例外ではありません。日本においては約2,000万人、6人に1人が糖尿病かその予備軍と推定されています。糖尿病はインスリンの分泌量減少や、インスリンの働きが悪くなることで血糖値が上昇して発症します。要因はさまざまで、過食・運動不足・肥満・ストレスなどの生活習慣や遺伝・加齢などが挙げられます。

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医学部TRENDY Vol.10 全国でも稀な、糖尿病・腎臓病のシームレス医療 代謝内分泌病態内科学・腎臓病態内科学 繪本 正憲 教授

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私は『産業精神医学』を専門フィールドとし、ストレスが原因で引き起こされる労働者のさまざまな精神疾患を研究しています。
労働者に多くみられる精神疾患としては、うつ病、不安症、適応障害などが挙げられます。2000年頃からは、情報通信技術の急速な発展とともに働き方に変化が起こり、労働者の精神疾患が急増しました。コロナ禍では在宅勤務が多くの企業で導入され、コミュニケーションや生活リズムの変化による精神不調なども問題となりました。

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医学部TRENDY Vol.09 働く人の心を守る 神経精神医学 井上 幸紀 教授

働く人の心を守る

昨今、晩婚化・晩産化が進んだことや、2022年4月より不妊治療が保険適用となったことが影響し、不妊治療を行う人は増加しています。2021年の厚生労働省と日本産科婦人科学会のデータから算出すると、11.6人に1人が体外受精で生まれた子となり、その割合は年々増えています。
しかし、体外受精による妊娠は、自然に妊娠した場合と比べて出産時に出血量が多くなるなど、妊娠中や出産時におけるさまざまなリスクが高まります。

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医学部TRENDY Vol.08 チームで挑む、ハイリスク妊婦への対応女性生涯医学 橘 大介 教授

チームで挑む、ハイリスク妊婦への対応女性生涯医学 橘 大介 教授

私は、認知症について約25年にわたり研究しています。当初は、認知症のメカニズム解明など基礎研究に取り組んでいましたが、研究を進めていく中で「治療薬を作ってほしい」という声が多く寄せられました。そこで『医学研究に携わる以上、社会に役立つ研究を行うべき』と考え始め、治療薬や予防薬の研究に取り組むようになりました。

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医学部TRENDY Vol.07 認知症ゼロ社会を目指して
認知症病態学 富山 貴美 研究教授

認知症ゼロ社会を目指して認知症病態学 富山 貴美 研究教授

いつの時代も次世代の良医育成は求められており、本学では医学生のみならず研修医をはじめとする生涯医学教育に取り組んでいます。特徴的な教育としては、『スキルスシミュレーションセンター(SSC)』でのシミュレーション教育が挙げられます。

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医学部TRENDY Vol.06 病も人も「診る」医師の育成を目指して
医学部医学科長 教務委員長 総合医学教育学 首藤 太一 教授

医学部TRENDY Vol.06 病も人も「診る」医師の育成を目指して 医学部医学科長 教務委員長 総合医学教育学 首藤 太一 教授

私たちの研究グループは、『動く義眼』の臨床研究に取り組んでいます。眼球を失った場合などに使用される義眼は、技術の進歩により年々リアルさが増していますが、リアルすぎるが故に、眼が動かない不自然さが逆に際立ってしまいます。

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医学部TRENDY Vol.05 眼が自然に動く! 義眼手術の最新技術とは
形成外科学 元村 尚嗣 教授 (医学部広報委員長)

医学部TRENDY Vol.05 眼が自然に動く! 義眼手術の最新技術とは 形成外科学 元村 尚嗣 教授 (医学部広報委員長)

私の専門は『めまい』に関する臨床研究。これまでも、めまいとストレスの関係性など、さまざまな切り口からめまいの研究に取り組んできました。

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医学部TRENDY Vol.04 雑音下における音声言語認知の脳機能の違いに着目耳鼻咽喉病態学 角南 貴司子 教授

医学部TRENDY Vol.04 雑音下における音声言語認知の脳機能の違いに着目 耳鼻咽喉病態学 角南 貴司子 教授

私が専門とする公衆衛生学は、病気をお持ちの患者さんだけでなく、未病の方も含めた「すべての人々の健康」の維持・向上を目的としています。そのため、疫学という手法を使い、ヒト集団を対象に健康事象を解き明かす研究を行っています。

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医学部TRENDY Vol.03 すべての人々(公衆)の健康(生)をまも(衛)る公衆衛生学 福島 若葉 教授

医学部TRENDY Vol.03 すべての人々(公衆)の健康(生)をまも(衛)る 公衆衛生学 福島 若葉 教授

私が専門とする研究分野は、脊椎脊髄外科学、低侵襲性脊椎外科、高齢者脊椎疾患。20代に自ら腰の手術を受けた経験から、腰あるいは脊椎に対する体にやさしい手術法の開発と実践を目指して研究を行っています。具体的には、顕微鏡手術や内視鏡手術の脊椎脊髄外科への導入を先駆けて行ってきました。加えて安全な手術手技の全国への普及を目指して技術認定制度の確立にも携わりました。

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医学部TRENDY Vol.02 整形外科分野から健康寿命の延伸を目指して整形外科学 中村 博亮 教授 (医学部附属病院 病院長)

医学部TRENDY Vol.02 整形外科分野から健康寿命の延伸を目指して 整形外科学 中村 博亮 教授 (医学部附属病院 病院長)

肝線維化は、進行すると肝硬変にまで至る病態で、肝不全や肝がんの発生に大きく関わっています。私たちの研究グループは、肝臓がさまざまな原因により慢性の炎症を起こしている時に、コラーゲンなど線維化分子を生産する星細胞内に発現するタンパク質『サイトグロビン』が持つ抗線維化作用に注目し研究を行っています。

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医学部TRENDY Vol.01 肝線維化治療薬の開発を目指して
肝胆膵病態内科学 河田 則文 教授

医学部TRENDY Vol.01 肝線維化治療薬の開発を目指して 肝胆膵病態内科学 河田 則文 教授

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事務局企画部広報課

TEL: 06-6605-3411 / MAIL: koho-list[at]ml.omu.ac.jp ([at]を@に変更してください)

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